ルナ、エリシアと対面
ちょっと急いで執筆したものなので誤字脱字等があるかもしれませんが許してください(土下座)
言い訳というか理由については後書きに書いているのでお願いします。
「ねぇナツキくん、どうして私との奴隷契約が切れたの?」
エリシアがオレの腕にくっついたまま聞いてくる。
オレが告白してからまだ数時間しか経っていないがもう真夜中であり携帯の時計は深夜の一時を回っている。だけど今日は不思議と眠くならない。好きな子がこうして隣にいるからだと思う。
「契約奴隷は切れてないだろ?……あれ?本当だ。紋章が消えてるのに戦闘中だったから気がつかなかったな」
オレは自分の手のひらに視線を落とすとそこには少し前の告白する勇気がなかった時のオレがエリシアとのたった一つの繋がりと思っていた紋章が消えていた。
前ならオレはショックで泣き喚いたかもしれないがいまは違う。
「シア、俺は元々シアを奴隷にするつもりはなかったんだ」
「え……?」
オレが言うと途端に顔を沈めて涙を瞳にためる。
「ちょ!そういうことじゃなくって、元々俺はシアを奴隷として買うんじゃなくて前からこんな風に抱きしめあったりするなか…いや、こんな風に結婚を申し込んで夫婦になりたいと思っていたんだ」
「うん…私もナツキくんとこんな風になれてとっても嬉しいです」
それも本当に幸せそうに微笑んで溜まっていた涙は完全に流れ出ていた。
それを見たオレはすぐさま抱き締める。
「シア。オレはお前が好きだ。だからもう泣いた顔を見たく無い……嬉し泣きは良いんだが笑顔で…ずっと笑顔でいて欲しい……」
「うん。わかった。でも私1人だけ笑ってるのは嫌だな……私はナツキくんと2人で笑って幸せになっていきたい」
「ああ。当たり前だろ?ほら、俺も笑ったからシアも笑ってくれよ」
オレが笑みを浮かべてエリシアを見つめるとクスリと笑を漏らすエリシア。
「ふふっ。ごめんなさい…クスッ。あんまりにもナツキくんの笑っているところが可笑しくて…」
「おい待て。それどういう意味だよ!」
「ふふっ。なーいしょ!」
口元に人差し指を当てながらあざとく笑みを浮かべているエリシア。
可愛すぎる!!なんかオレすぐにダメになる気がして仕方ないんだが大丈夫だろうか……。
「さて、もう2時だし寝るか」
「そうだね。ナツキくんも今日はドラゴン退治で疲れてるからね」
そう言ってエリシアはベットに向かう。
オレはそれを目で追いたくなるがベランダの方に足を向けた。
その時に後ろから手を引かれて立ち止まる。
「ん?まだ話し足りなかったかシア?」
「い、いや、話し足りないのもあるけれどどうしてまたベランダに行こうとしてるの?」
「え、ハンモックで寝ようかと……ちょ!さっき言ったばっかりなのに泣きそうな顔しないでよ!?」
エリシアはオレがハンモックで寝ようとするとブワッと涙が吹き出てくる。
涙腺が弱いのだろうか?そんなことをする間もなくエリシアが声を出して泣き始めてしまったため、すぐにエリシアを両手で抱えてベットに寝かせた。
「落ち着いたか?」
「うん……ごめんね。約束したばっかりなのに泣いちゃって」
「いや、今日はシアが何度も泣いていたからちょっと耐性がついてきたかも」
オレが笑いながら言うとエリシアもつられて微笑む。
だが未だにオレの手を握りしめたままだ。
たとえオレのステータスが身体強化してない今であろうと人外並みなのになぜか手を放そうとしても全く離れない。テレビで前見た辞典と辞典を1ページずつ交互に重ねていくとできるアレみたいに全く離れない。
「ナツキくん…お願いがあるんだけど……」
「ん?シアの頼みなら死地にでも行くぞ?」
「うん…そんな冗談は良いから」
割と本気だったんだけどな……。
「あの…その…いっしょに寝よ?」
シアがベットの上でモジモジと真っ赤な顔で言ってくる。
「喜んで!……と言いたいところだけどごめん」
「そっか…そうだよね。元奴隷なんだからいっしょに寝たくなんてないよね……」
「ちょっと待て、そんな辛そうな顔するなよ。オレはシアが奴隷だろうと何だろうと好きであるのには変わりないからな?……シアと寝たらその、何というか……襲いそうだから。性的に」
オレは何度目かわからない告白とあまり聞かれたくないことを口にする。
するとエリシアはクスクスと腹を押さえて笑いを殺していた。
そして真っ赤になった顔で言う。
「ナツキくんになら襲われてもいいよ?」
「了解です!」
何故かはわからんがオレは軍隊顔負けの敬礼をしてエリシアに向かいル○ンダイブを繰り出した。
……このあとエリシアをめちゃくちゃにしてしまった。
▽▽▽▽▽
「ん……朝から…」
オレはベットの頭の方にある小窓から差し込む光に目を摩る。
そして右手が少し麻痺している感覚。その上にはエリシアの可愛らしい童顔とも言える寝顔で昨夜のことが現代社会だと犯罪臭が漂う気がするがここは異世界だ。
異世界バンザイ!
……とにかく昨日の夜は凄かった。銀狼族は子を作るのが難しいためか性欲は通常の人の3倍はあるらしい。それに加えて初めての相手と必ず結ばれてその相手以外と性的行為に及んだら同種族から首を落とされると言う風習があり絶対に夫婦は死ぬまで添い遂げ合うらしく、他種族。一番は人族の女性から羨ましく思われているようだ。
それはそうだろう。昼ドラ展開は誰も自分がなりたいとは思わないからな。
それと余談だがオレの人外ステータスだが力が人外になったのかと思いきや性欲も人外だった。この世界の人族は男女ともに最低でも二回、銀狼族は6回が平均的らしい。〈王立図書館調べ〉
それなのにオレはエリシアを満足させるのに10回もヤッたがなんか満足いかずにエリシアが気を使ってくれたのか満足するまでしていいと言ってくれたから続けていると15回目くらいにはエリシアが気絶してしまってやってしまった感と罪悪感に心が溺れそうだった。
それでもオレは満足いかずに最後は1人でしてしまった。
さすがに好きな人とはいえ気絶している相手に相手をしてもらおうなんてゲスな考えはしない。
とりあえず1人でしたのも合わせて20回。どこの男優だよ?と言いたいところだが全く満足いかなかった。心は大満足だったが。
思わず1人で「おお、どうしたんだマイサンよ…!」と呟いてしまったくらいだ。
でも今起きてみると寝起き特有のテントもなく息子様は賢者様に転職なされていた。
「んん…あ、おはよ〜なつきくん…」
オレがバカなことを考えているとエリシアが目を覚まして目を擦りながら俺にすり寄ってくる。
彼女の狼耳がフサフサしてくすぐったくも気持ちいい感覚に襲われていると突然首筋に舌を這わせてくる。
「ペロペロ……カプッ。なつきくん…おいし」
これは銀狼族の夫婦での挨拶のようなものらしく自分の伴侶が自分のものであると言うマーキング的なもので最後に甘噛みしてきたのはキスマークと近いものだろう。
お返しにエリシアの首筋に口を当てて軽く吸ってほんのりと赤い痣が残る。
「大好きだよシア」
昨日わかったことだが銀狼族の風習を真似たこれをしながら好きというとエリシアはものすごい喜んで耳をピクピクさせて尻尾をバタバタと。まるで犬のように喜ぶ様は本当に愛らしく癒される。
「ありがと。私も大好き!」
そう返してきたシアは起きて活動するためにとぼそりと呟いてキスをしてくる。
部屋の中ではいいが外でもこんなんじゃ絶対にからかわれるよな……。
とりあえずそれを終えたオレとエリシアは朝食を作っていた。
相変わらずシャツにエプロンは変わらない。
とにかく寝るときもワイシャツだった。
2人で軽い朝食に薄めのスープとパンにサラダの3品をテーブルに置いて椅子に座る。
「「いただきます」」
オレが手を合わせてご飯を食べていたらエリシアも真似するようになっていた。
なんでも好きな人の国の風習は身につけたいとのことだった。
これを聞いた時本当にオレは萌え死なずに寿命まで生きていけるだろうかと思った。
「あ、そう言えば昨日持ってきた袋はなんだったの?」
その一言で場の空気がシンとする。
「ルナーー!!」
オレが女の子にありそうな名前を叫んだせいか少しエリシアの視線がきつくなるがすぐに麻袋を置いてあるところまで取りに行き麻袋を抱きしめてエリシアの元に戻る。
「ナツキくん、さっきのルナってこのこと教えてくれる?」
「怖い!怖いよエリシアさん!?ルナって子はこの子のことだよ」
麻袋を開けながら言うオレとジト目でオレを見つめるエリシア。そして袋の中から出てきたのは。
『ん?おにーちゃん?もうあさ〜?』
天使の寝起き姿だった。
「え?ドラゴン!?どうしてこんなところにドラゴンが?」
エリシアは驚きとなんとも言えない表情を浮かべる。
「昨日ドラゴンが消えたのなんか神様がどうのと騒いでたみたいだから言わなかったけどアレやったの俺だから…」
「えぇ!?」
エリシアは驚く。
「ついでにシアには俺のこと知って欲しいからステータスもみせるよ」
そして開示したステータスは先日、どこぞの駄剣のせいで化け物と言えるものになってしまったステータスだ。
「ーーーー!?」
それを見たエリシアは声も出ない驚きでパタリと倒れる。
倒れたエリシアを翼を羽ばたかせて心配そうにルナは声をかけてくる。
『お兄ちゃん、このお姉ちゃんどうして倒れちゃったの?』
「驚き(ルナ)と驚き(人外)の連続でびっくりしちゃったんだろ」
オレはルナに声をかけてからベットを綺麗なシーツに取り替えてエリシアを寝かせる。
「こりゃギルド報告もしないほうがよさそうだ……」
読者様には申し訳有りませんがまた土日の更新は休ませていただきます。
ストックが無いのもありますが、今日は一日中外にいて熱中症になったみたいでしてすみませんが2日間だけ休ませていただきます(土下座)
月曜日からは更新開始するのでよろしくお願いします……パタリ。