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第肆話(第4話)

 チーンッ

 着いた着いた。

 地下ですよ。

 地下なんだけど?

 「充実してるねー。」

 あちらこちらに一般家庭顔負けの最新家電や家具。

 幅広い空間は屋外にいながらにして、解放感を感じさせる。

 なんて素晴らしい。

 「とりあえずあんたら用の個室に案内するよ。荷物置いてけ。」

 ん?港が何か言ってるな。

 途中からしか聞いてなかったが、えと・・・

 「恐喝?」

 「いくら聞いてなかったといえ、『荷物置いてけ』から恐喝がすぐ出てくるお前には感心するよ。」

 三花に誉められてしまった。

 「だいっっっっっ!?」

 脳天スイカ割り(素手仕様)!

 クリーンヒットですな。

 これは痛い・・・

 「早く行くぞ。お前らなにしてんだ。」

 港もSだな。(性癖的な意味で。)


 何で地下にこんな立派な住居が?

 「港含めA又はSタイプの鬼で作ってたらしいな。」

 へー。それは凄い。

 「心読む奴ってホントやりづらい。一人でも苦手だってのに。」

 港は苦笑している。

 もう一人いるのか?

 「宮城だな。まあ後で会うだろうし。どうせあいつらも逃げてるんだろう?」 あいつ()と言うなら複数人?

 「塩井悟(しおい さとる)だな。あの直感人間(バカ)が宮城と行動を共にしないなんてことはあり得ないからな。」

 誰だろ。会うのは楽しみに待ってよう。

 何て言ってる内に部屋に到着。

 4畳位の部屋に二段ベット。

 あれは結構フカフカと見た。

 「夕飯は2時間後。ぴったりに来ないと冷めるぜ。」

 厳しっ。

 港はすぐ移動(ワープ)して消えた。

 さて、施設内散策がてら挨拶でもして回るか。

 「ついてくよ。」

 背後から脅かすのは心臓さんに悪いよ、三花。


 修羅場。

 見るのは初めて。

 初めに会った方達が修羅場ってたナウ。

 運が悪いなぁ。

 口喧嘩ならともかく、鬼同士。

 右手蟹鋏さんと赤色の羽&鳥足さんの、文字通り壮絶な戦い。

 争ってるのはそこのイケメン君か?

 「新入り?」

 イケメン君に気づかれましたー。

 この人、銀髪と螺旋状の角とか無駄に豪華。

 「うん。よろしく。」

 イケメン君は争ってる二人を見て悩ましげに言う。

 「そろそろ止まってくれるといいけど。」

 無理だろうなあ。


 3分後。

 「麗瓷(れいじ)。この子まで誘惑なんかしてないよね?」

 鋏の彼女こと葛西瑠奈(かさい るな)

 「ただでさえ邪魔がいるって言うのに。」

 羽の彼女こと小美梨華(おみ りか)

 ちなみにイケメン君は白羽麗瓷(しらう れいじ)

 三花は早々に逃げた。

 懸命な判断だ。

 今さら遅いけど。

 「ねえ、麗瓷。」

 「どっちを選ぶ?」

 ああ。平和ですな・・。

 「えっとさ。俺は暴力振らない人が好きだな。」

 「「私は言うこと聞いてくれる人が好きだな。」」

 鋏と爪が首もとで寸止めされる。

 どっち選んでも、選ばなくても、dieエンドですな。これ。

 今の内に逃げよう。

 「あっ。逃げないで助けて」

 「「浮気?」」

 殺気が増した。

 墓穴掘ったな。


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