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代一話

登場人物は変わって一年半前です。

のちに本編と絡めていくつもりです。

  一年半前、東京第三研究所。

 鬼は解析の便宜上5つに分類される。

 まずDタイプ、奇形。身体が他の生物に変わっているような鬼がこれにあたる。

 Cタイプは超生物。生物としての限界レベルでの変異。見た目は変わらないこともある。

 Bタイプは科学系。生物には起こり得ないが、科学的に説明できる程度の変異。

 Aタイプは魔系。科学的にも起こり得ないほどの特別変異。

 そして、Sタイプ。他に類を見ない、1国を滅ぼしてしまうほどの強力な変異。

それら鬼を解析しているのが研究所。

ただ、不幸な事に鬼は近代兵器に比べても、段違いに強い。


 最初の鬼の出現から100年弱、国は、鬼を戦闘に駆り出すようになった。

 この研究所は、それに特化した研究所の1つである。

 1万平方kmほどの土地を白いドーム状の建物が占めている。

 中には、約百十名ほどの鬼が暮らしており、戦争が始まれば駆り出される。


 自由時間も建物の決められた場所しか行けないほとんどの鬼と違い、私は自由に建物を歩くのを許可されている。

 特権だ。

 理由は簡単。私はA又はSタイプに属する鬼。

 研究所の人間では私を拘束出来ない。

 私の変異は半径4kmの中で微弱な電気を好きなように操れる。

 生体電気と同じようなものなので、生物の考え・動作を変えれる。

 その気になれば、建物の研究員すべてを思いどうりに動かせる。

 このように、生物を操ることができる鬼は、戦争の時に味方の軍勢が逃げないようにする役目を持つため、α(アルファ)種と呼ばれ、待遇されている。

 この日もいつも通りすることがなくなって、ぶらぶらしていた。

 いやな気分だ。

 自分の脳を操り、普通の気分にする。

 自分の名前は・・・・宮城野菊(みやしろ のぎく)

 大丈夫。忘れてない。

 脳に負担がかかるので使うときは記憶などの確認が必要だ。

 それでも悪影響は気にせず使う。

 でなければ精神的に折れる。

 ここは・・・。

 いつのまにか知らない部屋に来ていた。

 何の部屋だろうか。

 壁が一面ランプで覆われ様々な色に輝いている。

 きれい・・・。

 純粋にそう思って、しばらく眺めていた。

 新しくできた部屋のようだ。

 ブッ

 音がした。

 何の?

 突然アナウンスが流れる。

 ―実験暴走。ただちにA4地帯に避難せよ。―

 またか。

 嘆息。

 1か月に一度は起こる。歩いて逃げようとして気がついた。

 シャッターが閉まっている。

 部屋のシャッターが緊急時用として閉まったようだ。

 それだけならいい。

 工事中のシャッターには出口がなかった。

 閉じ込められた 急いで近くを探っても助けに来られる者はいないようだった。

 研究員は逃げるので必死。鬼は距離的にここまできてから安全地へ逃げるのには間に合わない。

 残念だがあきらめるか。

 まだ15才。人生に未練はあるが、私には物を壊すのは無理だ。

 その時、自分に走ってくる鬼を感じた。。


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