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哀愁ただよう剣士の日常  作者: 戴宋
第一章 異世界転生
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第一章 異世界転生2 商業都市カルカリ

※R18外しの為、2重投稿です


いよいよ冒険者になるべく動き出しますが

書いてて思いましたが、これもある意味

チュートリアルですね。

文面に起こすと長いですね

 俺とアリスは報奨金を受けると、その足でカルカリに向かうことにした。とはいえ、3日の日程だ、食料と水分の確保は最低限必要だ。アリスと手分けして必要な物を買い込む。今回の出兵は無計画きわまりないものだったが、給金そのものは悪くなかったが、なにぶん日程が短かったため、手持ちとしては心もとないのが正直なところだ。雇い入れて半月、戦闘そのものは1日で終了するのだからお粗末なものだ。正規兵の給金よりは大きなものだが、月給の半分の支払いだから、アリスが銀貨5枚、俺が金貨6枚。うち金貨2枚分は銀貨20枚に交換してもらった。(銀貨1枚で約1万の感覚で、銅貨は100円くらい。貨幣は詳細つめる予定はいまのところ未定)

 手持ちのお金を確認すると、アリスもそれなりに、俺は・・・・傭兵稼業さまさまといったとこだろうか、モーア神教の信用手形、10金貨分、金貨が10枚、銀貨が100枚、銅貨は20枚程。それなりには用意できそうな懐具合だ。荷物もあるから馬を買うのもいいが・・・・。


 「足も必要だな、アリス、馬は乗れるのか?」


 「ウルフさん、私、スカウトなんですよ?偵察任務もあるから、乗れますよ。買うお金は・・・・ないですけど。」


 とりあえず、食料を注文して、後から取りにくる旨を約束、揃えてもらう間に馬屋に向かう。


 騎士領とは言え、小さな村に毛が生えたような町だ。あまり期待できないが。中に入ると、自由に運動してる馬が、3頭ほど。戦場から回収されたのか、毛並みが乱れてる馬が数頭。水飲み場につながれている。ひょっとすると安く買えるかもしれない。馬の相場は1金貨前後だが・・・・。馬の手入れをしている男に声をかけると、奥から一人の男が、にこやかに微笑みながら出てきた。


 「商用ですか?旦那様。今馬は戦闘準備のただなかなので、高騰気味ですが?」


 「ほー、ここの騎士領の戦闘は今日の緒戦で終了したはずだが?おそらくは話し合いで解決されるとの噂だし。何より、ここで雇われた俺たちもお役ご免なんだが?それとも他の戦端の話でもあるのか?」


 「ご領主様の傭兵の方で?それでしたら、お世話になっておりますので、あちらの調教済みのものでよろしければ、1金貨のところ、7銀貨でお譲りしますが?」


 (顔色変えずに、持ち主不在の馬を売りつけるか・・・・問題なければ、買いだがな。)

 「アリス、馬を見てくれ。2頭買うか。1頭で済ますか・・・、うーん。」


 「旦那様、2頭お求めでしたら、そちらに装備しております、馬具もそのまま進呈しますよ。」


 アリスが馬を調べた後、俺に近づいて、耳打ちする。

 「ウルフさん、1頭だけにしてください。他に3頭いますが、蹄鉄のつけ方が雑で、馬自身の状態も良くありません。特にひどいのは右端の1頭で、買うなら、左端のやつで、一番元気です。」


 どうやら、アリスには馬の状態を見るスキルだろうか?あるらしい、おれ自身の見立てでも、左端のほうが一番元気に見える。おれ自身は鑑定のスキルで判断したのだが。


 「お悩みでしたら、1頭にされるのもいいのでは?馬自身は乗るのにも適しますが、荷物を積む、荷馬としても活用いただけますので、荷馬としてお買い上げでしたら、鞍袋もおつけしますよ。そちらの右端のやつでしたら、毛並みもとけば綺麗ですし、すぐに元気になりますよ。鞍袋つきで、6銀貨でいかがですか?」


 (正直なのか不正直なのかわからん男だな。少しは正直というとこか。)

 「いや、連れが左端の馬が気にいったようだ。最初の7銀貨でいい。そちらを分けてくれ。」


 男は一瞬驚きの表情を見せるが、すぐに頷き、馬丁に指示を出す、毛並みを少しでも綺麗にするのと、鞍袋をつけるようだ。


 「旦那様、私めの名前はマーテルと申します。馬商人のマーテルと言えば、少しは名が通っております。馬を用意されるということは、ここから近々出立されるのでしょう。モーア神教の支部にお立ち寄りの際は私めの紹介状をお持ちください。よほどの小さな支部でない限り、なんらかの便宜を図ってもらえますよ。」

 

 「なぜだ?初めて顔を合わせるのに?なぜそんなことを?」

  

 「大したことではございません。言うなれば商人の勘ですよ。旦那様には便宜を図ったほうが、私めに後々得がある。そう思えるのでございます。さ、そろそろ準備ができた様子、そちらのお嬢様の見識と貴方様への尊敬の証に、こちらの馬は6銀貨で結構でございます。何かのおりには馬商人のマーテルを思い出しくださいませ。」


 そのあとは特に問題もなく、馬に食料、水、ワイン、野宿に便利な毛布2組、防水の蝋処理をした布、ロープ、手鍋、簡単な食器類なども買い込む。馬に乗せてみると、なんとか二人乗ることもできそうだが、よほどでない限りは曳いていくほうが良いようだ。馬が全快すれば二人でも駆けることができそうだ。こうして俺とアリスは騎士領を後にする。


 騎士領を離れて2日、特に戦闘にもまきこまれず、平和に過ごす。アリスと馬を曳きながら話す。

 騎士領のこと、ドメーヌ伯爵領のこと、商業都市カルカリのこと。最初は不思議そうな様子だったが、ただの歩きが退屈なのだろう、自分の知る限りのことを教えてくれる。杖に聞いたことも多いが聞いて驚くこともある。一々知ってるふりをしたり、驚いてみたり。適当にごまかしつつ、知識を得ていく。


 商業都市 カルカリ 

 ドメーヌ伯爵領の領地にして、この近辺の最大商圏であるらしい。

 2重の城壁で囲まれた都市は、城塞としても有名で、伯爵率いる、銀鳳騎士団は近隣では有数の武装集団であり、治安のレベルは高い、内側の城壁内には本当の意味での城郭と寺院、騎士などの住居があり、外側の城壁内部には職人、商人、町民の地区があるらしい。商人の地区には商団の護衛も行う冒険者ギルドがあり、ドメーヌ伯爵の有する領地の中で、最大のギルド支部があるとのことだ。冒険者ギルドは各地域の領主に傭兵として雇われることもあるが、ギルドの目的と反する場合は従わぬ場合もある。一つの支部だけであるなら握りつぶせばおしまいだが、ギルドは大陸全土で協力体制をとるため、領主にとっては無視できない勢力でもある。その一方で騎士や兵士の派遣できない地域のケア、一般市民、商人の護衛など、領主にとって、好ましい働きもあるため、おおむね、関係は良好であるらしい。戦争が発生すればそうとも言えないらしいが。


 最後の3日目、昼頃に門を通過する。通行料として、一人10銅貨を支払う。商人であれば領主からの承認証などで、税金を免れるケースもあるし、逆に物品税をもとめられるケースもある。一般の旅行者である場合は、おおむね10銅貨の支払いで済むらしい。


 カルカリに到着し、商人区を奥に入ると、少し大きめの建物が見えてくる。入り口の前にさりげなく、2名周囲を見張る男が2名。冒険者ギルド カルカリ支部とある。ここのようだ。

 入り口を抜けると、大きなカウンターがある、まるでホテルの受付のようだ。

 金髪の20代半ばの女性がこちらに声をかけてくる。長髪で綺麗な肌の女性で、スタイルも良い。男なら、10人が10人とも胸に目がいく・・・・そういうスタイルの女性だ。アリスの視線が怖いので、目線を顔に戻す、女性はニコリとすると声をかけてきた。気づいたかもしれないな・・・・。


 「ようこそ、カルカリへ。初めてお目にかかりますが、こちらの支部には初めてのご来館でしょうか?どちらかの支部からか来られた方でしょうか?ギルド証を拝見させていただいても構いませんか?」


 どうやら、言うべき事は決まってるらしい、一気に言ってやったとでもいいたげな雰囲気だ。


 「冒険者ギルドに登録したいんだが?紹介状のたぐいはない。どうすれば登録できるのかな?」


 「初めての方でしたか。ギルドに入会するにはステータス魔法でステータスを確認させていただき、最低限のレベルを保持しているか確認が必要になります。その時のレベルにより、ギルドランクが決定され、登録料5銀貨で、ギルドペンダントを発行させていただきます。ギルドペンダントは魔法がかかってまして、他人にギルド員であることの証明が可能になります。その際に表示されるのは、ギルドでのあだ名、2つ名(称号)、ギルドランクのみです。ギルドランクにより受けられるクエストが異なります。簡単なものから、難しいもの、複数で挑むものなどです。ここまではよろしいですか?」


 「ギルドランクの違うものが組むことができるのか?」

  

 「もちろん可能です、ギルド内部での規定ではギルドランクに比例した報酬で分割されますが、パーティ内部で報酬の分割が可能である場合は、パーティルールを優先していただいて構いませんよ。」


 「わかった、では登録を頼む、俺とアリスの二人だ。」

 

 「ステータスを確認しますね。・・・・確認しました。ヴォルフさんとアリスさん。ランクはBクラスとDクラスですね。Aクラスはこちらの支部で数人ですから、ヴォルフさんはかなりの腕利きですね。」


 「ヴォルフはやめて、ウルフで登録できないか?」


 「あだ名ですから、大丈夫です、双剣のウルフ様ですか?」


 「いや、双剣はいらないから、ウルフでいい。」


 「ではウルフ様とアリス様で、ギルドペンダントを発行しますので、二人で10銀貨か、1金貨いただきます。」


 二人分を1金貨で支払う。ペンダントが発行され、手渡される。


 「本来は新人さんは、訓練をある程度うけてもらいますが、ウルフさんは腕利き、アリスさんも駆け出しをすぎた、中級者のようですから、免除しておきますね。訓練では鍵開けなどの技術も学べますし、戦闘教官による、指導、擬似戦闘も行えますので、必要でしたら、いつでも申し込みください。クエスト掲示板は右奥に、クエスト外での収集物の買取は先ほどの受付で行います。常に収集依頼のある物はクエスト掲示板でなく、カウンターで週間受付させていただきますので、申し出てください。錬金術の材料や、薬草、鉱石なんかですね。ものによれば、戦闘系のクエストよりも稼ぎのいいものがありますので、こちらも活用くださいね。申し送れました、ギルド職員のバイオレットと申します。受付業務と、簡単な魔法の指導なんかも行ってますので、よろしくお願いします。ここのギルドマスターはガーモンといいますが、今は他用で外出しております。ご用があればいつでもカウンターに申し出てくださいね。」


 予想外の説明の多さに圧倒された、アリスと俺、ギルドランクが初級者スタートでなかったのは幸いだ、とりあえず金目になるもの、まずは退治系か・・・?

 ギルド生活はこうして始まった、幸先はいいのか悪いのか、明日にならねばわからない

 冒険者生活はこうして始まった。

どこまで詳細設定つめるか悩みます。

きっちり決めるといかにもゲームだし

設定に足ひっぱられそうで怖いですね。

退屈せずに皆様お付き合いくださいね


※文中にあった モーア神教は、貨幣の神、モーア神の教団名です。

大陸(名前検討中です)の大部分で崇拝されており、信者は商人や冒険者、貨幣の両替、手形発行による、お金の流通なども行う。

手形そのものは発行期日があり、発行者による署名、印があれば、教団にて換金できる、それにより、多額の金銭を持ち運ぶ危険性を抑えることができ、逆に教団は手形発行時に受け取った金銭を運用にまわし、利益を出す。マイナスになったとしても教団は必らず発行額を換金するため、信用度が戦い、通常硬貨もモーア教団が発行した貨幣で


1銅貨=100円

1銀貨=100銅貨

1金貨=10銀貨

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