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哀愁ただよう剣士の日常  作者: 戴宋
序章 現代日本、転生準備
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序章 転生準備4 杖の師匠

※R18外しの為、2重投稿です


想定外に長くなった気がします。

たぶんにご都合主義かもしれませんが

剣と弓、魔法が使える勇者の雛形が今回できあがります。

今回は出先でスマホで作成したにで、若干ミスがあるかも

 弓が消え、杖が現れた。黒い衣服には違いないが、ルナとともに現れたときと違い、黒いフードつきローブで姿を現した。フードの奥には先の2人と同じく白い無貌の仮面を身につけているようだ。


 「さて、大神よ、先の二人と同じく、杖と呼びたまえ、主よりお主に、魔法のあり方、魔力の扱い。あとは世界についての最低限の知識。転生先の体にふさわしい言語体系の学習を指示されている。それと簡単だが、なぜお主に修行が必要であるか。それを説明するように指示されておる。」


 「杖よ、そこが聞きたいと思ってたんだ。それを最初に教えてもらっていいか?」


 「ここまで15年にわたる修行をしたお主のことだ、今更無駄な反抗意識で修行の時間を無駄にしないであろうとの主の考えにより、説明する指示を与えられている。説明する前にまず聞こう。お主は何故だと考える?」

 

 「質問に対して、質問で返すのはあまり感心しない方法ですが、俺なりに思うところはあります。おそらくルナは何かをさせようとしている。ただ転生先の生を過ごすのではなく、なんらかの使命を課すつもりではないのかと思ってますが、どうでしょうか?」


 「それなりに頭の回転が早いようで、何よりだ。確かにお主には果たしてもらいたい使命がある。それにはある種の能力が必要。それもしかりだ。全く想像がつかないことであろうが、転生先とはお前と年を同じくする、ある戦士の体なのだ。」


 「人の生を生きろと?それには関係者の知識がなければ破綻する。それはかなり難しい話にはならないですか?」


 「幸か不幸か必然と言うべきか、転生先の戦士とはある意味、お前自身というべき存在なのだ。」


 「んん?意味がわからない。杖よ何が言いたいんだ?俺はここに来て修行以外の時間を過ごした記憶はない。どういうことなんだ?」


 「ある程度納得してもらうための説明だからの。我らの言う異界とは何か?だが、世界とは決して一つではない。そしてそこに生きる者もそれこそ無数に存在する。意識しておるかどうかは分からぬが、ここもある意味異界であるが、お主にとっての異界とはルナ様の関与する世界。そしてかつてお前が生きていた世界は我々にとって異界となる。あるものは事故により、またある者は今回のように力ある存在により召還され、もしくは魂の昇華により転生し、それぞれの世界で生きて行く。時には時間を変え、所を変え、魂の修行をするのだ。世界の法則により、魂の根元を同じくするものは同じ世界には存在せぬ。」


 「待てよ、それじゃあ俺の行き先が他人の生というのは本来あり得ない話なんじゃないのか?あんたの話なら、生まれ変わり、もしくはそのままで異界に渡ることはあっても今回のようなケースは存在しないんじゃ?」


 「ほほ、そうじゃ。お主の言うように、よほど強力な力の持ち主が干渉するか、事故が起こりえぬ限り、今回の現象は存在しない。今回は事故というべきか、ありうべからざる事じゃが、お主の体、正確には転生先じゃが、突然に魂を失い、転生したのじゃ。定められた使命を果たさぬままにの。」


 「まさか、それが俺だっていうんじゃないんだろうな?あまりにもご都合主義にもほどがある。」


 「我らは魂の転生先を追い、お主を保護した。次の転生サイクルを迎える前に、使命を果たさせるために。」


 表情は見えないが、杖からは俺を気遣う気配を感じる。あまりにも想像外で予測がつなかない。


 「なぜ俺なんだ?ここは時間の存在しない世界だと言った。それならば、他の人物を連れてくることも可能なんじゃないのか?」


 「お主の体が魂を失った原因、何者かの干渉があったと考えておる。そしてお主を選んだ理由じゃが、お主自身が本来はこちらの世界に属する魂であることが一つ、そして魂を失った体への適正が一番高いからに他ならぬ。」


 「選択しない権利は俺にはないのか?」


 「ある。だがその選択をすれば300年の幽閉の後、再度転生し、同じ体の中に送り込まれるであろう。その選択はお主にとって、ただただ先延ばしにするのみじゃ。それとその際には今の体への適合性はおそらくはより低いものとなるであろうな。」


 「意味がわからない・・・だが幽閉される気はない。その体の必要性はどこにあるんだ?他の、一から転生したのではダメな理由はどこにある?」


 「ふむ、人の体は物質に魂を宿すことによって新たな生を得るのだ。お主の体はある能力をもっておる。まだ発現しておらぬ能力だが、使命の達成に対し、それは必要不可欠な物なのじゃ。ルナ様が予見されたのみであるので、それが何であるのか?わしは知らぬ。またルナ様が知っておられるのかも分からぬ。ほぼ強制しておるのは間違いないが、お主には自由意志で我らに協力してもらいたいのだ。」


 「随分とあやふやな話だが、普通に何をするかもわからず、うまくいくものなのか?」


 「ルナ様の予見では5分5分だそうだ。次の他の魂を用いればより低い確率に、またお主自身の転生した別の魂であれば、確率は3割を下る。できれば協力してもらいたい。そしてそのためにお主には世界の一般常識を必要な知識を伝えること、それが我が使命なのだ。そしてお主の使命はお主が異界を自らの世界とし、正面より生きることによって、いずれ見いだすこととなろう。恐らくは敵対者も存在しよう。簡単な道のりではない。だが選択の余地もあまりない。ただ恐らくは生前、以前のお主よりは面白い人生を歩めよう。」


 「結局、選択の余地はないってことだな。それならしょうがない、ただ3つの贈り物の残り2つ、それに盛大に期待させてもらう。」


 「ふむ、だがの一つはルナ様が授けた、特殊能力として、一つは我ら3人が授ける知識、能力が2つ目の贈り物。最後のひとつについては期待しておくといい。」


 「だまされた気分もはなはだしいが、まあそういうことなら、杖よ、今回も時間がかかるのだろう。できるだけ細かく教えてくれ、時間はあるんだろう?それこそ反射のレベルで反応できるように」


 「前向きで何よりじゃな。まずは魔法のあり方、魔力の活用方法。お主には簡単な6要素の魔法のあれこれ、神霊術の一部、治療や祝福、解呪法。お主のおかれるエレンでの立場、一般的な知識を教えてやる。ただお主が赴く先は戦場となる。まずは生き抜くことじゃな。その為の知識を学ぶがいい。


 そうして杖の修行が始まった、大半が座学のようなものであったが指導内容は多岐に渡り、杖がいかに心をくだき、時には深く、時には広く浅く、指導してくれたのかを感じるのはずっと先のことである。

 そして杖の指導も10年の時を数えた。3つの修行で、25年もの月日を過ごしたことになる。


 「大神よ、わしの修行はここまでだ。魔法遣いとしてのお主は、専門家としては中級止まり、だが広く浅く対処の方法を学んだと言える。神霊術については治療術についてはかなり高位のところまで身につけておる。それにはお主の体にあった能力といえる。解呪についても同様じゃ。異界に赴いた時に、その力により生き抜くことを願っておる。ま、頑張るのじゃな。」


 そういうと杖は消え、世界は姿を変える、弓といた森のような空間に再び変化した。今度は何が始まるのか?


 そうして最後の実施テストが始まったのだ

さて剣、弓、杖の修行は終わりです。

修行の内容は少しばかり退屈なので、はしょってます

書く機会があればチャレンジしてみたいなとも思います。

次回が3人の指導を活かすテストとなります。

ようやくチュートリアル終了となりますが

はてさて


退屈せずに見ていただければ幸いです

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