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哀愁ただよう剣士の日常  作者: 戴宋
序章 現代日本、転生準備
3/25

序章 転生準備 1

※11話目まではR18外しの為、2重投稿になります


死亡して転生準備に入ります。ぺーす配分が相当遅いですね。

なかなかに話が進んでいかないw

段落、句読点の切り分け、文章を書くのは難しいですね。

すこしずつ研究します。

 「・・・。・・るのだ。早く・・よ。」


(かすかに聞こえる声、遠くから、近くから聞こえる・・)


 「起きろと言うに!」


 「え!?なに?何でしょう?」


 目の前に立つ、美女。かすかに苛立った表情を浮かべている。

 年齢は20代前半だろうか、湖のように深い瞳が印象的な女性で、かすかに輝く純白のローブに身を包んでる。


 俺に微笑むと姿勢を正して声をかけてきた。しっかりした印象を受ける。人に命ずることに慣れた様子で、印象深い声だ。俺も姿勢をただし、彼女に正面を向ける。


 「ようやく起き上がったようだな。大神よ。お前は現世における人生を終えた。お前には選ぶべき未来がある。今世の業を浄化するために、異なる生を受けるのだ・・・。」


 (あの世なのか・・・見た感じ、死神のようなものでなく、女神?天使?)


 「ええと、神様?俺は何に生まれ変わるのですか?」


 女神は俺に注視しながら、何かを見つつ話しかけてくる。

 

 「神様?というのは相応しい問いかけではないのう?固有名ではないからだが、ルナと呼ぶが良い。敬称は好きにするが良い。そなたは我が信徒にあらず。で、転生の件だが・・・・・、ふむぅ、面妖な・・・。通常であれば霊魂のまま、来世を待つか。そうでなければ転生先が見えるのだが、通常の転生ではなさそうだのう。」


 「ルナ様、それはどういう?俺はどうなるんですか?」


 ルナは、上方に視線を外し、何かをつぶやく。聞き取れないが、どこかと話しているような雰囲気だ。しばらく待つと、2、3度頷いた上で、俺に向き直る。


 「待たせたの、大神よ。そなたは通常とは違い、そなたのままで異界へと渡ることとなる。事情は多くは話せぬが、その世界での生を全うして初めて、そなたは魂の浄化を始めることができるようだ。その異界はそなたのいた世界に近い、それでいて遠いところよ。エレンと呼ばれる世界だが、そなたには意味をなさぬ言葉だ。異界ではそなたの持つ経験はほぼ役に立つまい。それにあたっては我から、3つの贈り物を授けよう。」


 「選択の余地はないのですか?そこに行くしかないと?」


 「異界に渡らぬ場合は、次の生命のサイクルがおとずれるまで、そうよのう。月の裏側、外宇宙に向かう、月の平原にて、生きたまま、土くれとして幽閉されることとなろうの。何、ほんの300年ほどのことじゃが。もし、そなたが望むなら、そのように計らうが、いかがする?」


 「ルナ様、それは選択とは言えません。一種の脅迫じゃないですか?」


 「済まぬのう。じゃが異界に渡ってくれれば、先ほどの3つの贈り物、またそなたに与えられる身体により、そなたは、先の人生よりも多くの経験を得れるじゃろう。全うすれば、300年の魂の練成に勝る浄化を果たせよう。選ぶのじゃ、大神よ。座して、300年のときを過ごすか、異界にて、別の生を受けるか。」


 「選ぶ余地は無いですね。異界へと渡ります。どの道、何もできないんじゃあ、さすがに辛すぎます。」


 ルナは満面の笑みを受かべつつ、天に両手を差し上げる。光が両手に集まり、空気が揺らめく・・・。


 「よくぞ選んだ、大神よ。最初の贈り物をそなたに与えよう。受け取るのじゃ。」


 ルナの両手から、俺に向かって、光の塊が移動する。光が身体にしみこむ。体の芯まで熱くなり、心音が大きくなる。鼓動がはげしく、手足の末端まで熱くなる。激痛が身体を支配する。


 「耐えるのじゃ、大神よ。そなたは今異界に渡るために魂の書き換えを行っておる、最初の贈り物はそなたが死の際に身につけた能力を固定化するものじゃ、魂の真の力に目覚めたとき、そなたは他の者より次元の違う、視力を手に入れよう。そなたには起こりえる事象を見抜く力を手に入れる。一歩先の動きを手に入れるのだ。」


 激痛が治まる、体の熱も治まった。


 「事象を見抜く力とは何ですか?何ができるように俺はなったんですか?」


 ルナは手をかざすと、何かをつぶやく。大きく手を振り、更につぶやき続ける。

 ルナの周囲に、3つの光が現れ、大きくなり、それは3人の人になった。

 背中に剣を持つもの、右手に杖をもつもの、大きな弓をもつもの、3人が3人ともに、黒い上下の衣服、白い無貌の仮面を身につける人になった。弓をもつものだけが女性で他は男性のようだ。服に隠された、体型の違いがなければ、男女の見分けはつかない。3人ともざっと180は超えていそうで、それでいて、鈍重な印象は全くない。


 「これらの3人は、我が信徒にして、眷属じゃ。それぞれに名はあるが、そなたは、剣、杖、弓と呼びかけるが良い。この3人はそなたに、異界に渡るにあたって、必要な技能を授ける。この世界においては時間はあまり意味をもたぬ、存分に学ぶが良い。またこの3人もそなたに教授することによって、業を浄化していくことができるのじゃ、それゆえに遠慮はいらぬ。納得いくまで、学ぶがよい。」


 こうして、俺は異界に渡るという突拍子もない指示を受け取り、準備に入る。異界とはどんな世界なのか、希望も不安も半々に修行の時間が幕をあげる。

転生準備に入ります。ほどほどに準備を終え、転生に持っていきたいのですが、はてさてどうなることか。

五里霧中、予測はつきませんねえ。

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