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哀愁ただよう剣士の日常  作者: 戴宋
第一章 異世界転生
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第一章 異世界転生18 オーク砦⑨

なかなか進みませんが。最後まで書きますので、時々見にきてください。

 アビーがファルシオンと長剣を叩き続けるが、不可視の壁が打撃を阻む。

 大きく右手を振りかぶり、防がれると同時に反動をつけ、距離を取る。

 

 アビーが肩で息をすると同時に、ベレムが姿勢を変える。ベレムを覆う威圧感が薄らぐ。


「なんだ、それは魔法なのか?」


「mythos wall 神話の城壁という戦技だ。超越者になることによって、身につけることができる技の一つだ。欠点もない訳ではないが、戦技を用いた攻撃か、許容量を超えた攻撃でもない限り、俺の体に傷一つつけることはできん。」


「なぜ反撃しない?」


アビーは息を整えつつ、両手の武器を構え、ベレムの周囲を回る。


「ふ、あわてるな。答える義務はないが、答えよう。これは防御用の戦技だからだ。本来は挑発を用いて、壁になるための技だ。つまり攻撃は防げるが、反撃はできない。もちろん解除すれば反撃も可能だ。」


「なぜ教えてくれるんだ?」


「ハイランダーとは縁がある、その縁ゆえに、ハイランダーの戦士には強くなる機会を与えたい。だが余興はここまでだ。何かをつかんで外の世界へ帰るがいい。」


 再び威圧感の増すベレム。目に見えない圧迫感がアビーを襲う。


「超越者になれば戦技以前に身体能力そのものもあがる。それにより上位の戦闘能力を身につけることができる。身をもって知れ、超越した者の力を。」


 ベレムがダッシュをかけ、アビーに接近する。


 ベレムが右手の斧を叩きつける。


 両手の剣で受け止める。


 切り返す動きで、両手の剣が払われ、左手の盾を叩きこまれる。


 弾かれ、倒れこむアビー。


「ぐはぁ・・はぁ。」


 のろのろと体を起こすと、ベレムが急接近する。

 右手の斧が赤い光をまとう。


 咄嗟に右手のファルシオンで切り付ける。が、盾で阻まれ、押し込まれる。


「力量の差を感じたなら、潔く散るが良い。ここは修練の場、ここでの死は実際の死には繋がらない。再び敵対する事があるのなら、それまでに強くなるのだな。少なくとも命を拾えるくらいには。」


「まだだ。まだ終わってはいない。」


 言葉に応じるように、両手の剣のルーン文字が輝く。わずかに振動しつつ、光が強まっていく。


 対峙するベレムの斧も赤い光を強めていく。


「ほう、魔法剣にさらに力を乗せるか。どちらの武器が上か試してみるがいい。」


「くぅ、いくぞ、ベレムよ。最後の勝負だ!」


「来い!アビー、ハイランダーの強さを示してみよ。」


 アビーがファルシオンで切り付ける。それを追うかのように、左手の長剣も始動する。


 ベレムが左手の盾でファルシオンを受け止める。右手の斧が光をまといつつ、アビーの胴体を薙ぎ切ろうとする。

 迎え撃つ、長剣。


『キィィーィーーーィンンン』


 甲高い音を響かせつつ、長剣の半ばから折れ飛ぶ。


 長剣を折った斧は、その勢いのままにアビーの胴体を十分に薙ぎ切る。


「良く戦ったな、アビーよ。ハイランダーとして十分な実力の持ち主だった。剣もまた、ハイランダーにふさわしい剣であった。」


「ぐぅ、手も足も出なかった・・・。いずれこの借りは返す。」


「次に会う機会を楽しみにしよう。強くなってまた挑むのだな。」


 言葉を交わすと同時に、アビーは意識を失った。


 視界が暗転する・・・・。

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