表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
哀愁ただよう剣士の日常  作者: 戴宋
第一章 異世界転生
22/25

第一章 異世界転生15 オーク砦⑥

年末更新で仕事が忙しく。投稿が非常に遅れました。お気に入りに入れてくれた方、興味を持ってくれた方、大変申し訳ありません。

 独鬼は刀を肩にひっかけたまま、たたずんでいる。

 圧力は緩んでいないが、強く押し出す様子もない。


「引くか、続けるか。引くなら、完全決着でなくとも外に出れるようにしてやろう。さっきは出れないような事を言ったが、まあ、この空間は俺が借り受けてる空間で、今の実質的な主は俺だからな。

 どうするね?勝機はそれほど多くはないが、皆無でもない。貴様が納得いかないなら、退場するまで遣り合ってもいい。」


「本当なら切断されている腕が繋がっている。それだけでも死なない証明にはなる。だが本来なら腕を失い、戦闘者としてはほぼ半死状態だと言う訳だ。」


(このままでは外の空間に出る訳にはいかんな。せめて再戦の機会に少しでも優位に立てるものをつかまないと・・・。)


 左手に剣を構え、バランスを確かめる。腕を切断されている状態とは言え、実際には繋がったままで、出血もない。結果、体力の減少も少ない。


「そろそろ良いか?どうやら、継続で心は決まったようだしな。」


「ああ、すまない。継続しよう。」


 独鬼は中段に刀を構え、こちらに相対する。


 左手を引き、肩口に剣を乗せる。言うことを効かない右手は感覚のあるひじを押し出すように前へ。

 呼吸をととのえ、身体に気を充満させる。100%の力を身体強化に回す。同時に視線にも力を籠める。


 独鬼が再び、突進してくる。同時に刀に先立って、光の線が走る。光を向かえ打つように、剣をあわせる。光に追いつく刀、なんとか迎え打つことに成功するものの、両手の圧力に押し切られる。左手で弾くように剣を払い、飛びのく。


「ほう。片手にしては上手く凌いだな。だが、その剣が良くないな。さっきの短剣もそうだが、貴様の腕に見合うものではないな。あるいは丈夫さだけでもあれば、もう少し楽しめそうなものだがな。」


 独鬼の言葉が終わる前に突進する。右から左に大きく切り払い、右足で踏み込むと同時に左から切り上げる。遠心力と剣の重みで切り込むが、独鬼に軽く払い、受けきられる。


「ふふ。まだ諦めないのだな。良いだろう・・・。もう少しだけ、本気を出してやろう。いくぞ。」


 独鬼が中段の構えから、右足を踏み込み、刀を後ろに流し、脇構えに移行する。


(このまま、何も掴まずに沈むわけにはいかない。防御にかけるか、相討ち狙いか。片手では充分なバランスもとれない。)

 

 左手を引き、右肩を前へ。右足を踏み込み、待ち構える。


「踏み込めば切り上げるか?できるか、今の貴様の状態で。」


「出来ると踏まなければやらないさ。」


「良いだろう。付き合ってやろう。それと強くなりたいのなら、東へ行け。刀士の国がある。そこで何かを掴めれば強くなれるかもな。」


「なぜ、そんな事を?」


「ここもそうだが、強くなる為だ。相手がいなければ俺自身が強くなれん。」


「後悔するぞ。」


「させてみろ。言葉はここまでだ。・・・行く。」


 独鬼が踏み込んでくる。殺気の線は、胴の横凪ぎ。こちらも大きく踏み込み、迎え打つ。殺気の内へ踏み込み、より小さい軌道で切り上げる。剣と刀が噛み合う。押し込まれ、離れ際に右から左へ降り下ろす。大きく払われ姿勢が崩れる。胸に衝撃。激しい痛み。

 

「粘ったがここまでだ。武器が貴様に見合った物だったら、あるいは。この場での現実は貴様の負けだ。このまま抜けば貴様はここから退場する。言い残した事はあるか?」


 独鬼と向き合う。刀が胸を貫いたまま。空間の効果か、血はでない。だが、気の遠くなりそうな痛みに意識を失いそうになる。


「死にそうなのに死ねない。きつい物だが。その刀、ずいぶん簡単に俺の剣を切り飛ばした。特別な物なのか?」


「この場に至っても情報収集か。さっき言った刀士の国で俺が打った物だ。魔力を込めて打ち上げた。気ではなく、魔力で強化して振るう。使いこなせば鉄でも切る。その地に行けば同じ武器を打てる者もいるかもしれんが。」


「その刀を得、刀術を学べば強くなれる?」


「あくまで可能性だがな。」


「何故話す?」


「理由はある。話す気はない。」


「わかった。可能性があるだけでも充分だ。」


 頷くと同時に刀を引き抜かれる。激痛が走ると同時に意識を牛なった。


 独鬼とウルフの最初の出会いは、ウルフに『世界には上には上がいる事。異界での修行だけでは足りない事がある。』。その思いを与えた。


*文面について

 初めて長文を書くという事もあって文面スタイルがなかなかにピタリと来ません。読みにくいところも多々あると思います。

 数を書く事。反芻すること。それでなんとか改善していきたいとは思います。

 よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ