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哀愁ただよう剣士の日常  作者: 戴宋
第一章 異世界転生
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第一章 異世界転生11 オーク砦② 

少し短いです。大事な引きのとこですが

 マルティンが先導して地下道から潜入することになった。マルティンとレジーが先頭に立つ。


「明かりをだれかお願いできるか?俺一人なら明かりは必要ないが。」

 

レジーが頷いて、精霊を呼び出す。


「おいで、光の子、私の声を聞いて、私たちの道行きを照らして。おいで、ピクシー『マリエル』」

 

レジーの声に応えてほのかな光の玉が現れる、かすかにその中心に小さな薄い人影がぼんやりと見え隠れする。


「この子は私の契約してるピクシーよ。はっきりとは見えないでしょうけど。明かりを貸してくれるし、他にも役に立ってくれる。私のような精霊使いなら、はっきりと声を聞くこともできるし、姿を見ることもできる。怖がらないであげてね。人間の感情の動きに敏感な子だから。」


 レジーが皆に注意した後、何かを妖精と話してるみたいだ。精霊にだけ聞こえる声なのか、俺たちには何を言ってるか聞こえないが。


「行きましょう、地下道の明かりを頼んだから、足元も見えるはず。」


 レジーとマルティンが先導して、地下道を急ぐ。人の手で整備された通路で、自然の洞窟とは様子が違う。道が平坦でごつごつしてない。ただし、古くなってるせいで、それなりに汚れてはいるが。


 10分ほど急ぎ足で進むと、マルティンが手を上げ、速度を落とす。


「念の為だ、この地下通路は誰にも見つかってない。連中は抜け穴の存在そのものに気づいてない。礼拝堂の裏庭に出る。そこから建物づたいに進んで、隠し扉を抜けて、懺悔室に入る。そこから中だ。そろそろゆっくり行くぞ。外に音を伝えたくないからな。」


 マルティン、レジーが先行する、二人の速度は少しゆっくりになったが、俺たちに較べると素早い、それでいて静かだ。俺もアリス、メリーズも忍び足そのものの技術はもってる。だが二人の技術は別格だ。餅は餅屋、専門家ならではのコツがあるのだろう。しばらくすると行き止まりになる。マルティンが振り返る。


「この壁の向こうが外だ。武器を使えるようにはしておいてくれ。空井戸に繋がってるし、外からは物音は聞こえないが、念のため、安全のためだ。必要があれば、すぐに殲滅しなければ、周りに知られてしまう。注意してくれ。」


 アリス、俺と緊張しつつ、武器を用意する。レジー、マルティンは飛び出す用意だ。

 レジーが壁に耳をつけ、音を探る、ハンドサインで2を示す。


(外に二人?二匹かいるようだ。)


「そとはどうなってる?」


「廃棄された空井戸に繋がってる。それほど深くはないが、二人ほど先行して片付けたほうがいいだろう。俺と彼女が先行しよう。」


 レジーがマルティンに頷く


「レジーよ、マルティン。行きましょう。」


 小声で話すと二人が出て行く。


 しばらくするとレジーがゴブリンの死体を降ろしながら入ってきた。やはり見張りは二匹いたらしい。井戸そのものでなく、裏庭にも警戒をしていたということか、逃亡対策なのかもしれない。


 レジーに続いて、皆外にでる。井戸の中に繋がっている。直径1m半くらいか、上には2m半くらい上ってる。井戸としては浅すぎる、もともとカモフラージュの為のものだったのかもしれない。メリーズが盾を壁に立てかける、そこを足場にして、皆外に出る。崩れ落ちた屋根を上にかぶせる、だれが見ても廃棄された井戸跡の出来上がりだ。上から見ると、俺たちが出てきた横穴は、完全に周囲の壁に同化してるため、全く違和感を感じなかった。


 マルティンが井戸に面した壁面沿いに移動していく、レジーがその後ろに続き、少し遅れて俺たちも続く。建物の裏面から側面に向かうところで、側面の部分に人がいないことを確認すると、壁面の一部をマルティンが短剣の柄で押し込む。気のせいか、壁が少し中にめり込むように見える・・・・と思った瞬間壁は内側に回転する。、隠し通路があるらしい。横幅70センチほどの狭い通路だ。


 声を低くしながらマルティンが説明する。この通路を抜けて礼拝堂の中に入る。懺悔室に抜けるから、そこから礼拝堂のホールにはいる。出来るだけ静かに移動してほしい。最後の人は、ここは内側から押すだけで閉じるから、必ず閉じて進んでほしいと。


 細い、薄暗い通路を進む。しばらく進むと行き止まりになった。マルティンが壁の一部を押し込むと、壁が開き、狭い部屋に出る。どうやら、懺悔室の中らしい。皆を通路に残して、聞き耳を立てる。しばらくすると懺悔室から通路に戻ってくる。もう一度、隠し扉を閉めてから話し出す。


「扉越しの雰囲気では、ホールのほうに子供達の声が聞こえる、あと武装してる人間の動く音が少し。2人から3人だと思う。一気に行くか?」


 レジー、アビー、アランを見ると、頷き返してくる。


「よし、じゃあアビー、レジー、バラン、俺で突入しよう。マルティン、メリーズはその後ろから、アランは魔法の準備、アリスはアランの護衛に残って欲しい。」


 それぞれに意思の確認を行い、突入する。


 懺悔室を出て、入り口、左右にオークが1ずつ、ホール入ってすぐのところにオークが1、ホールの中に子供達。ハンドサインで、左右のオークを任せ、自分は突っ込むと指示。ホールの中のオークに接敵する。レジーも一緒に突っ込んでくる。


 オークに駆け込みつつ、右手の長剣で切り上げる。不意を付かれたオークは盾を斬撃方向に合わせようとする、・・・・が反応が間に合わず、十分に胴を切り上げる。長剣がオークの胴体部を切り抜ける。オークの視界が暗転し、倒れこむ。通常のオークよりも反応がいい、が一撃で葬り去ることができた。奥には残敵は見当たらない。振り返ると、アビーとバランも一撃でオークを葬った後だった。


 アビー、バラン、コニーが子供達に駆け寄ろうとする・・・・が子供達は嬉しそうな表情に反して動こうとしない。後ろに意識を取られてるようだ。何かある。そう確信したとき、子供達の後ろから、手を叩く音がする。


「潜入おめでとう。人間の戦士ども。お前達の戦闘力なら人数さえいれば、負けはない戦いだな・・・・。」


 子供達が振り返り、子供達が左右に分かれれる。奥にいる、人影が目に入る。黒い鎧をつけた3人。人間の冒険者や傭兵が身につける金属製のハーフプレートを身につけ、鬼を模した仮面の付いたヘルメットをかぶってる。先頭の一人は仮面を上に跳ね上げてる。ヘルメットから突き出してる角は右側の1本のみ、黒い皮膚に人間としても整った顔、唇を持ち上げる、2本の犬歯、顔を縁取る白い髪、ヘルメットの下に流れる、白髪の長髪。胡坐をかき、右手に片刃の太刀・・・・この世界で剣との修練以外で見たことのない刀・・・・そう日本刀を持つハイオーク。後ろの2名は一人は腰に長剣を2本、もう一人は戦斧と大盾。先頭のハイオークの後ろに方膝をついて、控えてる。先頭の一匹は人間の中では長身の190センチ台、後ろの2匹は2mを少し超えるくらい。この世界に転生して感じたことのないプレッシャーを感じる、大きさ以上の威圧感だ。


「良くきたな、人間。子供達を誘拐してすまなかった。本来は必要のなかった事だが、こちらの統制の問題でいらぬ手間をかけたようだ。俺の名は独鬼。敵対するかどうかは、お前たち次第だ。」


 ハイオークはオークの上位種族、オークよりも少しばかり大柄で戦闘力の高い生命体だが、感覚的には単なるモンスターの一種族だ、亜人とは違い、強さにはある程度の限度はあるはず。強くてもレベルは100程度。そんな認識だったが、前にいる三匹は全く別物だと本能が告げる。


 アビー、バランが臨戦態勢を、レジー、マルティンも戦闘姿勢を、メリーズ、アリスはアランの防御姿勢を、コニー、アランは油断せず、詠唱準備を取ろうとする。


 予想外に強敵と思える三匹、やつらは驚きの言葉を告げる。





次回は大事な戦闘シーンです。

今回の足らずは次回で挽回します。

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