第一章 異世界転生10 オーク砦①
難産してますが
なんとかイメージをつないで書いてます(笑)
アビーの依頼を受けることにし、ギルドに正式に申し入れる。
カウンターにいたバイオレットさんが受け付け処理をしてくれる。
「ウルフさん、レジーさん、アランさん、メリーズさん、アリスさんでアビーさんの依頼を受けるのね、同時にギルドから、オーク砦の討伐任務の登録もしておくわね。ただし討伐任務の方は、本来50人のグループで受けるクエストだから、こっちは討伐したモンスターの報酬だけ出るように登録を行います。本来はこんな処理はしないのだけど。今回は討伐任務に参加する傭兵としてハイランドの人たちが登録されてるから、領主様の依頼を受けて、変則的に処理させてもらってるの。同時登録できるクエストも無いわけじゃないけど、この分は特例だから。それとアビーさんの依頼は子供達を保護して、安全なところに誘導するだけで、完了扱いになるけど、そのときにはアビーさんの完了報告をもらって、ギルドに提出してね。オーク、ハイオーク、ゴブリンの討伐に関しては、ギルドペンダントのほうで戦闘履歴が記録されるから、それで討伐の確認をします。収集目的の場合は討伐して、収集部位の提出が必要だけど、今回はその必要はないので。アビーさんの依頼の報酬と討伐任務の報酬はギルドでまとめて精算するから、報告には必ず来てくださいね。期限のない依頼ではあるけど、1ヶ月を超えて、報告が行われない場合は、成功・失敗に関わらず、報酬放棄とみなされます。注意してください。」
「ありがとう、バイオレットさん。注意します。」
「それと、大事なことだけど・・・・必ず生きて戻ってくださいね。まだ2つめの依頼だから、気をつけてください。」
「大事な事だな。了解した。」
依頼の受注処理を行って、一度集まる。今日はとりあえず、必要な物を揃えて明日、集合だが。アビーに確認を行う。
「足はどうする気なんだ?俺とアリスは馬1頭は持ってるが、子供達を保護するのは良いが、10人連れて徒歩で逃げるのはぞっとしないが?」
「もっともな質問だな、ウルフ。もちろんこっちで馬車を用意する。2頭だての馬車を2台。私と、バラン、コニーはそれぞれ馬を持ってる。今回はバランとコニーにそれぞれ御者を務めてもらうから、空きの馬が2頭でるから、そちらを使ってもらう。あと馬車の御者台には二人座れるから、希望するならそっちに座ってもらってもいい。馬車も屋根つきで、荷台の部分で大人が5人は座れる。今回は子供達だから余裕はあるから、必要なら馬車の御者台、荷台の部分と分乗してもらうこともできる。馬がないのは?」
アランが頷く、メリーズも同じく、レジーはニコリと笑うだけ。・・・・結果、アランが御者台に、アリス、メリーズはバランとコニーの馬に乗ることにする。レジーは自分の馬を連れてくるとのことだ。馬車が2台で、曳き馬が4頭。それと別で乗馬が5頭・・・・砦まで馬で5日だが、現地での馬の護衛と、帰りが気になったが、現地で一旦、ハイランド部族の陣地に合流。馬、馬車を預け、帰りは都市まではつれてきてくれるとのこと。足はなんとなりそうだ。
「思ってたよりも大事だな、これは。」
アビーに顔を向けると、
「子供達は大事な存在だ、必ず助ける必要があるし、今回の砦の攻略そのものも部族として雇われているのもある、失敗は許されない。気持ちを引き締めて挑んで欲しい。」
「子供達については言われるまでもないが、そもそもなんで攫われたんだ?お前たちの里そのものが襲撃を受けたのか?」
「細かい事情は部族そのものの恥になるので、話せないが。簡単に言うと、ハイオークに通じた奴が里にいたんだ。さらに部族の一員に成りすましてた奴もいた。あり得ない事だが、事実は事実だ。」
「わかった、俺たちは保護そのものを請け負っただけだ。原因の排除までは無関係だから、そこは良いが。救い出したが、また攫われた・・・・それだけは無いようにしてくれよ。」
「分かってる、ウルフ。面倒を掛けてすまない。」
事情はともあれ、依頼として受けただけだ、後の事情はハイランド部族側のものだ。
頷きを返すと、アビーは皆を見回す。
「じゃあ、明日の朝7つの鐘(7時ごろ)の時に、ギルド前で集まろう。面倒をかけるが、よろしく頼む。」
それぞれに頷きを返し、俺たちは明日の準備と休息をとるために解散する。
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翌朝、ギルドホール前に集まり、出発する。砦まで5日間。旅立つ前にコニーが祈祷を行い、一団に加護を与える。ディアナは森の守護者だ。街道ではあまり役に立たないが、森林地帯に入った時に、コニー自身よりも弱い動物、モンスターは寄せ付けない加護を授けるらしい。便利な加護だが、この祈祷を行えるのはディアナの巫女の中でも、上位の者だけらしく、祈祷を受けるための報酬がそれなりに必要らしい。今回はコニーがいるから、お金はかからない。都市や開拓された街道部では役に立たないとは言え、森の奥深い土地に住む人々にディアナの信者が多いのは当然だと感じる。
砦に向かう5日間の間、常にレジーが先行し、周囲の警戒に当たる。幸いモンスターに襲撃されることもなく、ハイランド部族のキャンプに到着する。今回砦の攻略に参加するのは50名だが、キャンプ地にはキャンプそのものの護衛、交代要員として30名が配置されていた。オーク砦攻略に加わる面子だけあって、良く鍛えられている。馬車と馬を預け、砦に向かう。ここから徒歩で3時間ほどの距離とのことだ。ここでパーティを編成し、パーティ魔法をかける。マックスで8人編成。ステータスを確認しておこう。
名前:ヴォルフ 通称:ウルフ
あだ名:双剣
クラス:剣士
サブクラス:魔法士
LV:233
HP:10000
名前:レジエレン・メネルデール 通称:レジー
あだ名:精霊の友
クラス:精霊術士
サブクラス:レンジャー
LV:250
HP:5000
名前:アビー
クラス:盗賊剣士
サブクラス:重戦士
LV:220
HP:3020
名前:バラン あだ名なし
クラス:重戦士
サブクラス:レンジャー
LV:180
HP:1840
名前:コニー
クラス:ドルイド
サブクラス:レンジャー
LV:190
HP:1500
名前:アラン あだ名なし
クラス:魔法士
サブクラス:神霊術士
LV:155
HP:1350
名前:メリーズ あだ名なし
クラス:戦士
サブクラス:スカウト
LV:70
HP:420
名前:アリス
あだ名:双剣の弟子
クラス:戦士
サブクラス:スカウト
LV:55
HP:360
アリスの伸びが意外と良い、表面には出てないが他にもクラスのレベルを上げてるせいだろう、HPもそれなりに伸びてる。パーティリーダーをレジーにしようとしたが、返された。リーダーは俺に任せたいとのことだ。攻撃力、防御力アップの魔法を順にかけていく。それぞれに修正が入ったようだ。
レジーを先行させつつ、パーティで続く。このメンバーは板金鎧を装備していないので、森林でもあまり阻害されずに移動していける。レジーから離れて、俺、バラン。2列目にメリーズとアラン、最後尾がアリスとコニー。装備的には、重装備の順に、バラン、コニー、アビー、メリーズ、アリス、俺、レジー、アラン。盾装備は、バラン、コニー、メリーズ、アリス。バランから俺までは皮鎧に金属の補強をした鎧を身につけている。アランはほぼ服といったところ、レジーは見た目は薄い皮鎧だが、全体に魔法で強化されているらしく、パーティの中でアビーと同程度の防御力があるから驚きだ。しかもほぼ、物音を立てずに先行する・・・・アランが先生と呼びたいのも無理は無い。
3時間ほど移動を続けると、砦が見えてくる。動きを止め、様子を伺う。
レジーが先行しようとして足を止める。アビーのほうを向く。
「ええと、ここで手引きしてくれるのが森林衛士のマルティンさんでいいのよね?どうやら来てくれたみたいよ。」
と声をかけると同時に、レジーの後ろから男が現れる。緑を主体にした装備で、気をつけないと認識できないようなフードつきマント、皮鎧、の弓をもった男、マルティンだ。
「手はずどおりで何よりだよ、アビー。今回の潜入者全員でいいのかな?おや、ウルフ達か。」
こちらを見て、にやっと笑うマルティン。
「君達とは何かと縁がありそうだな、ウルフ。」
「まあ、同じオーク砦絡みだからね。今回もお世話になるよ。マルティン。ところで、この砦なんだが、内情はある程度把握済みなのか?それとも強行偵察して潜入することになるのか?」
「気が早いとも言えるが、まあ経路はなんとか手配済みだ。内情は君達が助けたい人の居場所は抑えてある。ただ、敵の戦力が日々変更されているので、正確に把握してるとは言いづらいな。」
マルティンが移動しながら話だす。
「とりあえず、潜入ルートまで移動しようか。そこの近くに簡単なキャンプ地も用意した。そこで話そう。」
マルティンについて移動する。マルティンの移動は淀みない。迷わない。躊躇わない。
しばらく付いていくと、砦をぐるっと回りこんでいることに気づく。完全に表側から裏側に回りこむ。裏側に回りこんで、10分ほど、砦から離れていく方向に移動する。しばらく行くと、小高い丘のようなところにつく。回り込んでみると、丘は少し大きな岩で構成されており、岩と岩の間に通り抜けれそうな道が下っているのに気がついた。
「ここが潜入路だ。かつては砦からの隠し通路だと思われる。ここを下って、それから上って、約15分くらいで、砦の内部に移動できる。かつて厩のあったところで、そこから礼拝堂は目と鼻の先だ。」
マルティンは岩肌に近づくと、簡単な焚き火を起こした。煙が大きく上がらないように調整している。
「さて、経路はいいとして、情報なんだがな。」
「マルティン、知っているレベルで構わない、聞かせてくれないか?」
「まず、敵の規模なんだが、ゴブリンが約200、オークが150、問題はハイオークも20匹近くいる。オークやゴブリンは傭兵や、今回派遣されてる冒険者で十分に相手が務まるが、ハイオークは少し別物だ。通常なら、オークの少し強い版というべきものだが、ここにいる連中は少しばかり厄介そうだぞ。」
「どう厄介なんだ?」
「偵察を繰り返した結果なんだが、ここにいるハイオークは少しばかり別格らしい、動きも統制がとれてる。他のオーク、ゴブリンとは別の命令系統で動いている。そんな印象がある。しかもだ・・・・まるで人間のように手入れされた装備を身につけている。しかもそれだけでなく、そのリーダー格のハイオークは今回の討伐グループの冒険者、兵士、いずれをとっても敵わない・・・・そんな印象を受ける。一本角で白髪、漆黒の肌に漆黒の鎧を身につけている。そのリーダー格のやつにあったら、命あってのものだねだ。全て捨てて逃げるんだ。」
「保護任務を諦める気はない。そもそもそんなつもりなら、家から出ないよ。」
「諦めはないか・・・・良いだろう、どちらにしろ、行くか逃げるかだ。なら行くしかないか。」
肩をすくめ、マルティンは状況の説明に入っていった。中の通路の状況も事細かに。
ここまで来た以上、砦に潜入せずに帰るのはあまりにも意味がなさすぎる。そうして、再び、地下にもぐり、砦の内部に向かうことになる。目指すは内部の礼拝堂だ。
鬼が出るか、蛇がでるか・・・・。
さて潜入は次回
設定を考えつつ頑張ります
次号 オーク砦② 戦闘がようやくw




