初夏のプチット・アンファント
夏休みを迎えて一日目。早速風邪をこじらせた波夜はベッドの上で毛布に包まりながら横たわっていた。
ついさっき母親の持って来た狐うどんを残さず綺麗に平らげたものの、三十八度の熱ではさすがに歩き回れる体力は残っていない。なのでスプリングの利かないベッドの上をコロコロと転げまわり、そういえば近い内に「お姉さん」が帰ってくるって言っていたなぁ……と、記憶の中の「お姉さん」の顔を思い浮かべていた。
波夜に実の姉妹はいないが、小学生まで近所に住んでいた従姉が彼女のお姉さんだった。母の姉の娘にあたる従姉は、波夜がまだ幼い頃なんかはよく家に遊びに来てくれた。本当に面倒見の良いお姉さんだった。まだ波夜が低学年で寂しがり屋だったころ、夕方になると帰ってしまうお姉さんの後ろ姿を、ちょっぴりべそをかきながら我慢して見送ったものだ。
「うぅ……今更会っても、気まずいだろうなぁ〜」
お姉さんが波夜の家に来なくなってからの年月は長すぎた。
お姉さんがフランスに渡ったのは波夜が小学生四年生の九月頃のことだったので、中学生になった波夜の顔を覚えてくれているかどうか……。言葉も思考も、すべてが人間関係に影響を与えてしまうのだと理解し、そして悩む年頃を迎えている。思春期であることも手伝ってどう挨拶したものか悩ましい。
波夜は毛布に深く潜り込んで溜め息をついた。体は思っているよりずっと弱っているらしく、睡魔が彼女を夢の国へすんなり運んで行ってくれた。
「波夜ちゃん、寝ているんですか……」
「えぇ、そうなの。風邪を急にこじらせてねぇ〜」
母親の声に混じって懐かしい声が波夜の耳朶をうつ。布団を頭まで深くかぶっているので内容までよく聞こえなかったが、その声にドキリと胸が高鳴る。
波夜は声に誘われるようにして布団から顔を出した。大きな欠伸をひとつして重い瞼を押し上げる。そして、今まで見たこともない綺麗な冬の雪景色を見た。
波夜の視界いっぱいに灰色と薄茶と水色が複雑な網目状に絡み合った美しい色。
「あ、波夜ちゃん……!」
自分の名前が呼ばれているのはわかったが、波夜は身動き一つせず複雑な色を眺めていた。
綺麗だなぁ。
何も考えず、ただそれだけを見ていたい。起きてすぐに、こんなにも綺麗な色を見られるなんてついているなぁと笑みさえ漏らした。
「絶対寝惚けてるね……この子は」
と、母親の呆れ声が頭上から降ってきてハタと気がついた。暫く瞬きを繰り返していると、ぼんやりと眺めていたものがなんなのか分かってくる。
「お、お母さんっ! 眼鏡!! 眼鏡ちょうだい!」
勢いよく右手を突き出して催促すると、手渡された赤いフレームの眼鏡を慌てて装着する。そうして初めて、波夜は綺麗だと思ってじっくり眺めていたものが何であるか知った。
「……は、ハァイ……?」
戸惑いがちに片手を上げた。波夜は弛みっぱなしだった顔をまたたく間に固く緊張させて曖昧な笑みを浮かべると、ぎこちない英語で挨拶した。
視力を眼鏡で補い、クリアな視界を取り戻して見つけた薄い茶色の混じった亜麻色の髪に真っ白な肌。そしてなにより、波夜の目を奪ったもの――丸くて大きな薄いグレーの双眸を目の前の子は持っていたのだ。だから波夜は咄嗟に「ハァイ」と言ったのであって、その行為自体は何ら問題は無いはずのなのだが、母親がすぐ傍で口元に手をあてて噴き出しているのが見えた。
「あ、あんたが英語使ってる所を見たの……これが初めてかもしれない」
そしてこれが最後だ。
波夜は母親に不機嫌な視線を送り、次いでその隣に立つ髪を一つ結びにしてスーツ姿の女性をだらしなくぽかんと口を開けて見上げた。波夜に目を向けられた女性は笑みをいっそう深くし、「波夜ちゃん」と懐かしい声で呼んだ。
「あ、あぁ……えっと、万理花さん?」
いまさらお姉ちゃんと言われたら引くだろうと波夜は勝手に想像し、精一杯の配慮で「お姉ちゃん」ではなく「万理花さん」と言ったのだが、逆効果だったようだ。万理花さんは微かに笑みを潜め、間をあけて「……えぇ」と答えて寂しげな笑みを口元に浮かべた。
そのあとすぐに万理花さんに紹介されたのは白人の男の子だった。
「波夜ちゃん、この子は私の子どもで名前はパトリック」
「え……? 万理花さん結婚したの?」
「んーと、結婚はもう少し先で、実はもうバツイチなの。パトリックは向こうで養子縁組してできた私の子どもよ」
ニコリと微笑みながらとんでもないことをぺろりと言った万理花さんの目尻がちょっと下がった。
お姉さんはパトリックをすごく可愛がっているのだろうけど、当のパトリックはさきほどからチラとも表情を崩さず、笑顔のひとつも見せようとしない。まるで蝋人形のように表情が変わらないその子は、先ほどから熱心に波夜を見つめて沈黙していた。
自己紹介を終えたあともしばらく部屋にとどまって話した後、お姉さんたちは後日改めて伺うと言って家を後にした。結局、パトリックと一言も喋らずにその日は終った。
夢うつつのままぼんやりしていた波夜は彼らが帰宅してすぐ安堵の息をついた。その中にほんのちょっぴり、溜め息も混じっていたかも知れない。
チュムチュムと窓の外から聞こえてくるのは雀の鳴き声だ。
ムクリと起き上がって最初に気付いたのは体調がすっかりいつも通りに戻っている事。そして次に背筋がムズムズするような慣れない視線だった。このムズムズする原因は彼女のすぐ近くにある。
フランス生まれのパトリック少年だ。
アーモンド型の双眸に凍原の色を閉じ込めたこの少年は、先日日本に帰国したお姉さんの養子だということで、この家に寄る時は必ず一緒に遊びに来た。
「お、おはよう…」
お姉さんの渡った国がフランスだったので、少年の母国語は高い確率でフランス語だと思われる。しかし、あいにくと波夜はこれまで生きてきた中で、フランス語などというシャレオツな言語分野に触れる機会は皆無だった。当然文法を知らないし、テレビなんかで見るフランス語の会話を真剣に聞いたこともない。中学で習っている英語ですら毎回テストで苦労させられているというのに、その上フランス語を習う余裕がどこにあるというのか……。
波夜が寝起き眼で悶々としていると、パトリックが赤くてかわいらしい唇を開いて話しかけてくる。が、波夜はもちろん彼の言っている言葉がチンプンカンプンなので、ただただ首を捻るしかない。するとご丁寧にもパトリックが同じ言葉をゆっくりと繰り返してくれた。
「N'a pas se produire du tout, même si vous avez appelé.(呼んでも全然起きなかったね)」
いや、繰り返されてもわからないものはわからないのだよ、少年。
結局曖昧に笑っただけで、それを波夜の返事にした。
パトリックは案の定、この時もあまり表情筋を使わなかった。物言わぬ瞳が物言いたげに光るだけだ。ただ、この相手を切るような鋭い目力の強さが、唐突に彼が養子であることを波夜に思い出させた。
そうだ。たとえ年端もいかない少年とはいえ、何らかの事情でお姉さんに引き取られた彼の心には決して小さくない傷があるはずだ。
波夜は全身を震わせて、ガシッとパトリックの小さな肩を掴んだ。
「これからたーっくさん、楽しい思い出を作っていこうね!!」
ポジティブな精神は大事だから、と彼女はパトリックに笑いかけた。パトリックはこっくりと頷き返し、再び口を開いた。
「Je suis prêt pour le petit déjeuner si vous.(朝ご飯ならできてるよ)」
必死な波夜を見てはじめて少年の顔がほころぶ一方で、思い込みの激しい波夜はそれを違う意味で取っていた。つまり、傷ついた少年が気丈に笑って見せたかのように見えた。
「うん…うん! そうだよ笑って!!」
全く噛み合わない二人の会話だったが、お互い別段気にしなかった。よって、どちらともなく最終的にニコニコと微笑みあった。
暫くして、開いた扉の向こうから芳しい香りがただ寄って来た。
どうやら朝食の準備が整っているようだ、と気付いて立ち上がりながら波夜はパトリックに手を伸ばした。
波夜は寝癖直しもそこそこに、寝巻き姿でパトリックと一緒に階段を降りて行った。
* * *
突然お姉さんとともに現れた男の子──パトリックが空色のポロシャツを着て、夏の蒸し暑い日差しの中、眉を寄せて御機嫌斜めだった。湿度の高い日本の夏に慣れていないようで、べたつく汗がそうとう嫌なようだ。
フランスは日本に比べてだいぶ西にあり、空気がずっと乾燥している。夏なんかは日本よりもっと爽やかに過ごせるそうだ。洗濯物もパリッと仕上がりそうなイメージである。フランス生まれの彼にとってこの湿気はそうとう堪えるだろう。
「C'est chaud…(暑い…)」
パトリックがその愛らしい顔を苛立ちと汗の気持ち悪さでくしゃくしゃにした。
見ると彼の前には扇風機が首を固めている。それに対して夏の必須アイテムを取られてしまった波夜は団扇で扇いでいたが、暑さにたえかねて遂にフローリングの上に寝そべった。
風邪が治ったとはいえ、まだまだ本調子じゃない。額に浮かぶ汗を拭うのも億劫なのだから、そのうち呼吸をするのさえ面倒になりそう……、と遠い目で冗談をつぶやいた。
今日この家には波夜とパトリックしか人がいない。母親とお姉さんは、わざわざ隣町まで車でショッピングに行っているからだ。
「しょうがない……」
今まで寝そべっていた波夜がのっそりと重い腰をあげてた。それを不機嫌そうなグレイの瞳が追う。それをわかっていて波夜は短パンの後ろポケットに財布を突っ込み、家の鍵を手に取った。
「どっか楽しいところに連れて行きたい気持ちは山々だけど……お金がないから、どっか近場でモロ涼しいとこ探しに行こーと思う!」
あさっての方向を指さして宣言すると、パトリックがこちらを振り返った。
「ほら、パトリック!!」
掌を上に向け、ちょいちょいっと手招きしてパトリックを近くに呼び寄せる。するとパッと霧が晴れるように彼の顔からしかめっ面が消え失せた。波夜は単純だから、それだけで結構うれしくなった。
「Sortir quelque part?(どっか行くの?)」
声変わりとはまだ程遠いソプラノの声でパトリックが語尾を半音あげて尋ねた。
疑問符だ。
波夜は即座に察した。的確な答えを求められている、と。
(波夜よ……状況だ。この状況からパトリックの言いたいことを察するのよ)
探偵事務所を廃業もしくはリストラされる迷推理と、なけなしの洞察力を発揮して、ついに閃いた。
波夜が指差した先には全開の窓があり、パトリックはチラと目線を向けて言っていたではないか!
「あ、そっかー。窓締め忘れちゃいけないって? うんそうだね、すっかり忘れてたよー」
そう言って窓を閉めに波夜は窓辺に駆け寄っていく。
波夜は他の窓も戸締りしてあるかどうか確認してくると、玄関に行って少し汚れたスニーカーに足を突っ込んだ。後からパトリックも狭い玄関にやって来たので、波夜はスペースをつくるために慌てて玄関扉を開けて外に出る。
外に出て「あぁ、涼しい」という第一声はうるさい蝉の鳴き声を聞いてあえなく引っ込んだ。だからマンションの廊下にある手摺に寄りかかると、うだるような暑さに波夜はげんなりとした様子で低く唸っただけで、パトリックが姿を現すまで口を一切開けようとしなかった。
「……ハヤ」
正確には発音の響きから「ハーヤ」の方が近い。
玄関から出てきた少年は頭にキャップを被り、その影から窺っている顔はこの暑さで真っ赤になっていた。波夜はすぐに歪んだ表情を引っ込め、手品のような素早さで明るい声と表情をつくって返事をした。
「どうしたの〜? あ、準備できた?」
パトリックは暫くキョトンとして立ち止まっていたが、なぜか照れくさそうにキャップを被り直した。そのキャップの下から覗く亜麻色の髪は、焼けるような夏の陽に照らされて金色に輝いていた。
やっぱり良いよなぁ〜。
波夜は黙々と歩く少年に羨望の眼差しを向けた。不意にパトリックと視線が合い、波夜はいつもの癖でへらへらと笑ってしまったことを後悔した。
意味も無く笑う日本人……なんて不気味なんだ私……。
自身の失態に内心悶絶しつつ、波夜は口を窄めた状態で歩き出した。なるべく隣を行く少年の歩調に合せて。
二人の間から、言葉の壁という気まずさは拭い去れなかった。
ミンミン鳴くのはアブラゼミだ。
この鳴き声がそこかしこから絶え間無く続く。清閑な住宅街の雰囲気を暑苦しく盛り上げている影役者たち。
先ほどからパトリックは興味深そうに辺りに視線を走らせ、蝉たちを探しながら歩いていた。波夜は小さな冒険者の背を視界に捉えながら慎重に歩みを進める。
住宅街とはいえ行き交う車の数は少なくない。まだまだ幼い子どもを連れていては一瞬も気が抜けない。
波夜がパトリックの安全を配慮しつつ、他の事でも頭をいっぱいにしていた。
今回の目的地は大型チェーン店の地下スーパーだ。上階は婦人服や日用雑貨など扱っており、最上階で寝具も売っている。スーパーというよりデパートだ。
お店に到着するとパトリックの目が好奇心でキラキラと輝いた。
この日は運良くちょっとした催し物の開催日だったようで、デパートは人の出入りが普段よりずっと多かった。
店内のイベント会場を覗いてみれば、雑誌で見覚えがあるようなないような人たちがニ、三人、壇上でトークショーをしていた。彼らの他に司会らしき女性がいて、買い物客の興味を引きそうな話題の対談をしている。だいたいがファッションやメイクなどのテクニックで、たまにゲストの私生活についても話を広げていた。
波夜はパトリックとは対象の異なる好奇心から、暫くの間そこにとどまって聞いてしまったのがアダとなった。
子どもから目を離したらいけないし、普段いい子にしている子だからって甘く見てはいけない。一旦これと決めたらなかなかおもちゃを手放さないのと同じように、興味を持ったものを満足するまで探求し、その間は我を忘れたようになる子どもの性質を本当の意味でこのあと嫌というほど思い知らされることになろうとは、トークショーを見ている段階で思いもしなかった。
波夜がそろそろ飽きてきたなと思って振りかえると、今までいると思っていたパトリックの姿がないことに思わず目を疑った。
「……」
言葉が出てこない。
「うそぉ」
ようやく掠れた声が出て来たが、驚きが勝り、それ以上でてこなかった。
「パトリックーー! どこぉ〜?」
居なくなったと知ってすぐ、迷子放送をかけてもらい、店内を駆けずり回った。今日ばかりはこの広いデパートを怨んだ。
もしかしたら何処かで擦れ違っているかもしれないという不安を胸に、陳列棚の間をここに居るかもしれないという期待を込めて見て回るも、一向に少年は見つらなかった。
言葉が通じない国なんて、パトリックにしてみれば未知の世界だろう。その中に一人ポーンと放り出されて寂しい思いをしているのではないかと想像するだけで胸が苦しくなり、波夜は目を離してしまった己の不注意を後悔していた。
デパートの一階から二階まで波夜は探しまわり、息を切らせたまま最上階の三階に達した。
最上階では主に大型家具を展示販売している。
エスカレーターからおりるとそのフロアだけは今までの階と雰囲気が違った。
床はリノリウムの床の上にダミーのフローリングが敷いてあり、照明も蛍光灯ではなくスタンドライトの暖色系の光で演出されていたのだ。
周りを見渡すとデザイン性の高いカラーボックスやテーブル、ベッドやソファなどがこれみよがしに並び、つい目が惹かれてしまう。
階下とは一転、その落ち着いた静かな雰囲気からさすがに大声で名前を呼び回ることははばかられるので、黙々と足早でフロアを練り歩いた。
そしてテーブルの置かれた場所に差しかかったところでふと足を止めた波夜は、くるりと踵を返してベッド売り場に足を伸ばした。
ベッド売り場には店員の姿も遠くに見えるだけで近くに誰かいる様子もなく、波夜は額に浮かぶ玉の汗をぞんざいに拭いて息をついた。
ほっと安堵の息を吐く。
目の前に置かれる大きなクイーンベッドの白いシーツの上に、猫のように丸くなって眠る少年の姿があった。
「……もう、どんだけ心配かけさせるんだか……」
波夜が力の抜けた言葉を吐くと、パトリックのちいさな指がピクリと動いた。
「なによ、熟睡しちゃってェ〜」
恨めしそうな言葉を零す波夜の顔に浮かぶのは、恨めしげな言葉とは裏腹に、温かで愛おしげな笑みだった。
波夜は左手に水滴の浮かぶビニール袋を持ち、右手で小さな手をしっかり握って歩いていた。
二人は来た道を戻りながらずっと「キラキラ星」を口ずさんでいた。
キラキラ星はもともと、フランス民謡だったと知ったのは家に帰ってすぐ後の話。
波夜の声に幼い高い声が重なってなかなかいい感じのデュエットになった。
今まで思いつきもしなかったコミュニケーション方法を発見した波夜は、デパートで迷子探しをした苦労も忘れて大いに満足していた。
パトリックはというと、ついさっきのお昼寝で元気を復活させたらしく、軽快な足取りでぐんぐん坂道を上って行く。
「ねぇ、パトリック。家に帰ったら早くアイス食べようね」
波夜は手に持ったビニール袋とパトリックの腕をぶらぶらさせながら話しかけた。
「Tout le droit! Prenez-moi quelque part encore a! (やった! また何処かに連れてってよ!)」
「はいはい、そんな急がないでもアイスは逃げないから。あ、でも溶けちゃう……」
会話はちぐはぐなまま、進歩はなかったが……。
パッと彼の小さい手を離すと、波夜はキョトンと立ち竦むパトリックをおいて駆け出した。
「家まで競争!!」
波夜はにやりと笑ってパトリックを肩越しに振り返る。
「Attendez!(待ってよ!)」
パトリックが遅れてスタートをきる。ふわり、と帽子をかぶっていない亜麻色の髪がそよ風を受けて膨らんだ。
パタパタという二人分の足音が、夏の青空に吸い込まれていく。
波夜の手に持つビニール袋に浮き出た水滴が、日光を反射させて乾いた地面に染みをつくるが、それも初夏の暑さがすぐに消し去った。
誇らしげに鳴いていたアブラゼミが一匹、真っ青の雲一つ無い青空の中を飛び立った。
この作品はグーグル翻訳機さんのお世話になってます。