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定期的な帰郷

作者: 透坂雨音
掲載日:2026/06/30



「いま」


 宇宙船キラキラリボン号に乗って、旅に出る事にした。


 私が住んでいる星は色々あって大変な事になってしまったので。


 何もなくて退屈だから、外に飛び出す事にしたのだ。


 その状況にいたるまでに故郷では色々大変な事があったのだけど、細かいことを考えるのは面倒なので横においとこう。







「みっかご」


 宇宙船の旅は楽しい。


 色々な星にいって、様々な出会いを経験できる。


 時折好奇心に身を任せて、滝つぼに突っ込んで死にかけたり、よくわからない動物に近付いて食われかけたりしたけど、いい思い出だ。


 自分が生きていた世界がいかに狭かったのかを思い知らされる。


 このまま、宇宙船の旅を続けたいけれど。


 私は結局元の星に戻ることにした。





「いっしゅうかんご」


 元の星に戻った私は、大きな装置に自分の頭をつないで、記憶を吸い出す。


 定期的にこうしないと、データがパンクしてしまうからだ。


 これが終わったらまた旅に出よう。


 きっと、また楽しい思いができるに違いない。


 記憶はないけれど、感情が覚えているのだから。






「ちょっとむかし」


 たくさんの人達の頭を機械につないで、すごく長くのびるケーブルで皆を管理することがきまった。


 今までは一人一人違う意思で違う行動をとっていたから、無駄が生まれていたけど、これからはそうじゃなくなる。


 きっと便利な世の中になるぞ。


 膨大なデータを処理しなければならないけれど、私達がつくった機械なら大丈夫。


 きっとなんとかなるはずD,あAAAAAAAAAAA。






「はるかむかし」


 その星に不時着した、その星の人類の始まりは何人かいた。


 みんなそれぞれ得意分野で助け合って生活し、星の環境に順応していった。


 慎重な人、熱血な人、好奇心の強い人。


 色々な偶然が重なって生き残って子孫を作ったのは、好奇心の強い人だった。


 色々な事を思いつき、挑戦するその人は向上心がとても強かった。


 けれど、他の人より少しばかり衝動をおさえる心の力が弱かったのだ。




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