定期的な帰郷
「いま」
宇宙船キラキラリボン号に乗って、旅に出る事にした。
私が住んでいる星は色々あって大変な事になってしまったので。
何もなくて退屈だから、外に飛び出す事にしたのだ。
その状況にいたるまでに故郷では色々大変な事があったのだけど、細かいことを考えるのは面倒なので横においとこう。
「みっかご」
宇宙船の旅は楽しい。
色々な星にいって、様々な出会いを経験できる。
時折好奇心に身を任せて、滝つぼに突っ込んで死にかけたり、よくわからない動物に近付いて食われかけたりしたけど、いい思い出だ。
自分が生きていた世界がいかに狭かったのかを思い知らされる。
このまま、宇宙船の旅を続けたいけれど。
私は結局元の星に戻ることにした。
「いっしゅうかんご」
元の星に戻った私は、大きな装置に自分の頭をつないで、記憶を吸い出す。
定期的にこうしないと、データがパンクしてしまうからだ。
これが終わったらまた旅に出よう。
きっと、また楽しい思いができるに違いない。
記憶はないけれど、感情が覚えているのだから。
「ちょっとむかし」
たくさんの人達の頭を機械につないで、すごく長くのびるケーブルで皆を管理することがきまった。
今までは一人一人違う意思で違う行動をとっていたから、無駄が生まれていたけど、これからはそうじゃなくなる。
きっと便利な世の中になるぞ。
膨大なデータを処理しなければならないけれど、私達がつくった機械なら大丈夫。
きっとなんとかなるはずD,あAAAAAAAAAAA。
「はるかむかし」
その星に不時着した、その星の人類の始まりは何人かいた。
みんなそれぞれ得意分野で助け合って生活し、星の環境に順応していった。
慎重な人、熱血な人、好奇心の強い人。
色々な偶然が重なって生き残って子孫を作ったのは、好奇心の強い人だった。
色々な事を思いつき、挑戦するその人は向上心がとても強かった。
けれど、他の人より少しばかり衝動をおさえる心の力が弱かったのだ。




