カーマイン
まずは第一弾です!
赤に染まる景色。
赤色の壁、赤色の台所、そこに差し込む夕日の赤。
こんなにも赤がきれいだと思ったことなんてなった。
胸から赤色をまき散らしながら倒れたおかあさん。いつもの優しそうなエプロン姿がきれいに真っ赤になっていた。
姿見に映るわたしも真っ赤。髪も眼も肌も、おかあさんが良く似合うと言ってくれた真っ白な服も真っ赤。
とても、きれい。
少し前位から、おかあさんが自分の心臓と私の小指を赤い糸できつく結びつけた。おかあさんはわたしがそれに気づいていないと思ってたみたい。でも、わたしはおかあさんの言う通り、あたまのいい子だから知っていた。
おかあさんはわたしを自分だけのものにしようとしてた。
みんなのとこに行きたいのに、赤い糸が痛くて行けなかった。だから、とうとう我慢できなくなったから、「ほうちょう」で切っちゃうことにした。おかあさんもこの糸のせいで痛い思いをしてると思ったから。
そしたら、こんなきれいな景色が見れるなんて思いもしなかった。
見とれてたら、玄関からお兄ちゃんが「ただいま~」と言いてるのが聞こえた。わたしの指に結びつけられた糸はあと二本。
これも切ってあげなくちゃ。おかあさんにしたみたいに。
切ろう。
読了ありがとうございます。
これは「家族」に軟禁されてた女の子の話です。思った以上に暗い話になったかも。今度は明るい話になるように書いてみます。
自分の作品がどれほどのものか知りたいので、評価などなどよろしくお願いします。
(不定期更新なので、とても空くことがあります)




