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お兄様と共に断罪ルートを潰してみせます  作者: AAA
第一部

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13/19

第13話 「90%の闇ゲージと天然パニック! 封印修行で仲を深める夜」

学園の昼下がり。

中庭では、セシリアが全力で指示を出す。


「リリア嬢! 魔王復活を防ぐために修行です! 体力、学力、魔力、封印魔法の全て!!」


リリアは少し戸惑いながらも、攻略対象たちと準備を整える。


体力担当:騎士団長の息子・エドワード


魔法担当:魔法学教師・マルセイユ先生


学力担当:王太子・リオネル


「……セシリア様、今日も全力ですね」

「はいっ! 魔王封印は妥協できません!!」


だが、闇ゲージはずっと90%のまま。

リリアの恋心は微妙に動いているものの、本人は完全には自覚せず。

魔王復活の危機は実質回避されている。


リリアはエドワードとランニングや筋力トレーニング。

セシリアは大声で応援しつつ、たまに聖水でパニック護衛。


「退魔っ!!」

「セシリア様、もう服が濡れるってば!」

リリアとエドワードが同時に叫ぶ。


魔法訓練では、マルセイユ先生が封印魔法の指導。

「集中、リリア嬢!」

「はい!」

セシリアは横で「危険!!」と大声を出すたび、天然で空回り。


王子リオネルが通りかかり、微笑む。

「リリア嬢、無理はしないでね」

「大丈夫です……でもセシリア様が全力で……」


夕暮れになり、セシリアとアランは庭を離れ、バルコニーで話す。


「……今日はよく動きましたね」

「そうだな、妹が全力で暴走してる横で見守るのは大変だ」

「でも、誰かと一緒に守るって少し楽しいです……」

セシリアは天然に微笑む。


アランは思わず手を差し伸べる。

「……俺が隣にいる限り、何があっても守る」

「お兄様……」


月明かりの下で、二人の距離が自然に縮まった夜だった。

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