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第1.5話 敵襲とUSB

 実験都市某所、そこには政府直属の研究所があった。

 ある日、そこでは研究所職員と政府機関でのリモート会議が行われていた。


「実験は順調に進んでおります。今月は能力の最大覚醒者が五人も現れました」


 研究がうまく行っているのか、職員の一人が少しニヤけながら画面に向かって話しかける。


「そうか、この調子で来月も五人以上をキープしたまえ」

  

 画面には豪華な部屋に、黒スーツを着た五十か六十歳ほどの人が写されている。

 その後も順調に会議が進んでいたが、突然、ハプニングが起きた。


「動くな!」

 

 途中で武器を持った男達三人が研究所へと乗り込んできたのだ。


「クソ!奴らか!」

  

 研究所職員の男達は機械に差し込まれていたUSBと拳銃を取った。


「武器を捨てろ!武器を捨てろと言っているのだ!早く捨てろ!」


 職員達は静止を聞かずに反撃にでた。


 なんとか男達を行動不能にさせた職員達は、USBと書類を持って、裏口から研究所を飛び出した。



 研究所を飛び出して、数キロ走った。


「撒いたか⁉︎」

 

 職員の男がそう言って後ろを見ると、まだそこには追っての連中がいた。


「こっちだ!」

  

 もう一人の職員の男が、裏路地へと手招きをした。


「少し狭くないか?」


 最後尾の比較的若い職員の男が先輩らしき前の職員達にそう声をかける。


「文句を言うな。もう少しで道に出るぞ」


 そう言って、ペースを上げた。

 だが、気づかぬうちに最後尾の男がポケットに入れていたUSBを落としてしまっていた。


 

 数時間逃げた末、なんとか逃げ切ることができた。


「なんとか撒いたな……ちゃんとUSBと書類は持ってるよな?」

 

 職員達は、持ってきた書類とUSBを確認する……


「あれ?……USBが……ない……」


 最後尾をついてきていた若い男が青ざめた顔でそういう。


「お前!本当に言ってるのか!」

「見当たりません……」

  

 

 男達は、来た道を戻りながらUSBを探し始めた。


「おい!まだ見つからないのか!あのUSBを落としただなんて知られたら俺達の人生はお終いだぞ!」


 若い職員がUSBを探す横で、他の職員が怒鳴りつける。


「……!もしかしたら裏路地を通った時に落としたのかもしれません!」


 若い職員がすぐそこにあるさっき通った裏路地を指さす。


 提案により、裏路地を探すことになった。


「ありました!USBです!」


 若い職員が半泣きで、USBを持った手を掲げる。


「静かにしろ!もしかしたら奴らがまだいるかもしれない!……それより、奴らに取られていなくて良かったな」


 USBを取り戻した職員達は急いである場所へと向かった。



「どうしたお前ら急に……!」


 職員達はその施設の扉を豪快に開けて、事情を説明し始めた。


「うちの研究所が奴らに奴らにやられた。とりあえず、これが計画書が入ったUSBと書類だ」

「とうとう突き止められたか……お前達の第三研究所が襲われたとなると、こっちの研究所も危ういな……」

 

 逃げ込んだ先にいた頭の良さそうでメガネをかけた男は、目の前にあったPCに向き直り、何やらどこかにメールを送った。


「ひとまず、本部の方に応援を要請した。これで安全だろうからUSBと書類はこちらで預かっておく。お前達は奥の部屋で休んでいろ」

「感謝する」


 職員達は奥の部屋へと向かっていった。

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