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第62話

「磨き終わったか。最初から最後までスキルオフだったな。それは合格だ。ミーシャは普段からスキルオフでの作業もしてるんだな。でなきゃ単純作業とはいえ何時間もスキルオフ作業は出来ない。普通は作業が辛くなってくると、どこかで無意識にスキルを使おうとするものだ」



それは前世のお陰です…とは大声で言えないんですが。



「スキルでチェックが出来ないから事前に確認の為のゲージを作ったのもいいな。全体の確認ゲージを作らなかったのは?」


「爺ちゃんから「型は大事だ」って言われてたので周りのだけは作ってみました。それ以外は作ったことがなかったので…」


「全体用のを作れてたら本職並だ。サイズゲージはこれから少しずつ作り溜めていけばいい」



はい、手抜きしました。そこは否定しません。



「ミーシャはこれは初見素材か?」


「はい。不思議な石でした。研磨した感じでは琥珀や蛋白石(オパール)みたいな樹脂感で、その割に砕けやすさもあるので宝飾品向けではないですね。こんなに綺麗な石なのに勿体ないなぁ。この辺りの特産品なんですか?」



と応えたら、リンド=バーグさんが「ブッ!!」と吹き出した。俺、何か変なこと言っちゃいました?



「ん〜〜〜〜ふ…ふっ……、 マジで知らなかったのか。 くくっ……ふふっ………。 ふぅ……」



リンド=バーグさん、何がどうしてウケてるの!?



「わっ…悪ぃ……。それ、【赤スライムの死核】だからな」


「え〜〜〜〜っっ!!!!」



異世界あるあるで、スライムは浄化役としてヒト族以外にも便利に使われており、家畜スライムと呼ばれて重宝がられている。主にし尿処理としての用途で。家畜スライムは何種類かいて、



赤スライム:し尿処理


黃スライム:残飯処理


緑スライム:落ち葉や作物滓(植物系)の処理


青スライム:動物や魔物の死骸処理 



…をしてくれている。この世界のスライムは魔石を持たず作らずで、分裂して殖え、体内にある【スライム核】というものを人為的に抜き取られるか破壊されれば消滅する。【スライム核】は家畜スライムの成長とともに肥大化し、個体の寿命が来ると【スライム核】を残して消滅する。この寿命を迎えた家畜スライムが最後に残したものを【スライムの死核】と呼び、畑の万能肥料として珍重している。



そう…、つまり、【赤スライムの死核】は、“し尿処理専門の家畜スライムの成れの果て” です。




「まぁ、臭う物でもないし不衛生なものでもないからな、()()


「ボクもまさか()()を研磨させられるとは思いませんでしたよ…」


「いや、普通は()()をそこまで綺麗に研磨できないぞ。しかもスキルオフでだ」




自慢しちゃっていいんですか? でも…【赤スライムの死核】なんだけど……。



()()、アクセサリー加工したらエルフの奴らに売り付けられるレベルだな。「世界樹守りの方にどうぞ」って渡したら喜ばれるんじゃないか?」




ドワーフ、どんだけエルフ嫌いなんだよ。

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