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第534話

明日は職校はお休みにするけどミケヲさんとオロール先生を引き合わせるだけの簡単なお仕事が待っている。そして松茸が手に入ったので松茸料理でオ・モ・テ・ナ・シ。明日の準備もあるから今からラルフロ=レーンさんの所にガーネットを持って相談には行かれない。


無理なものは無理。明日以降にしよう。



ヒル対策装備を外し、使い勝手が何とも微妙な盾をアリサお姉ちゃんに返した。冒険者ギルドに交渉し、従魔の待機場所でカトリーヌとアンディーを即席のお風呂に入れる。いくら魔法で綺麗に出来るとしても、野外散策の後はお風呂に入りたいでしょ。湯船は土魔法で作れるし、お湯は貰ってくればいいから排水さえ出来れば二頭をお風呂に入れる事が出来る。従魔なので入浴シーンを見られても大丈夫。キャー、野豚(のぶた)さんのエッチ……とはならんだろ。そして俺もお風呂に入りたい。


冒険者ギルドを後にする前に受付係からカトリーヌの昇格について打診された。あと一つ二つ採取依頼を達成したらカトリーヌをE級冒険者扱いにしていいという事だった。凄いぞカトリーヌ、俺より冒険者ランクが上になるじゃないか。



「カトリーヌ、E級を狙う?」


プピッ!!

(もっちろーん!!)


「護衛に騎士格のアンディーとE級のカトリーヌが居たら、ミーシャちゃんだけでも近場で薬草採取が出来るよ」



ヤバい、二頭とも俺よりずっと優秀です。そして尻尾の動きで判断すると、めっちゃやる気のカトリーヌ。俺にはカトリーヌの心の声が聞こえないから断言は出来ないけど、 私に任せて下さいませ!! って言ってる気がする。



「あの、ボクは等級を上げたほうがいいんですか?」


「ミーシャは学生枠のままの方がいいと思う」


「そうだよね。ミーシャちゃんは忙しいから無理しない方がいいよ」


「そうなんですか?」


「E級以上だと身分保障の対価で労役かお金の支払いの義務が発生するんだよ」



どこの租庸調だよ。まぁ、納品クエストに年会費の支払いって事なんだろうけど。後は納税だろうな。ファンクラブの年会費払って握手会の為にグッズを買うみたいな感じかもしれないぞ。俺はやらなかったけど、後輩が握手会の為にウエハース菓子を大人買いしてたもんなぁ……。当たりは握手券、ハズレはボイスのDLコード、もしくは壁紙のDLコードだったとか。



「最初のうちは雑務の提供が結構面倒くさいかな。慣れたらそうでもないけど」


「何かしらを採取したくなったら『地底()』に相談します」


「それがいいと思うな。私達が留守してたら最悪カーン兄を連れていけばいいから」


「えっ? カーン=エーツさんって冒険者登録してあるんですか?」


「してる。ラルフロ=レーンとパーティー登録してる。確かパーティー名が『おっさんズ・マブ』だったかな」


「あれ、『ダメンズどうやー』じゃなかったっけ? それとも『オジン・おズボン』?」


「それは別パーティーだよ」



チーウ=エーツさん、知らなくていい情報の提供、ありがとうございます。その二人パーティーに混ざる勇気は俺には無いです。



プープー プープー



「あれ? カトリーヌは『おっさんズ・マブ』に興味あるのかな?」


プピーィ



マジかー!! まさかカトリーヌが……。って、良く考えたらラルフロ=レーンさんから紅茶をご馳走になったりしてたわ。カトリーヌ、調略されていたのか、いや餌付けか? 尻尾の動きで嫌ってないのが分かってしまった。



ちょっとショックを受けたものの、今日はここで解散して学生寮に戻る事にした。



「あれ、ミーシャちゃんはお風呂入っていかないの?」


「ボクは職校で入ろうかと」


「折角なので入っていったら? 時間が大丈夫なら晩ご飯も一緒にどう?」




結局、冒険者ギルドで汗を流してしまった。良く考えたらお風呂の間は従魔を預けておけるじゃないか。そして小型従魔は一緒に食事が出来る。それより何より、職校よりエール代が安く杯数制限も無かったわ。



「最近、冒険者ギルドで【血祭り(ブラッディ・フェスタ)】の提供が始まったよ。ただし通常のエールの三倍の価格だけど」


「つっ、通常のエールの三倍!?」


「違う違う、通常の冷やしエールの三倍の値段だってば。しかも胃の中に消える速度も三倍」



三倍の理由って通常のエールと違って赤いからなのか? そして冷やしエールの三倍って事は常温エールの六、七倍か!? 



冷やしエールは市場のあるエリアの酒場で飲める様になってきたのだとか。まだ冷やしに手間もコストも掛かるので爆発的に普及していないけど、どうすれば冷やしエールを常飲出来るか研究する動きが現れた模様。って、常飲を目指すのか。動機は不純だけど技術や魔法は発展しそうだな。



「はーい、スモークナッツだよ。これだったらアンディーとカトリーヌも食べれるよね?」


ムキュウ

プープー

キュウキュウ

プキィ プープー


「あれ、もしかしてアンディーとカトリーヌも【(あか)茄子】ジュースを飲んでみたかったとか?」


キュ〜ウ

(「ほちいの」)


プープー

(飲んでみたいんですけど〜)





流石にポニーになると冒険者ギルドで一緒に食事は出来ないからなぁ……。ラパンとワギュ、それと久々に一緒になったスノウには申し訳ない。明日にでも差し入れをしに行こう。

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