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第51話

色々決まってしまったので諦め…いや腹を括って手持ちのアイテムを開示することにした。勿論、『次元収納(インベントリ)』に隠してある前世からの持ち込み品だけは秘密のままだけど。



「ジョー=エーツさん、目が怖いんですけど…」


「あ…?ん? 何ならもう一・二段階上げるか?」



ピリッと空気が変わる。今…絶対、威圧レベル上がった。圧迫面接を受けてる感じがするもん。



「意外に平気そうだな。もう一丁いこうか…」



良い笑顔でそう告げてくる。MAXレベルまで試してみたいけど、これ絶対止めたほうがいいやつだよね。



「ジョー=エーツ、止めとけ止めとけ。お前さんが本気を出したらミーシャがチビるぞ」



ファイン=ロックさんが止めてくれる…けど、こっちからも視線というか圧を感じる。絶対、何かのスキル使ってる。



「何楽しいことやってるんだ。俺らも混ざっていいか?」



ガルフ=トングさんから謎の圧が、それに続いてリンド=バーグさんからも同じ雰囲気の謎の圧が掛かる。ブラックでワンオペな〆切直前って感じの空気がとても胃にくる。前世の記憶のせいで、もう少しだけ耐えられそうな気がするのが嫌だけれど。



「見せなきゃいけない物は借りてる家に置いてあります。小さいものが多いので、皆さんに家に来てもらうか、ボクが取りに行ってきます」


「じゃあミーシャの家に行くか」



ジョー=エーツさんから “絶対逃さないぜ” 的な圧が漏れる。俺、タゲられてる。いや、流石に逃げたりしないけど。



「全員が家に入ると狭いですね」


「狭い以前にむさ苦しいな」



四畳半くらいのスペースに七人のドワーフ。どう考えても狭い。



「では出します。先ずは岩塩と、岩塩から分離した有害金属です」



全員の目が有害金属の粒が入ったポーション瓶に釘付けになる。皆、何かしらの鑑定スキル持ちなんだ。



「小粒だが確かに有害金属だな」


「何でまた岩塩から分離したんじゃ?」


「鉱山でも採掘した鉱石から有害な金属が出るじゃないですか。岩塩にも含まれることがあるから岩塩の採取場所には気を付けろって爺ちゃんから教わりました。だったら分離しちゃえば…って考えて、鉱石だったら精錬で有害金属を分離できるけど岩塩は火に掛けられないし。なので、『汎用魔法』で色々試しました。『清浄』を掛けたら塩水になったので次に『金属成分除去』を試したら岩塩が消滅しました。なので、岩塩は何らかの金属成分の塊なんだと判断して『有害金属除去』を試したらその小さな有害金属の粒が採れたんです。何が含まれてるか分からないのでポイ捨てするのが怖かったのでポーション瓶に入れました」



そう、検証したことにする為、無駄に『汎用魔法』で『金属成分除去』も取得しましたよ。いつかピンポイントで役立てばいいけど、金属イオンまで抜くみたいだから実は結構役立たなさそうなんだよね。



「理にかなっておるな。ミーシャを育てたその老ドワーフは博識じゃったんじゃな。博識だけに隠遁してたのかもしれぬ。」



ごめんなさい、爺ちゃんは俺の脳内に住んでいます。隠遁じゃなくて妄想です。



「ミーシャ、それ凄く面白いよ!! きっと畑の土壌改良に使えるよ!!」



「有害金属を除去済みの岩塩ならヒト族の貴族相手に高く売れるんだろうな」



リンド=バーグさん、実は守銭奴なんですか? それとも製造品や改良・加工品を他種族に売りつけようとするのはドワーフの習性ですか?



「で、次に水飴です。空いたポーション瓶の手持ちが二本だったので詰めてあるこれだけです。入り切らなかった水飴は麦飴になりました」



流石にもう水飴程度では大騒ぎにならなかった。



「後はあちこちで拾った鉱石類を研磨したものです。砥石はリンド=バーグさんから教わった場所で採取したものです。メノウとか石英とか価値は無いんですが、ボク、鉱石を磨くのが好きなので…」



先ずは他愛もない研磨済み鉱石と割れてしまったバサルトタートルの甲羅を出してみた。魔石を出すのはまだです。だって大騒ぎどころでなくなるんでしょ? 俺、知ってる。

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