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第494話

(にじ)り口を潜り黄金のお茶室へ招かれた。


[ 本日の訪問者:一名 ] 

[ あなたはこのお茶室の二人目の訪問者です ]


って表示が相変わらず痛いけど。まさかだけど、キリ番も俺がおめでとうされる訳か!? これ、ミケヲさんの趣味なのか上様仕様なのかは謎。



「吾輩のお茶室へようこそ」


「おじゃまします。いきなりですけど、あの 「新聞ー!!」 って何なんですか?」


「そりゃあ、助けて(はく)太郎な直葬新聞のネタよ。有名なホラー漫画の【隣の(はく)太郎】って知らない?」


「ごめんなさい、分かりません」


「マジで? 吾輩ショック」


「その直葬新聞ってのは?」


「【隣の(はく)太郎】の作中に、時空を超えて届くオカルト新聞があってだね、それが届く時に「新聞ー!!」って叫び声と共に配達される訳よ」


「何その嫌な設定。直葬って名前もアレですけど」


「直葬新聞を読み続けると気が滅入っていってだね、精神的に弱っている時に直葬新聞を読んでしまうとあの世に直葬されてしまう……という設定だったねぇ」


「SAN値直葬じゃないですか」


「おや、SAN値直葬は知ってるんだ」


「それくらいは知ってますよ」


「時空を超える新聞ネタは吾輩ではなく上様の趣味なのでね、吾輩に文句を言われても受け付けないので」


「上様なんですね……」


「過去の転生者にも新聞ネタはウケたらしいからなぁ……。上様の渾身の出来の魔道具らしいね」


「その新聞シールを貼って手紙を送っても寿命って縮まないですよね?」


「縮まないよ。ただ、ガラスの割れる音が五月蝿いのと、投函行為が恥ずかしいかな」



予想はしてたが上様システムだった。未来の世界からやって来た青いタヌキロボットの所有する秘密道具の一つ、 “ どこでも勝手口 ” なら便利だったのに……。 亜空間に荷物を収納出来るポケットも欲しかったよ。



「新聞を投げ付けるより、まだ糸電話の方がマシです。それより紙コップって折れるんですね」


「大抵のものは折り紙で作れるんじゃないのかな?」


「俺、鶴と(やっこ)と手裏剣くらいしか折れませんよ。あ、ゴミ箱は折れますね」


「それくらいなら大丈夫だね」


「大丈夫って?」


「過去の転生者の伝えた技だよ。それくらいだったら在野に伝わってるから折っても転生者認定されないね」


「うわっ、折り紙って危険なんだ」


「想像以上に危険だね。吾輩、ビキニを折って転生者バレしたから」


「ビキニって」


「ハンカチで作れるでしょ? 本来はリボンだけど、面白がってブラとかビキニって呼ぶやつ」


「あっ、アレか!! 中学校の時に喜んで折ってる奴が居たわ」


「男子だよねぇ……」


「男子です。思春期あるあるです」



そんな話ばかりしていたら、あっという間に一時間が経ってしまう。サッサと本題を切り出さないとな。



「今日はですね、ミケヲさんに確認したい事があって連絡しました」


「もうコタツが出来たの?」


「コタツじゃなくてです。コタツはもう少しで完成するんじゃないですか?」


「マジで? 早くない?」


「優秀なスタッフに丸投げしたので。もしかしたら変形合体するかもしれませんよ」


「馬車にトランスフォームするとか?」


「しないと思いますが……そのネタを振ったら実現する可能性はあります。コタツゴーレムが馬車に変型って伝えたら喜んで開発しそうですから……」



そこ、目をキラキラさせない!! 



「それでコタツでないとすれば何の話なのかね?」


「あの……ミケヲさんって転生者バレというか宣言しちゃってますよね」


「もちのロン」


「あのですね、『重魂(じゅうこん)』って知ってます?」


「一夫多妻もしくは一妻多夫制の?」


「それは重婚ですね。俺の言っているのは『重魂(じゅうこん)』、魂の記憶が重なっている状態の事を指します」


「いや、吾輩初耳だ」


「俺の知り合いに古代エルフが居るんですけど、その古代エルフはオロール先生と言うんですけど、死者の魂と会話したり出来るんです。死霊術師(ネクロマンサー)的な能力者です」


「前世のイタコみたいな感じかな?」


「そうだと思います。で、オロール先生は俺が前世の記憶持ちで『重魂(じゅうこん)』持ちだと指摘してきました。前世の記憶持ちって結構いるみたいで俺が転生者だとは気付かれませんでしたけど。『重魂(じゅうこん)』状態だと片方の魂を操ったりされる事があるって言ってました。それで俺は『重魂(じゅうこん)』を抑える特殊装備を着けてもらったんです」


「それ、オロール先生以外でも見えるものなの?」


「古代エルフで能力持ちなら見えるみたいですよ」


「見られるだけならいいけど操られるのは厄介だね」


「それで、オロール先生は最近旅に出ていたんですけど先日戻って来まして、もしミケヲさんが『重魂(じゅうこん)』状態だったら大変だな…って事を思い出しました」



はい、オロール先生の顔を見るまで『重魂(じゅうこん)』の事はスッカリ忘れてました。



「それは……問題だな」


「どうします? オロール先生にお話しすれば封じてもらえると思いますけど」


「うーん、吾輩どうしたものか……」


「何かマズイことでも?」


「吾輩、探している人物がいるのだよ。封印するのはいいが、その結果、その相手に気付いてもらえなくなるのは嫌なんだがね」



もしかして前に名前の上がったナツメグさんの事? ナツメグさんもこっちに転生してきてるのかな? それなら隠したくないって気持ちは分かるわ。

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