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第29話

ジョー=エーツさんに【茄子花芋】を使った料理を作りたいけど、【茄子花芋】を水桶一つ分ぐらい使うことになると告げた。仮想家族(妄想家族?)の爺ちゃん、春雨作りの説明の都合上まさかまた登場させることになるとは思わなかった。



「随分と芋を使うんだな」


「【茄子花芋】からデンプン、あ、デンプンと言うのは【茄子花芋】のホクホクした元なんですけど、そのデンプンを取り出して、それで麺を作るんです。爺ちゃんから教わりました」


仮想家族爺ちゃん、もし名前を聞かれたらイキージビーキー、通称『イキ爺』って答えよう。



「皮を剝いた【茄子花芋】を擦り下ろし、布袋に入れて水中で揉みます。水の中にデンプンが流れ出るので沈殿させて、水を何回か換えながらアクを取り、最後に沈殿したデンプンだけ回収します。採れたデンプンを蒸して、それを半乾きにさせてから細切りにした麺です。完全に乾かせば日持ちします」


ざっくり説明する。



「で、その麺はどんな料理になるんだ?」



案の定というか想定内というかジョー=エーツさんが食い付いてきた。



「スープに入れても良いですし、水で柔らかく戻したものを野菜と一緒に炒めて食べても美味しいです。細切りのお肉が入れば更に美味しくなります。味付けは塩でも魚醤でも。【細辛茄子】でピリッとさせてもよいと思います」


そう、【細辛茄子】は前世でのトウガラシのことだった。



「面白そうだな」


「搾り滓は豚の餌にするのが一番だけど、新鮮なうちなら食べられます。豚を飼っていなければ発酵させて畑の肥料にするんだ…って爺ちゃんが言ってました。デンプンが抜けてるのでパンケーキにするには纏まりにくいんですけど、スープに入れて煮込んだりパン生地に練り込んだりも出来ます」



一応、無駄なく使いきれるアピールはしておかないとね。大事な芋を減らしやがったな!とか言われたくないもん。

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