表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/548

第27話

『汎用魔法』の『水滴』で【魔石滓】を湿らせながら中砥、中程度の粒度の砥石の上で円を描く様に転がしながら滑らかにしてゆく。使う砥石はこの前採取してきたこの世界の砥石。前世基準なら粒度#800〜#1000といった感じ?スキル『砥石知識』さんも粒度の数値までは出してくれない。


ゴツゴツした感じの表面が滑らかになるに従って【魔石滓】の中に残っていた魔力残渣が抜けていく “感じ” がする。指先に伝わってくる “引っ掛かり” が無くなるくらいまでは研磨する。感覚頼りの作業。体感で小一時間くらい研磨してたかな?



一旦、手を休め、研磨途中の【魔石滓】を光に翳してみる。砥石の上を満遍なく転がしていたので表面は磨りガラス状。普通の鉱石だったらこの辺りから砥石の粒度を#2000辺りに上げて更に滑らかにしていく段階…なんだけど、【魔石滓】もそんな感じでいいのか!?肝心のスキルさんは反応無し。まだ中砥で磨くべきなのか、【魔石滓】とはいえ初めての魔石研磨でスキルさんが混乱しているのか…謎。


スキルが無ければ経験則で磨けばいいじゃない。と言うことで仕上げ砥石に交換し、更に滑らかにすることにした。粒度は#2000〜#3000辺り。比較的簡単に採掘出来る砥石はこのあたりの粒度まで。剣やナイフ、槍に斧など刃の付いた武器の仕上げにはこの辺りを使う。ちなみに【武人刀(モノノフ・ブレード)】と呼ばれる日本刀に似た武器や、【解体包丁極エクス・ブッチャー・ナイフ】という解体師の使う解体包丁の最高級品や、【暗殺刃(アサシン・ブレード)】と分類される暗殺者専用の特殊暗器の仕上げには更に粒度が上の砥石が必要。この砥石は採掘場所が限られているのに加え、鍛冶師でも師範クラスにならないと使えない。



そうそう、この世界の職人のランク表示は見習いが『新月(ニュームーン)級』、駆け出しが『三日月(クレッセント)級』、中堅が『半月(ハーフムーン)級』、独り立ちする頃の上級職人が『満月(フルムーン)級』。師範クラスが『弩弓星(カシオペア)級』。弩弓星は前世でのカシオペア座のこと。北極星を見据える星座の形が弩弓に似ているからそう呼んでるんだって。特級職人が『極星(ポラリス)級』。極星は前世での北極星。その上の超級職人は『極光(オーロラ)級』だ。


これ、ややこしいことに部門ごとでもそう呼び分ける。たまにいるんだって、鍛冶が『半月(ハーフムーン)級』なのに精錬と研磨が『弩弓星(カシオペア)級』な鍛冶師とか、解体は『半月(ハーフムーン)級』で剥ぎ取りが『満月(フルムーン)級』な解体師とかが。


例えば、A(おお)鍛冶師が鍛冶に関わる全部門が『満月(フルムーン)級』だったら『全 満月(フルムーン)級・A(おお)鍛冶師』と呼び掛けるけど、前述みたいにバラバラだったら『精錬、研磨 弩弓星(カシオペア)級・A(おお)鍛冶師』と一番上の部門に級を付けて呼び掛けなきゃいけない。ちょっとだけ面倒くさいけど出来ない仕事を請けない頼まない為にも大事なルールだった。



ちなみにこの『関所の集落(仮)』にいる(ドワーフ)達は全員が『全 極星(ポラリス)級』の職人さんだったよ。あ、ジョー=エーツさんは職人ではないので。



話を戻そう。更に磨くこと体感時間で二時間弱。この砥石ではこの完成度が限界か…な辺りまで磨き上げた。磨りガラス状から半透明な研磨済石に昇格。こっそり『次元収納(インベントリ)』内の道具箱から#6000粒度の仕上げ砥石、更にその上の#8000粒度の最高仕上げ砥石を取り出して研磨したら透明な仕上がりになるのは明白なんだけど、色々バレたら困るので今回は断念。


俺、この『関所の集落(仮)』を出たら続きを研磨するんだ。



うん、何か変なフラグが立ちそう(苦笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ