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第12話

話は少し前に遡る。



前世では特に潔癖症ではなかったけれど、こちらに来てからは口に出来そうな物を入手する度、『浄化』、『清浄』を掛けまくっていた。そんな中、その事件は発生した。



やったぞ、水晶と岩塩ゲットだぜ!



異世界初の調味料にテンション爆上がりした俺はノリノリで『浄化』を掛ける。透明感が増し、陽光に翳すとキラキラとした輝きが美しい。『対物簡易鑑定』で確認すると【浄化された岩塩】とでる。そのまま『清浄』を掛ける……と、岩塩は消滅した。



えっ…!?



絶望しながら手元を確認すると何だかとってもベタベタしている。あー、俺やらかした。岩塩溶けたわ。



どうやら『清浄』は水洗いに相当するらしい。水溶性の物質に『清浄』は使えないことがわかった。…が、やっぱり口にする前に安全にしておきたい。この中にお医者さんはいらっしゃらないし、第一俺は回復魔法が使えない。



えー、どの『汎用魔法』を使えばいいんだ!? 白い空間でそこまでの設定を決めて来なかったから生えてくるまでトライ&エラーを繰り返さないといけないじゃん。一応、『浄化』系があるからゼロからの挑戦よりは生え易いとは思うけど。



俺はもう一つの岩塩を手にすると片っ端から使えそうなワードを口にする。清潔、清掃、清拭、精錬、分離…。ん!? 分離で光った様な気がする。



『分離』!!



あれ、おかしいな、『浄化』の時の様に岩塩が光に包まれない。多分、指定範囲が漠然すぎて効きが悪いんだ。そこで口にしたくない有害物質を思い浮かべてみる。毒物、これは『浄化』で消せる。カビ、細菌、これは殺菌か。やべっ、『浄化』で消毒もされてるみたいだからと安心しきってた、次から殺菌も使おう。後は…ヒ素と、水銀、鉛、カドミウムとかだ。ヒ素、水銀、鉛なんかは体内摂取後に解毒でも対応出来るから、別枠にするなら重金属除去か?いや、重金属以外にも人体に有害な金属もあるから金属除去で…、いやまてナトリウムも金属だったハズ。岩塩に対して下手に金属除去を掛けたらナトリウム成分が消滅しそうな予感がする。美味しい天然水にもミネラルが存在してるし。



…となると、『有害金属除去』で!



何だかとっても手抜きな気もするが、そもそも『浄化』も『清浄』も設定的には相当手抜きなんだから、今更気にしない事にしよう。


先程とは違い、岩塩が光に包まれる。光が収まったところで『対物簡易鑑定』。【高品質で安全な岩塩】とでる。成功だ!!



ん…!?



安全な岩塩の脇に、さっきまでは無かった謎の黒い粒が落ちている。『対物簡易鑑定』! 【有害金属の塊】と書いてある。これ、食べちゃダメ! 絶対!!



かといって、この有害金属の塊をそのまま野に捨てるのも環境に良くない気がする。もしかすると暗殺者ギルドや錬金術師に売れるかもしれないので、ポーションの空き瓶に入れて『次元収納(インベントリ)』に仕舞っておくことにした。

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