2 約束の日
約束の日
ルイスはいつになくそわそわとしながら、支度をしていた。
「髪型はこんな感じがいいかな… 服装は~~」
いつになく真剣に装いを整え、今日までにもルイスはスミレにとって
最高の日にしようと努力していた。
なんと地図をみて計画をたてるだけでなく、城下町や街外れの人気スポットなど
各地に自ら足を運び、
幾度となく視察や計画を重ねるなど、いつもの如何に楽に生きるかを考えているようなルイスからは
想像も出来ない程念入りに気合いをいれて計画していた。
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ルイスは待ち合わせ場所の少し前まで馬車で行き、そわそわとしながら向かう。
待ち合わせ場所に到着し懐中時計を眺めると、まだ待ち合わせ時間の30分も前だった。
早く会いたい気持ちが抑えきれず、早々に家を出てしまったのだ。
「はぁ~… 楽しみにしすぎかなぁ」
あまりにも浮かれすぎて少し緊張ぎみの中冷静になり落ち込んでいた。
でもどこか浮つく気持ちと本当に来てくれるのかなど考えて不安な気持ちがいりまざり、
そわそわとしながら辺りをうろついていた。
すると…少し奥のほうから人混みに飲まれそうになりながらこちらに向かってきているのに
きずく。
来てくれたこと、会えたことが嬉しすぎて笑顔が溢れている。
恥ずかしいとかかっこつけてやろうみたいな事も全部忘れて、笑顔で必死に手を振っていた。
すると意外にもスミレはルイスにそっと手を振り返してくれた。
ルイスはスミレが手を振り返してくれたのが嬉しくて可愛くて、心臓がバクバクとして息をするのも
忘れてスミレのほうへ駆けていった。




