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ダイス〜世界はダイスが支配する〜  作者: ゆき
1章幼年期編
9/14

準備が大変

教会に行った次の聖の日、クラウドはアインズに連れられれて服屋に来ていた。

神学を学ぶにあたり、最低でも仮洗礼を受けている必要がある為、洗礼式で着る衣装を急ぎ作りに来たのだ。

仮洗礼は大体、5〜10歳で受けるのが一般的でクラウドは少し早い仮洗礼になる。


必要なのは、修道服、アミクトゥス、アルバ、チングルムだ。

基本的にローブの様な物なので既成の作り置きに手直しする程度だ。

大きめのサイズの服に縫い代を大きく取り、成長しても仕立て直しで対応できる様にするそうだ。

お貴族様などは、1から仕立てるそうだが、家は貴族ではない。

また、多くの家ではお下がりだったり、古着屋で揃えたりするそうだが、曲がりなりにも商会長の息子、3男と言えど古着屋ではダメらしい。

兄のお下がりとも思ったが、兄2人は10歳で仮洗礼を受けて服一式は学園に入学する時に王都に持っていっってしまったのでお古もないしあったとしてもサイズが違いすぎるという事だ。


サイズ測って、必要な服を選ぶと、アインズは支払いをして、出来上がりを家に届けてもらう様に依頼して次の店に移動だ。


着いたお店は宗教用品を扱うお店だ。家の商会では扱って無いらしい。

此処では聖印と俺の部屋に置く神台と神像を購入した。

家では、リビングに置いてあるが、勉強をする部屋にも置く様にパウロ司祭から言われたそうだ。

此処でも支払いをして、家に届けてもらう様に依頼する。


次に来たのは、家具屋だ。

勉強部屋はあるが、姉のマファミが使っており、勉強内容が異なる為、勉強は俺の部屋でする事になったが、俺の部屋はベッドしか置いていない。

その為急ぎ、机と椅子を購入する事になったのだ。

俺はまだ4歳何で、机は普通の物を購入し、椅子は俺の身長で、机が使えるサイズの物になったが、ちょっとよじ登らないといけないのはしょうがないだろう。

それとシスタージェシカ用に普通サイズの椅子も購入する。

此処でも支払いをして、配達を頼む。


最後に来たのは、本屋だ。

此処でパウロ司祭から言われた聖書とも神学の教科書、文字の教科書と読書台を購入した。

文字の教科書は公用語と神聖語の両方が書いてある物だそうで、家には公用語ので教科書しかない為購入したそうだ。


アインズが言うには、公文書は羊皮紙、羊皮紙と言っても使われる皮には羊、山羊、仔牛、各種魔物などの種類があり身分や用途で値段も違い用途によって使い分けているそうだ。

普段使いは麻紙という主に麻から作られている植物紙が使われているそうで、今日買った聖書や教科書も麻紙製の物だそうだ。

羊皮紙は種類によって、1枚1,000ニゼ~10,000ゼニするのに対して、麻紙は大体50ニゼ~100ニゼだそうだ。麻紙は地球の紙が1枚数円~数百円だたことを考えると高い気がするが地球のような量産は出来ないだろうし流通コストを考えると安いのかもしれない。羊皮紙はあっただろうが、買ったことが無いので値段の比較ができないが同じかそれ以上と考えてよいだろう。


羊皮紙の本は写本工房で職人が書き写すのと羊皮紙自体の値段からとても高価なのだが、麻紙の本は写本以外にも印刷工房での版画印刷で作られている物があり、聖書や教科書などの普及品は版画印刷の為、かつ、聖書や神学の教科書は教会が、文字の教科書やそのほか多くの教科書類はギルドから印刷工房に補助がある為、そこまで羊皮紙の本の比べて格段に安いそうだ。それでも本はそれなりに高いものらしい。


羊皮紙はペンとインクを使用する為、麻紙は面とインクのほか木炭を使って書くそうだが、基本的に書いた文字を消せない為、文字の書き取りの練習には向かないとのことで、書板が使われているそうだ。

一部の羊皮紙は、間違ったところをナイフで削ったりもできるそうだが、それでも限界があるそうだ。


商会の使用人たちも、メモなんかは腰から下げた書板を使っているそうだがこちらは、服と擦れて消えないように二つ折り出来るようになっているそうだ。


本と読書台は持ち帰るが、机などが届くまで、家の書庫で保管してくれるそうだ。


翌日の空の日。

今日は部屋の模様替えだ、午前中に掃除をしてベットを窓際から壁の方に移動して、机を置くスペースを確保する。

机を窓際に置くのは、明るさを確保するためだそうだ。


午後になって、机と椅子が家具屋から届き、宗教用品のお店から聖印と神像、神台が届いた。

部屋に、まずは机と椅子を運んで配置して、机の上に神台を置いてその上に神像を置く。

聖印は引き出しの中だ。

ティファにお願いして、聖書と、教科書を書庫から持ってきてもらい、机に並べる。

書板と白墨も持ってきて、聖印とは別の引き出しにしまった。

うん、感じだ。

文字の教科書を見てみたが、公用語はアルファベットだった、神聖語はルーン文字に似ているような気もするが、どんな文字が使われていたか記憶があやふやで分からない。

ひとまず、文字については余裕だ。

聖書を見てみたが、見た感じは英語のようだった。一応大学は出ているがFラン大学のため英語はさっぱりだが何とかなるだろう。


明けて、山の日。

服屋から衣装一式が届いた。

着替えて、サイズに問題のないことを確認していると。姉のマファミが来た。

「クラウドとっても似合ってるわよ。」

「ねぇ様、ありがとうございます。」

「クラウドが、私より先に仮洗礼受けるなんてびっくりだわ。でも、スキルの事を考えると当然ね!」

「えへへへ」

「じゃ、勉強の続きがあるからまたあとでね。」


今週はいろいろとあったが、聖の日が一番大きなイベント、仮洗礼式だ。


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