転生する
「まずは、本人以外は不可視のスキル枠を実装するだの。時間がかかるからその辺を散歩していれば良いだの。」
「まずは、見てる。暇になったらそうさせてもらおう。」
神様は、懐から光る10面体ダイスを1個取り出して2回振った。
出た目は00。この神様ダイス運無いんじゃないか?
「失敗だの。もう一度だの。」
出た目は80
「どれ・・・・・・、失敗だの。」
再度振る
出た目は72
「たぶん失敗だと思うだの、どれ・・・・・・。やはり失敗だの。」
「どんだけ目標値低くしてるの?」
「世界のシステムなんてそう簡単に変えちゃいけないんだの。
だから目標値は10くらいになってるだの。
ただ、これが成功すればスキルを作るだかだから、目標値はもっと高くなるんだの。
だが、言っておくことがあるだの、『DICE』に行ったら鑑定系や創造系は一回失敗したら12時間は再チェック出来ないんだの。
今、連続で出来ているのはせめてもの神の権能なんだの。』
「なるほどねー。ちなみに、転生の目標値は?」
「10くらいだの。」
「じゃあ、その前にそこの転生先リスト見せてもらってもいいか?問題になりそうな転生先があったら除外する。」
「良いだの。その方が説明が省けるだの。」
転生先リストの束を手前に寄せて、確認を始めるが1枚目からいきなり
【某国国王の15男(側室の子)】
だった、そっと脇にどけて除外する。2枚目
【某国侯爵の11男】
「おい、国王とか侯爵の子供ってどういうつもりだ?良くて政略結婚の道具、追放狙って盆暮ら立ち回りしても座敷牢送りの未来しか見えないぞ、どうあがいても冒険者になる未来が見えないぞ。」
「そうか?追放されればいいだけだの?」
「だから!追放されるまでの道が綱渡すぎるんだよ!気に入らんのはどんどん除外していくからな。」
「そうしてくれだの。(せっかく選んだのにもったいない)」
「(心の声が漏れてるぞ)」
「(伯爵以上の地位は除外として、子爵、男爵は保留っと、準男爵以下の騎士爵、準騎士爵、商会の3男以下を対象っと。
貧民、奴隷は除外で孤児院はどうするかな?一旦保留だな。
冒険者夫婦か〜微妙だから保留行きっと。
この神様ほんと何考えてこのリスト作ったんだ?魂の器とか言うのが適合するかどうかだけでリストアップした気がするぞ。)」
そんな感じで仕分けていると
「よし!成功しただの。次はスキル作成だの」
無視してリストの仕分けを続ける。
「ふぅ、スキルもできただの。浦尾君の方はどうだの?」
「もう少しで終わる、ちょっと待っててくれ。」
500枚は有ろうかと思われるリストも残りは数十枚程度だ。
「で、これが選んだリストかだの?」
っと、除外した山に手を伸ばす
「違う!それは対象外だ!」
ぱらぱらとめくって目を通す神様。
「何んだの、良いとこは除外だの?」
「良すぎるかダメすぎて、困るんだよ。」
「(チッ)」
舌打ちしやがったぞこいつ。
漸く仕分けが終わり3つの束ができた。
「俺の左から、対象外、保留、対象だ。保留は対象外ダメたったら考える。因みに聞くが、一つの対象に複数回の転移判定って出来るのか?」
「できるんだの。ただ回数が増えるほど魂の器が傷つくからおすすめはしないんだの。
数回程度なら、問題はないだの。」
「じゃあ、一つの転移先狙い撃ちは避けたほうがいいと言うことか。」
「そういう事だの。」
「じゃあ、対象のリストを3回回してダメだったら保留を考える。
聞いておきたいことがあるが、転生の判定に成功したら、どうなるんだし此処で話する時間くらいは有るのか?」
「判定に成功したら転生が始まるから、そんな時間は無いだの。」
「わかった。心の準備だけはしておく。始めてくれ。」
「うむ、では始めるだの。」
再び神様のダイスロールの時間が始まった
沈黙とダイスを転がす時間が過ぎていく。
「よし、成功しただの。テルギニア王国アムド伯爵領領都アムドニアのアインズ商会長アインズの3男クラウドに転生するだの。頑張るのだの。」
返事をする前に俺は光に包まれて転生した。
浦尾蔵人の転生時ステータス
名前: クラウド
基礎ダイス:8d1
レベル:1
経験値:30/100
職業:なし
称号:なし
ステータス
HP:20
MP:20
体力 :6
頑強 :6
素早さ:6
器用 :6
知性 :6
精神 :6
魅力 :18
幸運 :18
ステータスポイント:0
所持金:0
所持品:なし
スキル
言語理解:20
剣術:10
盾術:10
魔法:10
神託:30
【判定チェック:150】(本人以外は不可視)
加護:創造神の加護