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ダイス〜世界はダイスが支配する〜  作者: ゆき
1章幼年期編
10/14

仮洗礼式

王国歴365年緑2の月5週目聖の日、今日は朝からバタバタしている。

今日の3刻半から俺の仮洗礼があるからだ。

朝食後、修道服一式を着て、首から聖印を掛けて儀式の準備をする。

準備をしてリビングに行くとアインズとティファも修道服を着て待っていた。


「クラウド、仮洗礼はそんなに難しい事は無いからそんなに緊張しなくて良いぞ。」

「クラウドちゃん、修道服、似合ってるわよ。」


から声をかけられる。雑談をしてしばらくすると、マファミが外出着を来てやって来た。

マファミはまだ仮洗礼をしていないので外出着なのだ。


「父様、母様お待たせしました。」

「大丈夫だ。時間は余裕がある。少し早いが皆揃ったので教会に向かおう。」


アインズの言葉で、皆で馬車に乗って教会に向かう。


「月の最初の聖の日のミサ以外でこうして教会に行くのも久しぶりだな。前はバイルの仮洗礼の時だったか?」

「そうですね、その時はクラウドを抱いて参列しましたわね。」

「今日はあの時と違って、仮洗礼を受けるのはクラウド以外に居ても数人だろうからそう時間はかかるまい。」

「父様、今日は普通の仮洗礼と違うのですか?」


アインズに尋ねてみた。


「そうだな、通常は季節の最初の聖の日にその季節の生まれの者を集めてまとまって仮洗礼を行うので時間がかかるのだ。今日の様に季節の途中での仮洗礼は例外だ。

なのでクラウドだけか、居ても数人と言ったのだ。

儀式自体は、変わらないがな。」

「そうだったんですね。」


後はたわいもない話をしながら、教会に向かった。

教会に着くとシスタージェシカが待っていた。

シスタージェシカもいつもの修道服だけで無く、アミクトゥスとアルバを着用して儀式向けの格好をしていた。


「アインズ様、本日はクラウド様が仮洗礼を授かる事、お慶び申し上げます。」

「シスタージェシカ様、ありがとうございます。クラウドはまだ幼いですが、宜しくお願いします。」

「クラウド様は私についてきて下さい。皆様は礼拝堂でお待ちください。」


俺はシスタージェシカに連れられて別室に連れて行かれた。


「クラウド様、かけて下さい。」

ソファに腰掛けると、向かい側にシスタージェシカが座った。

「クラウド様は、今日式に臨まれるのはクラウド様お一人です。仮洗礼の言葉は覚えて来られましたか?。」

「はい、この1週間母様に教えて貰いました。」

「では大丈夫ですね。仮洗礼式の間私が側に仕えているように、パウロ司祭から言われていますので、分からない時は声を上げずに私の方を見て下さい。小声でどうしたら良いかお教えします。」

「ありがとうございます。それを聞いて安心しました。季節の洗礼式の時も側についているもの何ですか?」

「はい、仮洗礼、洗礼を受ける者が幼い時は教会の物が、側に仕えて補佐をしますよ。」

「そうだったのですね。安心しました。」

「それでは、準備が整うまで練習致しましょう。」


シスタージェシカと仮洗礼式の練習をしながら、1/4刻ほど経過した時、扉がノックされた。


「クラウド様、シスタージェシカ、式の準備が出来ましたので、礼拝堂の方へお願いします。」

「かしこまりました。クラウド様、礼拝堂に参りましょう。」


シスタージェシカと初めて見るブラザーに連れられて礼拝堂へ向かう。


講壇にはパウロ司祭がおり、両脇に助祭、さらに数名のシスター、ブラザーが控えていた。

俺はシスタージェシカに導かれて、最前列の中央に腰掛けると、パウロ司祭の説教で仮洗礼式が始まった。


説教の内容は、「神がこの世界を作ったが、その時はまだ世界が混とんとした世界だったが、開祖が修道の末に神の教えを賜り、教えが世界に広まると共に秩序がもたらされた」とかいう内容だった。

パウロ司祭の「今日、修道の道への入る、クラウド、こちらへ」という言葉と共に立ち上がり、パウロ司祭の前に移動すると、俺の左側にシスタージェシカ控えた。


パウロ司祭の左右に控えていた助祭が、盆を持ってきて俺の前にそれぞれ立った。

左の司祭の盆には金の皿の上に小さな黒パンが一切れ、右の司祭の盆には金のグラスに赤い液体が注がれていた。

パウロ司祭が言葉をつづけた。

「白の季節に生を受けし者、クラウドが神の教えのもとに修道の道を歩む。クラウドよ神の御心に守り、教えの道を修めようと望むのならば、聖餐を取りなさい」


俺は、黒パンを口に入れ、金のグラスに入った赤い液体で飲み込んだ。赤い液体はワインだった。


「クラウド、神に誓いの言葉を」

「私、クラウドは神の愛のもとで、幸福は神の恩寵、苦しみは神の光を見つめて、神の教えを学び修めることを誓います。」

「ここに、クラウドは神の教えを修める者として叙された、いかなる時も神の教えを胸にその道を歩む」


とパウロ司祭が言うと教会の鐘が一つ鳴らされた、いつも聞いている時告げの鐘とは異なり、複数の鐘が鳴っていて、重厚感のある音だった。


「クラウドの仮洗礼式はこれで終わりである」

パウロ司祭が告げると、助司祭からお祝いの言葉を言われ、ついで、シスタージェシカからも祝いの言葉を言われた。

礼拝堂で控えていたシスター、ブラザーは、式の片づけを始めた。

家族が周りに集まってきて、アインズから声を掛けられた。


「クラウド、よく出来たな立派だったぞ。」

「母様がよく教えてくれましたから。」

「あら、クラウドちゃんそういってくれると嬉しいわ。」


歓談していると、パウロ司祭とシスタージェシカがやってきて、これからの事を打合せしたということだった。


打合せというのは、明日緑3の月1週目空の日の2刻半にシスタージェシカが家に来て勉強教えてくれることについてとその時間割などについだった。

それと、毎週聖の日の2刻に教会にきてミサに出席すること、その際は、俺がまだ小さい為メイドでも良いので誰か付き添いを付けるという話になった。


その後は家に帰り、着替えてゆっくりと過ごした。

夕食は豪華だった、アインズ曰く、仮洗礼を受けたお祝いだそうだ。


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