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春のまぼろし数え歌

作者: 暮伊豆

ひとつ ひさかた ひのひかり


ふたつ ふっくら ふきのとう


みっつ みどりが みせたゆめ


よっつ よあけの よもぎばな


いつつ いきいき いろづいて


むっつ むじゃきに むぎばたけ


ななつ なのはな なつかしき


やっつ やみだれ やまざくら


ここのつ こもれび こいのいろ


とおで とこしえ とひうそう




■□ ■□ 原文 ■□ ■□


一つ ひさかた 日の光


二つ ふっくら ふきのとう


三つ 緑が 見せた夢


四つ 夜明けの 蓬華


五つ 生き生き 色付いて


六つ 無邪気に 麦畑


七つ 菜の花 懐かしき


八つ 八乱れ 山桜


九つ 木漏れ日 恋の色


十で 永久 烏飛兎走




■□ ■□ 意訳 ■□ ■□


あーお日様がぽかぽかして気持ちいい


ふきのとうだって大地を割って出てきたよ


こんな緑の中で寝たもんだから古い夢を見てしまった


あれは確か夜明けに咲いたヨモギの花だったか


生き生きとして鮮やかだったな


そういえば麦畑を走り回って叱られたこともあった


一面の菜の花も懐かしい


八方に咲き乱れた山桜を見に行ったよな


木漏れ日が二人を染めてくれた気さえする


そんな時間が永遠に続くと思っていたのに……いつの間にか、過ぎ去ってしまった……

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普段はこんなのを書いてます。
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― 新着の感想 ―
[良い点] 三段階でじわじわ染み入ってくるのが素晴らしいのです(*´▽`*)
[良い点] 切な美しいですね。 烏飛兎走という言葉があるのを初めて知りました! 勉強になりますm(_ _)m 素敵な作品をありがとうございました☆彡
[一言] 木漏れ日がまぶしい季節になってきましたね。 なんだか寂しい詩ですが、きっと又季節は巡りますよね?
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