春のまぼろし数え歌
掲載日:2022/04/22
ひとつ ひさかた ひのひかり
ふたつ ふっくら ふきのとう
みっつ みどりが みせたゆめ
よっつ よあけの よもぎばな
いつつ いきいき いろづいて
むっつ むじゃきに むぎばたけ
ななつ なのはな なつかしき
やっつ やみだれ やまざくら
ここのつ こもれび こいのいろ
とおで とこしえ とひうそう
■□ ■□ 原文 ■□ ■□
一つ ひさかた 日の光
二つ ふっくら ふきのとう
三つ 緑が 見せた夢
四つ 夜明けの 蓬華
五つ 生き生き 色付いて
六つ 無邪気に 麦畑
七つ 菜の花 懐かしき
八つ 八乱れ 山桜
九つ 木漏れ日 恋の色
十で 永久 烏飛兎走
■□ ■□ 意訳 ■□ ■□
あーお日様がぽかぽかして気持ちいい
ふきのとうだって大地を割って出てきたよ
こんな緑の中で寝たもんだから古い夢を見てしまった
あれは確か夜明けに咲いたヨモギの花だったか
生き生きとして鮮やかだったな
そういえば麦畑を走り回って叱られたこともあった
一面の菜の花も懐かしい
八方に咲き乱れた山桜を見に行ったよな
木漏れ日が二人を染めてくれた気さえする
そんな時間が永遠に続くと思っていたのに……いつの間にか、過ぎ去ってしまった……




