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不完全な能力者たち
軍事技術はかつて、パソコンや電子レンジなどをもたらし、世界を発展させてきた。
第三次大戦を経て、ロボット工学、機械義手などのサイボーグ技術、そして、超能力…
大戦中、発見された超能力開発技術。
しかし、まだ不完全であった。人工的に目覚めた能力の大半は出力が低い、制御ができない、そもそも適正不足などの問題が多かった。
しばらくすると、それらを補う技術がつくられたのも束の間、事件は起きる。
地球の高度上空で、突如謎のミサイルが爆破する。
それは大気圏で核ミサイルが爆発し、地球規模の電磁パルスが発生するかの如く、全人類を超能力に目覚めさせる種を地球規模にばら撒いた事件だった。
だが、全ての人が能力を得ることができず、世界は非能力者が大半だった。超能力は悪用し、犯罪に使われる事件が起きるようになり、人々は超能力者をフリークスと呼び恐るようになった。
そして、この物語は妻を殺された復讐を終えた男と最高レベルの超能力を持つ女のコンビの話。