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有り得たかもしれない道5

今更ですけどこの世界線は、セレスタンが前世を思い出さなかったパターン。

優花が混じっていたら、オーバンと結ばれる可能性はほぼ無い。



 セレスは5年生になり…少女から女性へと成長した。

 短かった髪は腰ほどまであり、適度に筋肉の付いた身体は健康的で魅力的だ。


 彼女は幼少期から剣を振っており、今も続けている。

 一時期は病む寸前まで悩んでいたが、現在は純粋に楽しいと思えるようになったらしい。



 アカデミーでは4年生から本格的に剣術の授業が始まるが、男子のみ。

 だがセレスも受けたい、と言うので…クザンに頼み込んで今年から参加させてもらった。そして俺は欠かさず見学。


「騎士を目指す女子だっているでしょー!全員強制じゃなくて、希望者は今後参加オッケーにしようよ!」


 とのこと。

 で…そんなんシスコンシャルロットが黙って見ているはずもなく。


「よろしくお願いします!」


「お手柔らかに願いますわ」


 ヴィヴィエ嬢も巻き込んで、女子3人参戦!



 だがセレスは男子に引けを取らない実力者。

 現役女性騎士に混じっても上位者だろう…なんか俺が誇らしく感じてしまう〜。

 今もブラジリエと互角の剣戟を見せている、頑張れ!



「えいえい、やっ!てーい!」


 ヴィヴィエ嬢は完全に初心者なので素振りから。まだまだ先は長いが…


「おんどりゃー!」


「ヒイッ!?」


「やあーっ!!」


「うおっと!」


「そいやっさ!!!」


「でえええっ!!?」


「おっかしーわねー…?」


 シャルロットが…剣を振る度すっぽ抜け、どこにいても必ずブラジリエの顔面目指し飛んで行く。

 奴を遠ーくに避難させてみたら、今度はバジルの足元に刺さる。

 こいつも避難させたら、俺の急所目掛けて飛んで…一種の才能だな。



 ちなみに俺も暇を見つけては鍛え続けている。

 だって、ブヨブヨになったら捨てられる!!




 ※




 セレスと婚約してから、夜会の招待がやたら来るようになった。

 結婚したら皇室に戻ると宣言したからか?


「ちげーよ。オメー、ティアちゃんと婚約してから近寄り難いオーラが薄くなってんだわ」


「は?どゆこと」


「言ってしまえばみーんな、オメーの後妻狙ってんの!」


「はあああー!?」


 家で招待状の選別をしていたら、遊びに来ていたバティストが言った。

 てかティアちゃんて…ムカつくが、許してやらあ。


「はあ…俺は再婚するなら、セレス以外は考えられない。そもそも彼女と出会わなければ、再婚なんつー選択肢は浮かびもしなかったわ」


「周りはそー考えてねーの。

「あんな女の子でいいなら、ワタクシのほうが相応しいのではなくて!?」なんてねー」


「くだんね…」


 アホらし。まあ放っておいてもいいだろう…と思っていたのだが。




『最近さ…オーバンさんモテるらしいんだよね。そりゃあんなに格好良くて優しくて、頼りになって地位もあって素敵な男性…当然だよね。

 …わたしみたいな小娘じゃ、釣り合わないよね…って思っちゃうの…』



「との事ですが?」


 なんですって。今のはシャルロットが持って来たセレスとの会話の録音…誤解だ!!!

 こうしちゃおれん、行動せねば!俺は夜会に片っ端から参加しまくった!


 当然エスコートするのはセレスのみ。作戦はこうだ。



「お久しぶりです、殿下」


「ああ、招待ありがとう。彼女は俺の婚約者だ」



 その1。積極的に婚約者として紹介し回る。


「セレスティア・ラサーニュと申します」


 微笑み優雅に挨拶するセレス。ああ…可愛い〜。

 男共の視線がウゼえので、腰に手を回して密着する。


「オーバンさん…?」


「ほほ…仲睦まじい、ようで…

 よろしければ後ほど、娘とダンスでも如何ですか?」


「悪いな。俺はこの子としか踊らねえって決めてるんだ」



 その2。誘いは全てセレスの目の前で断る。


 ダンスは義姉さん、ルシファー、シャルロットといった親族となら1回は踊る。

 だがそれをセレスにも強制する気はない。


「ほら、マクロンが誘いたそうにしてるぞ」


「……………」


 む?俺の腕をぎゅっと掴み、唇を尖らせて眉間に皺を寄せて、上目遣いで見られてる…


「…俺が嫉妬しちまうから…できれば断って欲しいけど」


「うん!断っとく!」


 よかった間違えなかった…

 マクロンは項垂れてた。



 その3。仲の良さをアピールしまくる。


「今日のドレス姿も綺麗だな、もちろん普段から可愛らしいけど」


「へ。え?」


「そうだ、今度どこかデート行くか?お前が望むならどこへでも連れて行ってやる」


「えっと…」


「もちろん家でのんびり過ごしたいならそれでいい。誰にも邪魔されず…2人きりを楽しもうな」


「ぴぃ…」


 彼女の肩を抱き、そう囁けば真っ赤になって頷いてくれた。可愛い。

 周囲が胃もたれしてそうな顔で俺達を見る。ふふん。



 すると…近くを通りがかった、飲み物を配るメイドがコケそうになった!

 親が連れて来たであろう小さな子が、彼女の足元に飛び出したからだ…危ない!



「っと!

 ふう…大丈夫ですか、お姉さん?」


「は……はひぃ…」


 俺や他の誰かが動く前に…セレスがメイドを抱きとめてトレーを取る。

 シャンパングラスは少々揺れはしたものの、溢すことなく無事だ。それより…


 ドレス姿で右手にトレーを、左腕でメイドを庇い伏せ目がちに息を吐く姿は…どこのイケメンですか?


「よかった。お仕事頑張ってくださいね。

 君、危ないから走っちゃダメよ?」


「ひゃい…」


「はぁい…ごめんなさい…」


 使用人への気遣い、子供への優しい厳しさ…メイド含む女性陣が頬を染めている。



 俺の婚約者…可愛くて綺麗で優しくて頼りになって格好いいって反則じゃね~?控えめに言って女神じゃ~?

 ヤバい、なんか令嬢達がもじもじし始めた~。俺、男だけじゃなくて女性にも嫉妬しなきゃじゃね?



 この日から俺への招待状が倍増した。婚約者様とご一緒に…と添えられて。

 セレスはデビュー前だから、夜会に呼ぶには俺を呼ぶ必要がある。


 俺は夜会への参加をピタッと止めた。




 ※




「ひゃー!オーバンさん、タオルちょうだい!」


「でゃあああっ!!?」


 夏の終わり頃…今日は家でデートだったんだが。

 突然雨に降られたようで、セレスがずぶ濡れ姿でやって来た…!


 服は肌に張り付き透けて…俺はテンパって風呂場に毛玉ごとぶち込んだ。



「オーバンさん、わたしの部屋から着替え持ってきて~」


「できる訳ねえだろ!」


「ケチー」


 服はともかく、下着なんて漁れるか!!

 …ん?


「ぎゃあああっ!?」


「え、何?」


 何?じゃねえよ!!!なんでタオル1枚でうろついてんだ!!


「オーバンさんが通路塞いでんじゃん!リビングで待っててよ!」


 その通りすぎた。スゴスゴと戻る俺。



 当たり前だが…俺はまだ手を出していない。精々キスとか、ハグや膝に乗せたりのスキンシップだけ…

 だが、欲が無い訳じゃない!結婚…いや卒ぎょ…いや成人するまで我慢せねば、と決めているというのに…


「昨日学園でねー、ロッティがジスランを逆さ吊りにして。その原因が…」


 セレスは大きく胸元の開いた服で…短いスカートで俺の膝に乗った…!!絶景なのだが、試されてる?何この苦行、俺なんかした???


「きーてるー?」


「きーてるー…」(聞いてない)


「もー。そろそろお昼ごはん作るね」


 やっと離れた…



 数時間後…いつもより気を張る休日がやっと終わり、学園まで送った。


「お前ね…頼むから、露出は控えめにして…」


 ゲッソリしながらそう言うと、セレスは頬を染めて横を向いた?


「……誘ってたんだけど」


「は……?」


「…おやすみっ!堅物ヘタレ変態先生!」


「べーっ!」と舌を出して、セレスは寮へ向かい走って行った。俺はその場で立ち尽くし…



 なんとか家に帰ったが、眠れぬ夜を過ごした。

 バティストに相談したら…「思春期か!!」とクッソ笑われた…



 俺は10代の若造には無い、大人の色気と余裕でリードするつもりだったんだが。

 気が付けば…セレスに振り回される毎日。嬉しいような情けないような。




 ※




 鉄の理性で誘いを全て流し、捨てられる!という恐怖心から己を磨く日々が過ぎ。ついにセレスは成人を迎えた。

 兄貴の計らいで、皇宮で双子の誕生日パーティーと社交界デビューを大々的に行った。


 気合を入れて用意したパーティー、色違いでお揃いのドレス姿の2人は幸せそうに笑った。

 セレスは本当にいい子だから…あの時俺が助けなくても、きっと誰かが手を差し伸べたに違いない。

 だけど…今の笑顔を見ると。行動してよかった…そう強く思う。



「セレス。俺は…お前を愛してる。

 だけど正直言って、今でもお前に好きな奴がいたら…俺は潔く身を引く覚悟でいる」


「だから、それは…」


「すまん聞いてくれ。

 その上で俺は…お前と夫婦になりたい。残りの人生…ずっと一緒にいたい。そう願っている」


「…わたしも、同じ気持ちです。貴方を…」


「待った!その、続きは、また今度!!」


「ええ~…?」


 彼女はいたずらっ子のように笑った。

 しつこくて悪いが…オッサンてのは、慎重な生き物なんだよ…



 俺達は何度も踊り、主役のセレスは他の人とも踊る。

 俺は壁際で眺めていたが…そこにバティストが近寄ってきた。


「おめでとさん」


「あんがとよ」


 たったそれだけの会話だったが、そこに全てが詰まっている気がした。



 そしてパーティーには、セレスが母と慕っていた元乳母をサプライズ招待。

 終盤に登場してもらったのだ。


「アイシャ…!?」


「はい、お嬢様…シャルロットお嬢様も、お美しくなられましたね…」


 バティストに探してもらい、事情を話したらすっ飛んで来てくれたんだわ。

 セレスは乳母にしがみつき泣きじゃくった。俺はその姿に…つられて涙が出て、心が温かくなるのを感じた。


 俺はそっと離脱し、家に帰った。アイシャには事前に挨拶済み。

 セレス達はアイシャも一緒にお泊まりだろうし…

 どうか思う存分、これまでの空白を埋めて欲しい。





 ガチャ


 ん…?半分寝てたのに、誰かの気配に目が覚めた。

 いや…待てよ?この家の鍵を持ってるのは、俺と兄貴とバティストと…



「…もう寝てるの?」


 セレス!?ななな、なんで!寝た振りしろ俺!!

 気配はベッドまで近寄り、後頭部に視線を感じる…!


「……ぶー。わたし17歳になったんだよ?成人するまで手は出さん、とか言ってたくせに」


 お前手ぇ出されに来たんかい!!

 暫く俺の頬を引っ張ったり髪を撫でたりやりたい放題…諦めて帰って!!


「…ありがとう、オーバンさん。ジャンさんに聞いたよ、アイシャを探してくれたんでしょう?

 自分でも探してたけど全然見つからなかったのに…新聞に載せても反応無かったし…

 本当に嬉しい。ありがとう…」


 あー…彼女が住んでたのはかなり遠くの田舎だったからな。

 うん、お礼は改めて聞くから。お願い出てって。



「……………」もそもそ


 布団に入ってきやがった!!!誰か助けて!!

 思わず喉をごくりと鳴らしてしまった…バレてないよな!?



「……ねえオーバンさん。わたしもう…子供じゃないよ?」


 う…正面から抱き着かれて…足を絡めてきた。ヤバい、色々とヤバい!!

 俺はいっそ心臓を止めるつもりで狸寝入り。



「………………」


 大人しくなった…と、安心した次の瞬間。

 唇に、何か温かいものが触れた。それは何度も、何度も…なんですかこの拷問は?



 数十分後…動きがないので寝たと思い、ゆっくりと起き上がると…


 腕をガシッと掴まれた。


「やっぱ起きてんじゃん!!」


「ぎええええっ!?狸寝入りかお前ー!!!」


「お互い様でしょ!!!」


 夜中だというのにぎゃーぎゃー大騒ぎ。

 よく見ると…セレスは際どいナイトドレスを着用しており。俺の目は釘付けで…あの…うん。


 俺の負けです。




 ※




 季節は流れ、アカデミーの卒業式。同時に俺も養護教諭を退職、皇室に戻った。

 バティストも同時期に長年想っていた女性と結婚し、俺の補佐官として宮内省に就職した。

 アイシャもこっちに家と仕事を用意するから来てくれないか?と提案すると、家族を連れて来てくれた。



 そして…卒業後すぐに俺達の結婚式。

 この日の為に用意したドレスに身を包むセレスは…言い表せないほど美しかった。

 ドレスが良いものなのはもちろん。暖かい緋色の髪、きめ細やかな肌。メリハリのある身体…何よりも。


 俺を見つめる笑顔が、重ねた手が…彼女の全てが愛おしい。



「セレスティア。本当にこのオッサンでいいのか?もう引き返せねえぞ。

 もう俺は、お前を手離せねえ。気が狂いそうな程に、お前が愛おしくて仕方ない」


「オーバンさん。あのね…ちゃんと言ったことなかったけど。わたし、貴方が好きです。何年も前から…貴方を愛してます。

 だから望むところだよ!どうか死ぬまで、わたしを離さないで」


 くぅ…!俺100まで生きる。



「おめでとうお姉様!ずっとずっと愛してるわ!」


「おめでとうございます、お嬢様」


「おめでとう…セレス」


「とっても綺麗ですわ、お幸せに!セレスちゃん!」


「ううぅ~…シャーリィ…幸せになってくれぇ…!」


「お前顔面汚えな…おめでとう、セレスティア」


「今度から叔母上って呼ぼうか?…冗談だ、おめでとうセレス」


「ありがとう!わたしもう、とっても幸せだよ」



 沢山の人に祝福され、俺達は結ばれた。


 イェシカの実家にも挨拶に行き…毎年命日には一緒に墓参りも行く。

 墓前に膝を突き、俺達は手を組んだ。


「初めまして、イェシカさん。わたしはセレスティア・グランツです。貴女の愛したオーバンさんを…わたしも愛しています。

 どうか認めてくれると嬉しいな」


「…イェシカ。俺はお前を未来永劫想い続けるだろう。

 それでも…今の俺はこのセレスティアを誰よりも愛してる。だから…」



 さようなら、イェシカ。

 お前と過ごした日々を、俺は決して忘れない。





 *****


 (後日談)




「ねえロッティ、ちょっと耳貸して~」


「なあに?」


「えへへ、実はね~…ごにょり…なのっ!」


「…………」ピシッ…



 ドダダダダダッ バッターン!!!


 真面目に仕事をしていたら…なんかシャルロットが勢いよく部屋に飛び込んできた。


 ちなみにコイツは無理矢理セレスの侍女になった。バジルは従僕に…2人共、結婚は適当にするらしい。

 カリエ老はたまーに出没するんだが、なんか兄貴はビビってるみたいだ。知り合いだったのか?



「殿下…いえセ・ン・セ・イ?」


 なんて美しく黒い微笑み。嫌な予感しかしねえ。


「お姉様…今3ヶ月ですって?

 あらら〜?おっかしいわね~、まだ結婚して1ヶ月よね~~~?」


「「………………」」


「んー?3ヶ月前って…何月だったかしらぁ?やだあ、ロッティ計算できなあい♡」


「………1月…です…」


「オホホホホホホ♡」


「ハハハハ…ァハ…」


「(あたしは無関係…)」ススス…


 あははは、ははははは!



 俺らは3時間追いかけっこをした…




 セレスが安定期に入った頃、身内で小さなパーティーをした。彼女の友達も呼び、近衛騎士や魔術師も入り交じって…ただの飲み会だな。


「そうだ、ギュスターヴ卿にハーヴェイ卿」


「「はい」」


「金貨15枚」


「「はい…?」」


 ほれっと手を出すルキウス。騎士2人は顔を見合せ首を傾げた。そこにナハトも口を挟む。


「以前の賭け。皇弟妃殿下が妊娠したかどうかのやつ。

 俺とルキウス殿下は『真実』に賭けたんだよ。卿等は『勘違い』だったよな?」


「「……!!」」


 2人は目を見開き、焦りながら反論する。


「いや待って!?実際勘違いだったじゃないですか!!」


「アカデミー在籍中の『生徒を妊娠させた』という点では正しいだろう?」


「そ…そうですが!時期が違いますし、無効では…?」


 暫く争っていた4人だが…最終的に金貨15枚払ってた。



「よっしゃールキウス!この金で明日も飲み行こうぜ!」


「ああ。ルクトルも行くか?」


「い、いえ…遠慮しておきます…(あの時声に出さなくてよかった~)」


 ほくほく顔の勝者。

 まあ真面目なルキウスの事だから…賭けに負けてたら、ちゃんと金払ってたと思うよ。



 敗者はこっちに文句言いに来たけど。


「もー!!先生が我慢しないから!!」


「たった2ヶ月が待てなかったのですか?」


「なんかすまん」


 いや、勝手に賭けしといてよく言うわ。

 可哀想なんで飯奢ってやったんだが、騎士の食欲舐めてた…すっかり元取られた。




「ちなみに兄上とランドールはいくら賭けてたんですか?」


「俺は銀貨1枚」


「(めっちゃ保険掛けてるじゃないですか…)」


「私は金貨50枚だ」


「叔父上の事全然信じてないじゃないですか…」


「いいや?ただ…」


「「ただ?」」


「可愛いルシアンが嘘をつくはずがないだろうが。勘違いではあったが、結果オーライだな」


「「あちゃー…」」



 俺の信用度<<<<可愛い弟の言葉

 ざけんなこの野郎。




 ※




 セレスの大きくなったお腹をさすり、幸せを噛み締める。


「男の子かな、女の子かな。どっちでも嬉しいけど…俺ネーミングセンス皆無でな…」


「え、わたしも。セレネにも引かれるレベルなんだけど…」


「「………………」」


 俺達は顔を見合せ…小さく吹き出した。

 次の日から兄貴やバティスト、色んな人に相談しまくって。ベビーグッズとか買いまくって。



 新しい家族と出会える時を、楽しみに待っている。




 おしまい


これは番外編なので、スタンピードとか色々飛ばして2人の恋愛を主軸にしました。


結果。オーバンルートが1番平和で1番まじめに恋愛してる。



ちなみにバティストにも同じ年に子が産まれました。

「まさかこの年で子供が、しかも親友と同じ時期に…」と感慨深くなったオーバンとバティストはハイテンションで飲み明かす。

翌朝、皇宮の庭で発見された2人は、それぞれの妻から超怒られた。


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― 新着の感想 ―
[一言] 先生とセレス、お幸せに。ロッティはセレスたちの侍女ルートか、バジルも執事ですね。アイシャに再会できてよかったですね。
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