全員初心者という闇の心理ゲームスタンバイ!
会話形式で進みます。
【ガンガン疑って嘘ついてブラフ張って、ゲーム楽しんでってね!】
シャ「初日ですし…投票はどうなるのでしょう?」
ペト「勘になってしまいますよね」
ラン「…占い師カミングアウトは無いのか?」
ルク「占い師が、ですか?」
ラン「(本来COするなら役職付き…モブがCOするのは得策じゃない。つー訳で俺はリアクションに徹する)」
ルキ「………ふむ。私は占い師だ」
ハー「いや俺、俺俺!」
ペト「あ!いえ、私です!!」
ラン「(仲間割れしちゃった!!両方騙ったら後が面倒だぞ!)」
少那「私だよ!」
薪名「実は私です」
ジェ「え、え?オレモブ!」
パス「俺もモブ」
シャ「私もモブよ」
タオ「此方もでーす!」
咫岐「えーと…?私は騎士です!」
ルネ「わっ私が占い師ですわ」
ルク「僕は…騎士です!」
飛白「へっ?自分は……モブ!!」
木華「その…うらな、いえ…騎士です!」
ジス「…(な、何か言わねば…!)俺は殺人鬼だ!!」
全員「えええーーーっ!!?」
ラン「(これそーいうゲームじゃねーーー!!!)
ゲームマスター!!どうにかしてくれ!!」
【うーんカオス】
COする事の概要を再度説明し仕切り直し。テイクツー!
ルキ「では改めて。私は占い師。ランドール、黒だ」
ルネ「私が占い師です。ジスラン様白ですわ」
ラン「…!ルキウス、俺を占った理由は?」
ルキ「え。…疑いやすいから」
ラン「(下手くそか!!)ルネ嬢は?」
ルネ「彼が先程「殺人鬼だ!」と仰っていたので、念の為」
シャ「ルネは真っ当な意見ね。でもこの場合…どちらが偽物かと判断するのかしら…」
少那「もしかして、両方偽物という線もあり?」
木華「そうね。では…どちらの結果も確実とは言えないのね…」
薪名「姫様、私情を挟んではいけませんよ。愛する人だから信用する、というのはこの手のゲームでは禁忌です」
木華「わ、分かってるわよー!」
ラン「(薪名さんナイス!)俺は殺人鬼ではない。が…それを証明する手立ても無い」
ペト「…追放って、必ず毎回しなくてもいいんですよね?」
パス「そうですね。ん…ところでゲームマスター。追放された人物の役職とかは判明するのか?」
【…霊能者入れるべきだったか。追放したら終わり、不明のままだよ】
ルク「うーん…判断材料が少ないですね…」
ハー「今回はスルーでいいのでは?」
ジス「騎士は誰を守るんだ?」
ラン「(つか本来、騎士も襲われたら普通に死ぬんだけどなー)占い師とか、重要な役職を守るべきじゃね?まあ騎士本人に任せようぜ」
ルキ「では、今回の投票は無し…でいいか?」
全員「はい」
1日目、終了。追放者無し。
2日目。ランドールが無残な姿で発見されました…
ラン「やっぱり俺死んだーーー!!!ぜってールキウスだ!!」
リナ「まあまあ、お疲れ兄様。ゆっくり見学しなよ〜」
ラン「おう…しかし。騎士は誰を守ったんだ?」
リゼ「ルネ嬢だ」
ラン「でも、俺が死んだ事で…」ニヤリ
リナ「うん。ルキウス様…終わったね」ニヤリ
ハー「ルキウス殿下が殺人鬼に1票!」
ルキ「何故だ!?」
ルク「もし兄上が死んでたらランドール黒確定だったでしょうけど」
シャ「死んでいる以上モブサイド確実でしたね。そしてランドール様を黒と仰ったルキウス様、アウト」
ルネ「ついでに占い、タオフィ先生白ですわ」
タオ「(疑われてた…?)」
投票結果
ルキウス →ハーヴェイ
その他の皆さん→ルキウス
1日目、終了。ルキウスを追放しました。
2日目。ハーヴェイが無惨な姿で発見されました…
ルキ「やられた!」
ラン「ざまあ(笑)」
ハー「俺もか!!ってやっぱり殿下が殺人鬼かい!」
リク「兄上、相方と狂信者にも裏切られていますね」
リゼ「あの場ではそれが正しいんだろう。下手に庇っては、相方も疑われるだけだ」
パス「ルネ嬢は占い師確定でいいのか?」
ルネ「本物ですわ!」
少那「それなら片っ端から占ってもらう?」
咫岐「すると殺人鬼は、邪魔なルネ様しか狙わないのでは?」
ペト「それだと…騎士は毎回ルネさんを守るでしょうね」
飛白「その隙にモブはどんどん減ります」
シャ「…うーん。イマイチ信用しきれないわ。ルネが殺人鬼だとしたらやりたい放題じゃない」
ジス「どうして昨夜ハーヴェイ卿は狙われたんだ?」
薪名「ルキウス殿下が投票したからでは?」
パス「ルネ嬢、今日の占いは?」
ルネ「ルクトル様、白」
少那「理由は?」
ルネ「どうにも消極的なので」
タオ「(此方を疑った時は誰も何も言わなかったのにい…)」
木華「…振り出しに戻ってない?というか現時点で一番怪しいのルネさんよね」
ルネ「へあっ!?」
ルク「うーん…騎士も名乗り出てみます?」
ペト「あ、そっか。騎士は追放されなきゃ無敵ですもんね!」
ラン「だああーーー!!!だから死ぬ設定にしないと無双しちゃうんだってば!!」
リナ「そうなの!?騎士、狩人は勝てると思ってた!!」
リゼ「お前、打ち合わせの時これでいいって言ってたじゃねえか!!」
リク「ちょ、追加ルール適用するぞ!」
【GMよりルール変更!騎士も襲われたら普通に死ぬ!!】
全員「えーーー!!?」
パス「つまり…騎士だと知られたら、真っ先に狙われるのでは?」
ペト「抵抗手段がありませんものね…」
木華「問題は…誰を追放するかよね?」
ルク「…とりあえず投票しますか」
投票結果
ルクトル →ルネ
シャルロット→ルネ
ルネ →シャルロット
ペトロニーユ→ルネ
パスカル →シャルロット
ジスラン →ルネ
ジェルマン →ルネ
タオフィ →ルネ
少那 →シャルロット
木華 →ルネ
薪名 →ルネ
咫岐 →ルネ
飛白 →ルネ
2日目、終了。ルネを追放しました。
3日目。飛白が無残な姿で発見されました…
ルネ「本物の占い師でしたのに〜!!!」
飛白「すみません…って何故俺死ぬ…」
リナ「あっはっはっ!!」
ラン「俺的にはルネ嬢は狂信者で、占い師騙ってるのかと思ってた」
ハー「誰だよ狂信者」
少那「…占い師いなくなったんだけど」
ジス「本物は誰だ?」
全員「…………………」
パス「……ルネ嬢じゃないか?」
シャ「……ところで、どうしてパスカルと少那殿下は私に投票したのかしら…?」
2人「ひい…!」
ルク「やはりこのゲーム、目立つと狙われるのでしょうか?」
全員「…………………………」
リナ「黙っちゃったね」
ラン「これはもう…次の追放者は…」
投票結果
シャルロット →パスカル
その他の皆さん→シャルロット
3日目、終了。シャルロットを追放しました。
4日目。ジスランが無残な姿で発見されました…
シャ「全員はっ倒す!!!」
リナ「まあまあ…一応お母さんなんだから、落ち着いて…」
リゼ「ここが現実だったらバズーカぶっ放してたな」
ジス「何もしてないのに死んだあ…」
ラン「初心者ばっかだとサクサク進むなぁ」
木華「はいはーい!!ここまで被害者はお強い男性ばかりだわ、殺人鬼は怖がりな女性じゃないの!?」
薪名「自分も容疑者に入れる姫様素敵です」
パス「でも実際腕っ節で倒す訳ではないでしょう」
タオ「心理的なものかもしれませんよ?」
少那「じゃあ…ここは…」
投票結果
ルクトル →木華
ペトロニーユ→薪名
パスカル →ペトロニーユ
ジェルマン →木華
タオフィ →木華
少那 →ペトロニーユ
木華 →薪名
薪名 →木華
咫岐 →ペトロニーユ
4日目、終了。木華を追放しました。
5日目。タオフィが無残な姿で発見されました…
木華「なんでよーーー!!!」
タオ「全然活躍出来ませんでした…」
リナ「ガンガン死ぬやん」
ラン「だって一切心理戦してねえし…」
少那「えー。今朝の犠牲者はタオフィ先生だった訳だけど」
咫岐「今更ですけど、騎士全然防衛出来てないじゃないですか」
パス「殺人鬼とズレまくってるのか、あるいは…」
シャ「あんたらが追放してんのよ!!!」
木華「あ、ロッティさんだったのね」
ラン「やっぱり…」
薪名「16人いたのに、もう7人なんですけど」
ルク「…兄上は殺人鬼だったとして。ゲームが終わってない以上、もう1人この中にいるんですよね?」
ペト「狂信者はどうなんでしょう…?」
咫岐「狂信者は占いでも白判定みたいですし…よく分かりませんね」
少那「うーん…ルネさんが本物の占い師だったら。彼女が占ったルクトル殿は殺人鬼ではないよね?」
ペト「じゃあ…この中で怪しいのは…?」
全員「……………………」
パス「…ここはルクトル殿下に進めてもらいましょう」
ルク「僕ですか?うーん…………女性を襲わないのは、殺人鬼が紳士だからかもしれませんよね…?」
紳士の皆さん「…………………」
投票結果
ルクトル →咫岐
ペトロニーユ→少那
パスカル →少那
ジェルマン →パスカル
少那 →パスカル
薪名 →咫岐
咫岐 →パスカル
5日目、終了。パスカルを追放しました。
6日目。ルクトルが無残な姿で発見されました…
ルク「こうなりますよね!!」
パス「ふふ…っ俺ってやっぱ紳士なんだな」
リナ「吊るされて喜んでんの君だけだよ…」
少那「まずくない!?次外したら崖っぷちだよ!」
薪名「残り5人。もし2人消えたら…」
咫岐「狂信者も残っていたら、2対1でゲームオーバーですね?」
ペト「どうしましょう…!?」
少那「えーい!!犯人は女性男性どっち!?」
薪名「……いっそ勘でいきます?」
ペト「ええ…賭けですか」
咫岐「とにかく情報が無い!!」
ラン「グダグダだなー」
リナ「慣れてくれば、騙し合いも上手くなると思うよ」
全員「(それ上手くなっていいのか…?)」
投票結果
ペトロニーユ→少那
ジェルマン →咫岐
少那 →ペトロニーユ
薪名 →咫岐
咫岐 →薪名
6日目、終了。咫岐を追放しました。
7日目。少那が無残な姿で発見されました…
【ハイしゅーーーりょーーー!!!!】
【殺人鬼サイド2、モブサイド1でゲームオーバーだ!!!】
******
役職一覧
GM:ルシアン(エリク)
シャルティエラ(エリナ)
エリゼ
バジル(エリヤ)
モブ:ルクトル
ランドール
パスカル
ジスラン
ハーヴェイ
タオフィ
少那
木華
薪名
咫岐
飛白
騎士:シャルロット
占い師:ルネ
狂信者:ジェルマン
殺人鬼:ルキウス
ペトロニーユ
ラン「狂信者お前かよ!!!!」
ジェ「全然疑われんかった」
ハー「よく考えたらお前、最初以外発言してねーじゃん!!!」
ルキ「狂信者の仕事しろ!!!」
ジェ「いやあ〜…出ないほうが良さそうだったので」
ルク「ずるい…」
ルネ「ペレちゃん殺人鬼でしたのね〜」
ペト「緊張しました…!問い詰められたら危なかったです」
木華「相方速攻追放だったものね」
薪名「シャルロット様はどなたをお守りしてたのですか?」
シャ「1日目ルネ。2日目ジスラン。3日目追放よ」
少那「ところで…薪名、狂信者がジェルマン卿って気付いてたよね?」
全員「はあっ!!!?」
薪名「…………………いえ?」
パス「…よく考えたら。強い男性は次々死んでましたよね」
タオ「屈強なジェルマン卿が残ってたのは…殺人鬼サイドだったから…」
ペト「えへへ…そこ突っ込まれなくて助かりました」
ジス「兄上の存在忘れてた」
木華「…貴女、気付いてて言わなかったわね?」
薪名「……………ナンノコトデショウ?」
咫岐「お前が一番私情を挟んでるじゃないかー!!!」
薪名「悪い!!?」
飛白「開き直っちゃった」
ジェ「照れるなあ」
……とまあ、終始こんな感じだったわ。
「…なんでジェルマン卿の衣装はそれっぽくなかったんだ?」
「んー?まあ…狂信者は群衆に紛れてるって事で!」
それっぽい言葉で締めやがって…疲れたけど、面白かったな。
「参加者多いんだから、霊能者と共有者と第三勢力も入れよう」
「狂人と狂信者って別物なんだっけ?」
「騎士は襲われたら道連れアリとか」
「次からは皆普段着にするね」
「服装でバレバレだったからな…」
終了後、俺らは意見を出し合った。
決して前世の、家族の話とかはしないけど。こうやって盛り上がれるのは楽しい…。
「占い師を騙るのは難しいな…」
「騎士は最後まで役職を明かさないほいがいいんですね」
「どうしてその人に投票したか、とか煮詰める必要があったかしら」
「騎士が誰を守るかも重要ですよね」
「毎日必ず、1人ずつ発言させるとか」
「その霊能者ってのも騙りが出てくるよねえ」
「疑われたらおしまいなのかしら…」
段々と他の奴も巻き込んで、俺達だけのゲームが完成した。いつかまたコレで遊ぼうな。
俺達は皆学園も卒業して、それぞれの道を歩んでいる。
こうして集まれるのも…そう多くは無いだろう。だからシャーリィ達は、これが最後の双六だと言う(双六じゃないけど…)。
同期組は年に1度集まる約束をしているらしい。だが当然箏の皆はいないし、先輩組も予定を合わせるのは難しいだろうな。
「だからさー。次は…ルキウス様も皇帝を引退して、皆隠居して。お爺ちゃんお婆ちゃんになったら集まろうよ!あとグラスもね!」
「…ああ、そうだな。楽しみにしてるよ」
これからまだまだ、時間はあるんだからな。
次は改良版を完成させとくね!とシャーリィは笑う。
いつまでも…その笑顔でいてくれよ、俺の妹。




