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勘当されたい悪役は自由に生きる  作者: 雨野
学園4年生編
159/222

39



 ヴィヴィエ家の別荘でお世話になって数日。今日はルシアンと少那と海釣りじゃーい!!鯛とかカンパチとか釣ってやるぜ!!

 

「私はマグロを釣りたいなあ…そしたら皆にご馳走するね!!」


 す、少那!!残念ながらこの辺でマグロは無理だ…!!だが…彼の屈託のない笑顔に、優しい言葉…ど、どうしろと…?ちらりとルシアンに視線で助けを求めると…


「え、マグロってあの大きい魚?凄い、この細い竿で釣れるのか!?ようし、私も…!」


 あんたもかい!!!じゃ、じゃあ咫岐…!


「……………?」


 おおぉーーーい!!!わたしの視線に気付くも咫岐はキョトンとして首を傾げる。眼鏡かち割るぞ!!

 ていうか他の人達もよく分かっていなさそう。フェイテだけは困った顔をしているが…もしや常識でない?漁師とか…海釣り好きしかご存知無い?それともこの世界のマグロはこの辺にいるのかしら。いやまさか。


 どうしよう…マグロに思いを馳せて目を輝かせる男2人。く…いずれ現実を思い知る時が来るんだから、ここでわたしが…!



「あ…あのね。マグロはこんな磯付近じゃ釣れな…」


「「え…?」」


「頑張って釣り上げよーーーね!!!」


「「おーーーっ!!」」


 言えるかバーーーカ!!サンタさんを信じる子供に真実を告げるようなもんだぞ!!言い切る前にすんごい絶望的な顔されたわ!?

 もういい、こうなったらわたしは徹底的に夢を見させてやる!それがたとえ残酷な事だとしても!



「……アクア。マグロを1匹追い込んでくれない?え、無理?そこをなんとか!!」


 無理無理、というアクアに必死にお願いする。頼む!この近海にいるかは知らないけど、どっからか連れて来て!!お礼(酒)は弾むからあ!!

 そう頼み込むと、彼女は渋々大海原に旅立った。よろしくね〜!


 ふう…じゃあそれまで釣りを楽しみましょうか。





 そんなこんなで2時間経過。中々掛からないな〜、なんとかカレイを1匹釣れたけど。少し離れた所にいる他の2人はどうだろう…フェイテに竿を任せて、ちょっくら見に行きますか。




「またイカだ!私さっきから、イカとタコしか釣れないぞ!?」

 

 ルシアン…ぬるぬるに愛されし男、頑張れ。


「……何してるんだ?」


「いや別に?」


 わたしはルシアンの足元に置いてあったカメラを構えた。彼はこの旅行中も写真をいっぱい撮っていたぞ。

 で、まあ…折角だからルシアンがイカに絡みつかれていや〜んな感じにならんかな?とか思ってないからね?ナイスショット狙ってないぞ?




「あ、セレス。見て見て、さっきから長い魚がいっぱい釣れるんだー」


 どれどれ…うげえ!バケツにウツボがびっしり!!!これ別荘の料理人捌けるの?とりあえずこれも撮っとくか。




 ふう…あんま参考にならんかった。しかし日差しがキツいなあ…と思ったらフェイテがパラソルを設置してくれた。ありがとう!その下でのんびり竿を構える。

 フェイテとジェイルも一緒にパラソルの下で海を眺める。

「あー…隣にいるのがゴツい騎士じゃなくて綺麗なお姉さんだったらなー…」「うるさいわ。オレだって可愛い彼女だったら最高だわ」というやり取りが聞こえてくるが…あんたらわたしの事忘れてる???

 こちとら黄金比の顔面を持つロッティの姉やぞ?顔だけならまあまあ美少女だぞおぉん?



「どうかしら、セレスちゃん」


「おールネちゃん。全然だよう、お隣どうぞ」


「ありがとう」


 そこへルネちゃんが様子を見に来た。隣に折り畳みの椅子を広げてご招待。

 今日は泳がないの?と聞いたら、日焼けが気になるらしい。女の子は大変ね。ロッティ達も今日は別荘でのんびり過ごしてるらしいし。

 ていうか…ルネちゃんが姿を現した途端、ぐでんとだらけていた2人が急に背筋を伸ばしてキリッとした。はっ倒すぞ。



「……いい風ですわね…」


「うん…今回は招待してくれてありがとうね」


「どういたしまして。楽しんで頂けていますか?」


「うん!でも次は僕も泳ぎたいなあ」


「またご招待致しますわ。何度だって。

 …その…今は、辛くありませんの?」


 え。男装のこと?と小声で訊ねてみれば…彼女はこくんと頷いた。



 うーん…少し考える。辛くは…ないかな。

 昔のように「絶対に誰にも知られちゃいけない。そうなったら…僕の居場所は何処にも無い。存在意義も消える。父上に…嫌われる」っていう恐れも無いし。

 今はむしろ楽しい時すらある。女の子に囲まれてチヤホヤされてる時とかね!!まあ皆わたしが公子だから寄ってくるんだけど…。

 少那には知られちゃなんねえ…って感じだったけど。今はさり気なく気付かせるのもアリか?と思ってるし。まだまだ様子見だけど。


 釣竿をゆらゆらさせながらルネちゃんと世間話をする。



「いつだったかさー、女の子達の話聞いちゃったの。セレスタン様は素敵なお方ですが…どうしても恋愛対象には見えませんわって」


「あら、どうしてですの?」


「それがねえ…自分より可愛い男はイヤ!ですってよ」


 わたしの発言に、後ろで吹き出す声が2つ発せられた。お前ら魚のエサにしてやろうか?


「まあまあ…ふふ、仕方ありませんわね。セレスちゃんはとっても可愛らしいのですから!私、3年前から知ってましてよ?」


「えへへ、ルネちゃんのほうが可愛いよ!

 …あのさ、ありがとう」


 わたしの突然のお礼に、ルネちゃんは目を丸くさせた。



「…わたしと友達になってくれて、ありがとう。あの日…医務室でのやり取り覚えてる?ルネちゃんってば窓から侵入してベッドの下に隠れて…どばーん!って登場して。

 いやあ、本当にびっくりした。人間驚くと、声出ないもんなんだねえ」


 わたしが笑いながらそう言うと、ルネちゃんは顔を真っ赤にして慌てた。そして後ろの2人に殿方は席を外していただけます!?と訴えるが…


「いいえ。オレはお嬢様の護衛ですから、何がなんでもお側におります!」


「俺もお嬢様の従者として、いつ何があっても対応出来るよう待機してますので!」


「ううぅ〜〜〜…!」


 どうやら話を聞く気満々のようだ、観念せい。

 そしてわたしは…今まで機会がなくて言えなかった…ずっと伝えたかった言葉を贈るのだ。



「医務室で大暴れして、ゲルシェ先生…お父様も巻き込んで大騒ぎだったよね。

 でも2人がわたしの事を受け入れてくれて…本当に嬉しかった。一緒に後片付けするのも楽しかった。

 …あの時はまだ伯爵とおじいちゃんしか知らなくて、おじいちゃんだって伯爵の味方だって思ってたし。誰にも何も相談出来なくて。苦しくて…押し潰されそうだった。


 だからね…ありがとう、あの時わたしに気付いてくれて。

 強引だったけど、わたしの内側に踏み込んでくれてありがとう。

 力になりたいって言ってくれて、ありがとう。

 あの時からずっと…変わらずわたしの味方でいてくれてありがとう。今は理解者は沢山いるけれど。

 それでも…あの時のルネちゃんの行動に、わたしはすっごく救われました。なんでも話せる人がいる…それだけで、心がとっても軽くなりました。

 

 あれから友達も沢山増えて、毎日が充実しているけど。わたしの一番の親友は…ルネちゃんなんだよ。これから先も、ずっと。

 今だってわたしが何か困ってないかって心配してくれてるんでしょう?でも大丈夫!それでも苦しい時は…話を聞いてくれると嬉しいな。

 ルネちゃんだって、なんでも相談してくれていいんだよ!お友達、ですから!」



 それでもやっぱり、少し考えてから行動して欲しいなぁ、とは思うけどね!

 照れくさいので一気に言ってしまったが…ルネちゃんにはきちんと伝わったみたい。彼女は驚いた顔をした後…優しく微笑んでくれた。

 そうしてぽすんとわたしの肩にもたれ掛かり…

 

 

「私こそ…ありがとう。小さい頃からずっと…心から信頼し合える、尊敬出来るお友達が欲しかったんですの。あの後両親からこっ酷く叱られましたが…あの時、行動してよかった…」


 叱られてたんかい。

 そりゃそうか…いくら娘に甘い公爵夫妻も、アレは見過ごせなかったようだ。だが医務室狼襲撃事件のお陰で今がある。なら、まあ…笑い話だよね!

 ちらっと振り向けば、ニコニコ顔のジェイルとフェイテ。恥ずかしいから、今の話誰にも言わんといてね。



 ただ…彼らの更に後ろ。少那とルシアンがこっちを見ている事に気付いた。



「ル、ルシアン…!あの2人、仲が良いとは思っていたけど…距離近過ぎないかい!?大丈夫?パスカル殿は知ってるの!?」


「こいつは大変だ、浮気の証拠を押さえないと!」スッとカメラを構える


「やっぱり浮気なの!?でででも、セレスはそんな事する子だと思わなかったよ!?」


「スクナ…男と女っつうもんは、そういう事なんだよ…(?)」


「なる…ほど…(?)」



 おいコラ、純真無垢な少那を揶揄って遊ぶんじゃないわ。でもまあ折角なので…ルネちゃんにも教えてあげた。

 そして「ルネ…」「セレスさん…!」と肩を組んでイチャイチャしてやった。すると少那が「ひえー!!」と超狼狽えているので…ちょっと純粋過ぎない?と心配になる。



 少那には責任持ってルシアンに説明させるとして。ルネちゃんがクスクス笑いながら席を立つ。



「では私は戻りますわ。お魚、楽しみにしておりますね!

 それと…後で相談したい事がありますの、よろしいかしら?」


「お!なんでも言って、解決するよー!」


 いつもわたしは助けられてばかりだもの、なんでも聞いちゃう!ルネちゃんはわたしの返事に、笑顔で去って行った。

 よっし釣りに集中するか!と気合を入れ直していたら…ジェイルが「いい友達だな。大事にしろよ」と呟いた。そんなもん…言われなくても分かってらい!!




 その時。わたしの頭に…「ご主人、たすけてー!!」という声が響いた。これは…アクアの声!?


「こっちおいで、アクア!!」


 と呼べば、彼女はわたしのすぐ横に姿を現した。アクアはヘロヘロで魔力切れ寸前。聞けば全速力で泳いできたとか、何事!?

 えと…マグロはいなかった?いいんだよう、そんなの!!マグロよりもアクアのほうが大事なんだから!!そんで?別の大きな魚を見つけたと思ったら…食べられそうになって。命からがら逃げて来た、と。


 

 非常に嫌な予感が…そろ〜りと前を向けば……

 海でお馴染み、三角の背びれが海面を滑ってるぅ……こっちに近付いて…来……



「ぎゃーーーーーっっっ!!!!サメサメサメ!!シャーーーックだよ!!」


「「サメッ!!?」」


「きゃああああーーー!!!!く、食ってるーーー!!?」


 ひぎゃあああ!!ぐんっ!と竿が引っ張られ、危うく海に落っこちそうだった!!

 2人が咄嗟に竿を掴んでくれてなんとか持ち堪えたけど、すんごい力で綱引き状態!!!ぐぎぎぎ…!!他の皆さんも野次馬に集まってくる。助けてや!!



「セレス、竿を離せ!!」


「ジェイル…!わ、分かった!じゃあいくよ…せーのっ!!」

 

 わたしの合図で3人同時に手を離す。すると…高速で竿は海にすっ飛んで行き、わたし達は後方に吹っ飛んだ。

 ジェイルがわたしとフェイテを抱えてくれて、更にハーヴェイ卿が受け止めてくれて…怪我はしなくて済んだ、が。



「……あれ、どうしようか…」


「…………とりあえず…海上警備隊に連絡入れておきますね……」


 人間が集まる磯の前方50m程先に…悠々と泳ぐサメ。どうする事も出来ず…わたし達は釣りを中断して通報し、帰る事に…。


「マグロは…?」


 少那は眉を下げながらそう言って来た。いや…うん。フカヒレで手を打たない…?


「私の…釣竿…」


 ルシアン…うん、それは本当にごめん。なんかお詫びはするから…!なんならお父様にお願いして最高級釣竿買ってもらうから…。

 



「ねえねえ、ルシアンは釣りが好きなの?」


 しょんぼりするルシアンに、どこからともなく現れたヨミが声を掛けた。君一体どこに行ってたんだ?影の中にもいないで…!と思ったら。

 なんか…グラサン掛けてアロハシャツ着てる…夏を満喫してやがる…!


「釣り…と言うより、生き物が好きなんだ」


 ルシアンが答えると、ヨミは唸り…「じゃあ…アレ…いやでも、強力すぎる…。均衡が壊れかねないし…うーん…」とブツブツ言い出した。もしかして、いつもの凄い道具ですかね!?



「うーーーん…よし、コレあげる。釣竿はチャラね」


 んっ?ヨミが差し出した物は…貝殻のブレスレット?さてさて、恒例の手書き説明書を読むと…へえ、アンクレットなんだ。

 



『キャルスブルーのアンクレット


 海神キャルスブルーのアンクレット。装備者は水中で呼吸が出来る。更に海洋生物を統べる事が可能』



「それ呼吸は出来ても遊泳能力はその人次第だよ。それと海神の加護付きだから、海の生物全てが君に従うの」


「おお…!試して来る!!」


「だああーーーからサメがいるっつーの!!!って、大丈夫なのか…?」


 ルシアンは先程までの落ち込み様から一転、アンクレットを装備して笑顔で海に飛び込もうとする!!死ぬ気か!!と思ったが、今の彼ならサメも従うのか…?

 だがハーヴェイ卿に「能力の証明が出来るまで駄目ですー!!まず小魚で試しましょう!」と止められていた。護衛ですからね。

 


 しかし彼の機嫌もすっかり直った…助かった!マグロの為とは言え…サメを誘き寄せてしまったのはわたしだし。ありがとう、ヨミ。アクアも本当にご苦労様!約束通り、美味しいお酒用意するから。


 まあそのお酒は…他の精霊にも狙われて、結局いつもの争奪戦になっちゃったんだけどね。





 ※※※





 その日の夜、わたしはルネちゃんの部屋にいた。中にはメイドもフェイテも精霊も誰もいない、2人きり。

 夕飯は釣った魚含め、豪華な海の幸フルコースだった。その中にフカヒレが無かったのはホッとしたような残念なような。


 で、相談の前にちょっと雑談中。



「ルネちゃんはさ、侍女とか従者とかいらないの?」


「お世話でしたら専属メイドが5人いますもの。でも…やはり外出時など必要になりますわね。うーん…」


「有能なメイドを侍女に昇格するとか」


「そうですわね…参考にさせていただきますわ。

 で…相談なのですけど…」


 ほいきた!わたしはティーカップを置き背筋を伸ばして聞く体勢に入る。



「そんな大袈裟な話ではありませんわ。私…近いうちにお見合いをする予定なんですの」


「お見合い!ほうほう」


「私、恥ずかしながら恋愛ってよく分かりませんの…。もちろん未来の公爵として、自分の感情だけで相手を決めて良い訳ではありません。

 身分や能力、交友関係に性格…その辺り人を見る目はあると自負しておりますが、狡猾に隠されている場合もありますわ。

 それで…もしよろしければ、セレスちゃんにも一度お相手と会っていただきたいの。貴女は本能のようなもので判断する能力に長けておりますから、参考にしたいんですの。

 

 こちら、私がお会いしてみようと思っている殿方の写真とプロフィールです。それと…セレスちゃんの恋愛についても聞いてみたいですわ」



 ルネちゃん、それ最後が目的じゃないよね?恋バナしたいだけじゃないよね?ていうか、野生的と言われた気がするが…褒め言葉として受け取っておこう。

 それはともかく…ちょっと拝見。どれどれ…お、この人イッケメーン。写真を見ながら…わたしの恋愛って、完全にパスカルについてよね。まず言わせてもらうと…



「わたしが言うのもなんだけど。パスカルみたいな男はやめといたほうがいいよ」


「そうなんですの!!?」


 そうなんです。何せパスカルは…愛が重い、面倒くさい。残念なイケメン。性欲の権化。良いところはいっぱいあるが、気になるところだっていくつもある。




 例えば…4年生になる前、短い春のお休みの出来事。

 わたしは侯爵家に遊びに行き、彼と穏やかな時間を過ごしていたら…アロイス君がやって来た。その時点でパスカルは変な顔をしていたが…「ごほんよんで」というアロイス君を無視出来ない。わたしは彼を膝に乗せ、絵本を読んだ。


『…こうして王子様とお姫様は、結婚していつまでも幸せに暮らしましたとさ』


『わーい。ねえせれすたんちゃん。ぼくがおおきくなったら、ぼくのおひめしゃまになってくだしゃい』


『ん!?お姫様に…?』


 なんておませさん!と感心していたら…隣から超低い声が聞こえてきた。パスカルは形容し難い顔(最近気付いたが、これは嫉妬の顔らしい)で…


『ナマ言ってんじゃねえぞ…青二才がぁ…』




「………って。2歳児に何言ってんだ?って思ったわ。普段は兄弟仲いいんだけど…たまにああなるんだよね」


「パスカル様…(流石セレスちゃん、兄弟を手玉に取る魔性の女…)」



 他にもわたしが雑誌を読んで「この子可愛い〜」と言えば「シャーリィのほうが可愛いけど?」と言ってくる。

 男性モデルに「この人格好良いね」とうっかり零してしまえば「俺のほうが格好良い!!」とモデルと同じ服を買って来て披露する。


 わたしが大きい狼姿のセレネをモフっていたら…全身毛皮コーデで「俺をモフってくれ!!」と寝転がる。今夏ぞ?



「まあモフったけど…セレネも呆れてたよ」


「モフったんですのね…。ところで先程から…惚気かしら?」


「……そう聞こえる?」


「はい」


 断言された。そう…なのかな?いやん…顔がニヤけちゃうじゃん…。



「ふふ…愛されてますわね。私にも、そんなお相手が…いえもう少し常識的な方がいいですわね」


 サラッとディスられるパスカル。その通りですが!

 で、お見合い相手の写真を見るが…全部で5人か。やっぱ直接会ってみないと、判断しようも無いな〜。



「……あ?この人、もしかして…」


「え?…ああ、その方は…よく分からないんですの。とにかく一度お会いしてみようと」


 

 わたしは1人の男性が目に留まった。そんな彼も含めて…後日全員と会うらしい。

 わたしは侍女としてルネお嬢様のお見合い相手と面会するぞ。頑張ってお役に立ちましょう!!

 


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― 新着の感想 ―
[一言] 純粋なルシアンと少那が可愛かったです♡ ルシアンがもらった指輪の威力がすごいです!もっとイカとタコに好かれそう(。•̀ᴗ-)✧
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