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2020年2月16日、誤字のため編集。
大変申し訳ありませんでした。
ードザッ ー
地面に打ち付けられる痛みと共に俺は意識を取り戻した。自分の体を触ってみるが外傷はない。体の作りも変わっているらしく、18歳くらいの少年のようだ。
(元の体の記憶もないが……)
ここはどこだ?
辺りを散策する。(この時点で既に痛みは引いている。この体の回復力は凄いな。)
洞窟のようだ。
光る苔が生えており多少暗いが進めないほどではない。
しばらく進むと開けた場所に出る。
遺跡.....
そこにはそう表現するのが精一杯な人工物があった。
急いで中に入らなければ
という衝動に俺は駆られた。
導かれるように遺跡の門を潜り、
長い年月を経てボロボロになった扉を蹴破り、
苔むした階段を駆け下りた。
何度も転び、滑り落ち、あちこちを擦りむきながら先に進んだ。己の衝動のままに進み続けた。
"マスター"
あの声だ。あの自称神の時に聞こえてきたあの声だ。
ここで俺の衝動の正体に気がついた。
自称神だ。あいつは俺を使徒にすることが勝利条件と言っていた。
それが嫌だったんだ。
生理的に。
だから俺は急いでいる。
捕まらないように、
あの声がするところにはあいつは来ない。
あの声は自称神を出し抜いた。
だから俺はあの声の元に行く。
あいつの元に行くのだったら、
俺は邪神や悪魔にでも心臓を売りさばく!
目の前には虹色に光る宝玉がまるでポーンのように台座に置かれていた。
あれだ!
あれが、あの声の!
俺はあれがあの声の元であり、碌でもないものだと理解した。
俺は戸惑う暇もなく宝玉に手を伸ばした。
それが自然の摂理かのように。
背筋がぞわりとする。
その時だった。
俺は激しい頭痛に襲われた。
頭の中に無理やりなにかを詰め込んでいるかのようだ。
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また俺の意識は閉じた。
誤字脱字等の指摘よろしくお願いします。