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魔力ゼロの真の勇者  作者: ねろ
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7話 旅の途中での事

4人が旅に出てから、3日が経った。街まではもう少しだという。



ウルフやゴブリンなどに襲われたりもしたが、返り討ちにしてやった。



けど、CランクとDランクの割にはやたら強かったな。



ちなみに、馬車は自動で動く。



今は、馬車の中でみんな寝ている。



はぁ

そう言えば、エルのやつ、邪神や魔王が封印から目覚めるとか言ってたが、一体いつ目覚めるんだか。



翼が1人、そんな事を考えていると、急に周りが真っ白の空間に包まれたように感じた。これ…は、あの時と同じだ。じゃあ、ここはしんか…



「やぁ、久しぶり?翼くん。」



そこにはクソガキにしか見えない絶対神エルがいた。



「よお、エル。ここは神界か?どうしてここに…」



翼は気になってそう聞いた。



「うん、ちょっとね。それにしても、翼くんだいぶ強くなったね。見ただけで分かるよ。でも、まだまだだ。邪神どころか、配下の魔王すら倒せないね。しかも魔王は7人いるしね。」



エルは若干声を低くして言った。



「…まじかよ…このステータスでもまだまだか…しかも魔王7人って…」



翼は正直、邪神と魔王なんて楽勝じゃね?笑。と思っていた。そう思っていた分、今言われたことが重く感じた。



「まあまあ、そう落ち込まないで。今からドリントの街に行くんだろ?あそこは、近くに強い魔物が住みついてる魔物の森があるからね。冒険者ギルドもそのおかけで、依頼もたくさんある。まずはそこでレベルあげよ。」



「魔物の森か…分かった。街に着いたら行ってみるよ。でも、大丈夫なのかよ。邪神と魔王達は…」



「それに関しては、僕が今の力を使って少しだけ封印を強化出来たから、まだ時間は大丈夫。……最も、魔力がすっからかんだけど笑。」



エルは疲れ果てた顔をして言った。



「大丈夫かよ、あんま無理するなよ。まあ助かった。じゃあ、頑張ってみるわ。」



「うん。あ、そうだ。翼くん、創造スキル使えるようになったでしょ?」



「ん、ああ、使えるぞ。」



「あれ、創造神が、翼くんを気に入ってあげたスキルなんだ。チョー強いからバンバン使ってね。」



「創造神が?俺を?ははは…」



「神たちに気に入られる体質でもあるのかもね。」

「まあ、頑張ってね。また時が来たら会おうね。あ、あと、明日の朝楽しみだね笑。」



「ん?ああ。またな。」



そう言うと、俺は馬車の中に戻っていた。



明日の朝楽しみってなんだ?…。



まあいいか。



「…夜も遅いし、そろそろ寝るか。」



翼はそう言うと、眠りについた。








朝になった



ん、なんだ、これ。柔らかいぞ。



モミモミ、モミモミ



翼は、手に柔らかいものを感じ、目が覚めた。



モミモミ、モミモミ



…これってもしかして……



いや、落ち着け俺。そんなはずはない…はずだ。昨日は確か、エルに会って、地上に戻ったらすぐ寝たよな?しかも3人とは少し離れて…。



「ん…翼くん…痛い…恥ずかしい…」



「ん?…う、うわぁ!」



そこには、離れて寝ていたはずのレイが翼の目の前にいたのだ。



そして、翼が揉んでいたのは、レイの大きめの胸だった。



「…おはよ…翼くん」



レイは恥ずかしそうに顔を赤くして言った。



「…あの、レイさん?なんで…ここにいるのかな?」



「…それは…レイが一緒に寝たかったから…」



っ!え?それって…どういう……



すると、さっきの翼の叫びで、寝ていたエリが起きた。



「どうしたのよ。急に叫んで…って、なんで翼がレイと一緒に寝てるの?」



エリは、ちょっと怒り気味だったのか、声のトーンを下げて言ってきた。



「いや違う!俺はいつも通り、みんなとは少し離れて寝たんだよ!でも、朝起きたら、レイがいたんだ!」



俺はほんとの事を言った。…だって、ほんとだもん。



「…翼くん…嘘ついてない…レイが自分から行ったの」



「そうなの?まあ、レイは嘘つかないからね。今回は、信じてあげる。」



はぁ、助かった。…でも、ホントの事だからな。



「言っとくけど、翼からレイに手出したら、許さないからね!笑」



「あ、ああ。気をつけるよ。」



なんで俺怒られてんの?



っ!もしかして…



これがエルの言ってたヤツか!?…まあ、確かに良かったことあったけど、良くないことの方がでかいなぁ笑



「.........。」



こんな状況でもサリエルは1人、気持ちよさそうに寝ていた…。

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