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魔力ゼロの真の勇者  作者: ねろ
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第1章 1話 初めての転生

2020/01/08

更新済み


「ん、ここは?俺はトラックに轢かれて死んだはず...。あ、そうだ奈緒は!」



俺は、真っ白の空間で目が覚めた。



「やぁ、目覚めたみたいだね。」



そこには、見た目が小学生くらいの男の子がいた。だが、少し雰囲気が怖いというか感じたことの無い感じだった。



「ん?誰だ、お前」



するとこいつの口からとんでもない言葉が聞こえた。



「僕は、絶対神エル。一応一番偉い神だよ。」



俺はこいつの言っていることが理解できなかった。だから、笑いながら言ってやった。



「お前何言ってんの?神なんかいるわけないだろ、てかここどこだよ。」



「信じてくれないかぁ.....まあそうだよねぇ。仕方ない。」



エルがそう言うと、エルの背中に左右4枚ずつの白く輝く綺麗な翼が生えたと同時に神々しいオーラを纏うと、大気が震えた様に感じた。



まるで、、天使のような........



「これで分かってもらえたかな?」



エルがにっこりと微笑みながら柔らかい声で問いかける。



「これ、は……まじで神なの?」



俺はほんとにほんとに驚いた。

これはたしかに神と言えるべき事かもしれない。



「だから、さっきから言ってるでしょ?神だって。」



「まじかよ…

神ってホントにいたのか......」



「まあ一応ね」



一応ってなんやねん、



「じゃあ、そんなエルに聞きたいことがいくつかある。ここは、どこだ?あの後奈緒はどうなった?」



「まあまあ、落ち着いて。ここは神界だよ。神達がいる世界。僕がこの世界にツバサくんを転生させたんだよ。奈緒ちゃんは、ツバサくんが死んだ後、しばらくその場で泣き崩れた。そして、駆けつけた警察官や、救急隊員達から事情聴取を受けているよ。」



「そっか。奈緒に辛い思いさせちまったな……」



奈緒........また会えたら今度こそ赤点回避させてやるぞ!それに、、



.....って、もう会えないけどな、、



ツバサがそう思った時、エルは寂しそうで、なぜか難しい顔をしていた。



「会えるよ、きっといつか、、」



エルはぼそっとそう呟いた。



「ん?何か言ったか?」



「何も言ってないよー」



「そうか、てか転生って本当に存在したんだな。」



「今回は特別だよ。転生は本来、魔法で召喚するんだけど、ものすごい魔力を以てようやく成功するような魔法なんだ。けど僕は君が気に入ったから転生された。」



エルは楽しそうにそう言った。



なんか魔法とか魔力とかめっちゃワクワクするような単語が聞こえたけど、すげー気になる!



「んで、俺を転生させたのは理由があるんだろ?」



まあおそらく魔王とか倒せーとかだと思うんだけど、、



「そうだね。なんと、地上で封印されている邪神とその配下の魔王軍の連中が封印から目覚めそうなんだ。」



おお、やっぱり魔王か。しかも邪神とかいうやつもか、、それに、、



「邪神と魔王が封印?どういう事だ」



「実は、邪神は神だから元々神界に居たんだ。けど300年くらい前、彼女が地上におりて、魔王を配下に置き、世界征服を企んだんだ。それで、世界の4分の1が彼らによって壊された。だから僕が彼らを封印したんだ。」



「しかし、邪神は神の中でも2番目に強かった。昔の僕ならなんとか出来たけど、残念だ。今の僕は昔ほどの力が無いんだ。」



「だから俺を転生させたのか。」



「その通りだよ。ツバサくんをめっちゃ強くさせてね。」



「悪いけど俺そんな力なんてないぞ?」



「そこは任せて、僕が力を与えるから。」



「力って?」



「この世界は剣と魔法の世界だ。ステータスや、称号、スキルがあるんだ。まあ、色々与えるけど1番はこれかな。」



エルはそう言うと、何も無い空間から、

黄金の光が神々しく輝いている光の剣と、

灼熱の炎が荒々しく燃えている炎の剣が現れ、それを両手に取る。



「光の剣が、聖剣エクスカリバーで、炎の剣が魔剣レーヴァテインだよ。どちらも聖剣、魔剣の中でもトップクラスの性能で、神器と同等と捉えてもらって構わない。」



うおおお!めっちゃかっけぇじゃん!

なんか神器と同等とかやばい性能みたいだし........!



エルはそう言うと、2つの剣を俺に渡してきた。



ん?



「はい、これが1番大事かな。」



あれ?



「え?これ俺が使っていいのか?」



「うん、もちろん!」



まじかぁ!すげぇ嬉しい



「他には何かくれるのか?」



「あとは、称号とかスキルとか、ステータスも大幅に強化しといたから。後で確認してね。」



「おお!わかった!」



「これならなんとかなりそうだね。んで、早速地上に降りて貰うんだけど、ツバサくん、まあ実質は1人じゃなんだけど、心配だから僕の配下の天使に面倒を見てもらうとこにしたよ。おいで、サリエル。」



エルがそう言うと、エル程ではないが、神々しいオーラを纏っている人?が現れた。左右に2枚ずつの翼を生やしている。見た目は、女の人だ。俺より2、3個歳上かな。見た感じちゃんとした人だ。オーラが教えてくれる。そして、美人だった。



「ツバサ様。初めまして、私は四大天使のサリエルと申します。ツバサ様のこれからの地上での生活の面倒を見させて頂きます。よろしくお願いします。」



サリエルが体の回りを白い羽で舞わせながら言った。



「あ、ああ、俺は葉坂翼と言う。これからよろしくなサリエル。」



おお、いかんいかん、冷静を保たねば、美人だからといって気を抜いてはだめだな。



「はい。」



うん、サリエルは頼りになりそうだ。



「よし、じゃあ、準備はいいかい?早く地上に送りたいよぉ。」



エルがワクワクして今にも送り出しそうな勢いだ。



「ツバサくんの成長を楽しく見させて貰うよ。」



なるほど、それが見たくてワクワクしてるのか、、



「2人とも頑張ってね」



「おお、任せろ。」



言われなくても..!



「もちろんです」




「うん、2人ともいい気合いだ。

...じゃあまたね」






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