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魔力ゼロの真の勇者  作者: ねろ
16/29

13話 レイの恋

翼達は、気絶したカッスー達を連れて冒険者ギルドに来ていた。獣人の少女も連れてきた。



「失礼しますね」



翼達がギルドに入るとギルド内にいた人達が静まりかえった。



そしてざわつき始めた。



「おいおい、あの気絶して引きづられてるヤツらってカッスー達だよな?」



「ああ、…なんであいつがアイツらを…」



「それに獣人の少女もいるぞ…」



そんな会話が聞こえてきた。



すると、数人の受付嬢が俺たちに寄ってきた。



「あ、あの、これはどういう事なんでしょうか…」



困惑していた受付嬢がそう聞いてきた。



「俺達は商店街に行きました。そしたら、裏路地でこの少女がそこのカッスー達に襲われていたんですよ。それを助けたって言うわけです。」



「カッスーさん達が…すみません、もう少し詳しく教えて貰えますか?」



「もちろんいいですよ」



そして翼はあの出来事を受付嬢達に話した。





「そんなことが…」



「はい、街を守る立場の冒険者でありながら恥ずかしいですね。」



「それは…すみませんでした…!カッスーさん達のギルドカードは剥奪しておきます。」



「それは助かりますけど、そんなことしてもいいんですか?」



「はい、この位のペナルティは課さないと私のプライドが許しませんよ。」



「そうですか、ではこいつら預けますのでよろしくお願いします。俺達はこれで失礼しますね。」



「分かりました。またいつでも来てくださいね。」



翼達は軽くお辞儀をし、ギルドを後にした。



出ていく時に周りの目を感じたが、まあ気にする事もないだろう。



「はぁ、疲れた。」



「お疲れ〜翼。」



「…翼…あいつらと相手する時…カッコよかった」



「お疲れ様でした。」



そんな事を話していると



「あ、あの!私はシャルと言います。さっきは助けてくれてありがとうございました!」



少女がお礼を言ってきた。意外と丁寧な口調でびっくりした。



いや、普通なのかな?



「俺は葉坂翼だ。んでこっちにいる人達が、左からエリ、レイ、サエルだ。」



「エリよ。よろしくねシャルちゃん♪」



「…レイ…よろしくシャル…」



「サエルです。シャル、もう大丈夫ですか?」



「はい!もう大丈夫ですよ。ありがとうございます。」



「シャル、」



「翼さん、なんですか?」



「お前おつかいがあるんじゃないのか?」



翼は、シャルがカッスー達に絡まれてる時、おつかいがなんとかって言っていたのを覚えていた。



「あ、そうでした!忘れてたぁ、」



「良かったら一緒行くか?」



「ぜひ行きたいです!」



「そうか、…んでどこ行くんだ?」



「えっと、野菜とかお肉とか、色々あります。」



「大変なんだな。」



「よし、じゃあ野菜から行くか。」



「はい!」



2人がそんな会話をしながら歩いてるのを、後ろから見ていた3人は



「あの2人仲良いね〜。」



「…羨ましい…」



——前から思っていたけど、レイって翼のこと好きなのかな…



エリとレイの会話を聞き、サリエルは1人そんな事を考えていた。



あ!そういえば、この2人って心読めるんだった……!


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