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8歳 初めての街へ

最近忙しくて更新出来ませんでした

すいませんm(_ _)m


[8歳]


今日の農作業は午前中に終わるものだったので午後は父親と馬車で街へ買い物に行くこととなった。母親はお留守番で帰ったら温かいご飯を用意してくれるそう。街へは私にとって初なのでとても楽しみだ。

私は外を見ていたがふと気になったので聞いてみる。



「パパ、今日は何を買いに行くのー?」

「今日は苗とパンを買いに行くんだよ」

「パン!!」

この世界のパンは前世ほどではなくとも美味しいもので私の好物だ。

「そうだよ、ユウキの好きなパンだ。好きなのを1個選んでいいよ。買い終わったらパパと色々見て回ろうね」

「うん!ありがとうパパ」



その後は次々と移り代わっていく景色を見ていたが、ついに着いたようだ。

外に出て周りを見てみる。

周りは農村の景色などではなくレンガや石などで造られた建物が並び、屋台の店主が客を呼び寄せようと大きな声を出している。



「わぁ・・・!」

「ふふ、凄いかい?でもそろそろ行くよ、後でゆっくり見て回ろうか」

「分かった!!!」



そうして私達は苗を買いに『農興(のうきょう)』と書かれた古い看板を下げる建物の中へ入る。

農興?・・・のうきょう・・・。農協のこと?いやこの世界にその単語がある訳ないよね・・・


思ったよりも広い店内には肥料や苗、簡単な作物ごとの育て方について書かれている冊子などがあった。特に気になったのは店の片隅にある小さなテーブルとイス。テーブルの上にある自立型の紙には『いつでも相談可能‼・・・とはいかないがなるべく相談にのるぜ!』と書かれたものが乗っている。



「オヤジさん、いつもの苗をよろしく頼むよ」

「お、ジャンか。毎度どうもな、そのちっこいのは前言ってたお前の娘か?」

店内には中年くらいの筋肉質で身長が高めな男性がいた。おっちゃんだ・・・!おっちゃん!

「ああ、娘のユウキだよ」

あ、挨拶ぅ・・・!挨拶しなきゃだよね・・・よし、

「は、初めまして・・・ユウキと言います・・・」

「おう、オレはレッツェだよろしくな」

挨拶できて偉いなー!とわしゃわしゃと頭を撫でてくれるレッツェさん。いいおっちゃんだ。前世の記憶もあってコミュ障だけど、頑張ったよ!私!!



そのあとは目的の苗を買い「まいど!」と言うレッツェさんの笑顔に見送られながら店を出た。

次に私達は『パン屋ゼッター!』と書かれた自己主張強めな看板を下げている建物内に入った。

中は看板と違い全体的に素朴めな装飾だったが、所々赤・黄色・ピンク・黒という色で塗られている。パン屋と書かれている通りにパンが並んではいるがパンの方が浮いている・・・

ここってほんとにパン屋・・・?私の知ってるパン屋じゃない・・・


私が驚いていても父親は慣れているらしい。

至って普通にカウンターで暇そうにしていた女性に話しかけた。


「やあ、久しぶりだね」

「お、おぉ!久しぶりじゃんかよジャン!最近来ないから心配したぜー」

「ちょっと忙しくてね、あとこっちは娘のユウキだよ」

出たな自己紹介・・・!今日2回目だからさっきよりはっ・・・!

「は、初めまして・・・!ユウキといいます・・・!」

1回目よりも良くなってホッ・・・とした。

「お、偉いなー。あたしがガキの頃はこんなしっかりしてなかったぞー」

父親が半目で苦笑している。

「あたしはリンだよ、よろしくなユウキ」

「よろしくお願いしますっ!」



そして私達はいつもの黒パンをいくつかと私が選んだよもぎパン1個を買い店を出た。



このあとはパパと観光だ!楽しみだなぁ。


次回は街観光後編です。


ユウキの友達たちのことですが私の友達が書いて欲しいと言ったので書くことになりました。

ただ、気が向いたらという形になるので凄く遅くなることが予想されます。

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