私の前世(オープニング)
この回は特に色々端折っています。
注意よろしくお願いしますm(_ _)m
「オレきめた!おまえにもっっといろんなことおしえる!まい日ここきて、いろんなことはなしてやる!そしたらおまえもたのしいだろ?!」
…そういったおとこの子はわたしにはまぶしく見えた。
「…あ、やっぱめーわくか??」
「ううん、うれしい。」
よかったー…とホッとしたかおをしたおとこの子 はやと は、やくそくどうりつぎの日からまい日きてくれた。
***
あれから数年まだ隼人はここに来ている。
[ここ]とは、それは病院で私は小さい頃から身体が弱かった。
あの時隼人と私が出会った理由は隼人の母親が倒れてしまったからだ。幸い無事ですぐ退院し、今はすっかり元気だそう。
そんなとき隼人は病院内で迷ってしまい私がいる個室に来た。
確か隼人が来て30分位にはあの宣言をしていたと思う。
あの頃の隼人可愛かったなー。
「おい聞いてるのかよ、由希!!」
「聞いてますよーだ。」
「嘘つけ。絶対聞いてなかっただろ!」
「すーいーまーせーんーでーしーたーー。」
「…はぁ。」
あー私の名前は由希。まだ病院にいる。あのあと軽い病気にかかってしまいまだ治っていない。
というか、隼人真面目か!
「隼人って真面目だよねー。優しーし?学校とかでモテてるでしょ?顔もいいし。」
「…は?!な…んだよ急にビックリしたじゃねぇか。」
まだぶつぶつ言ってたのに私の言葉に凄い反応してて笑った。
そのあとも私はしばらく爆笑した。
***
あれからまた数年まだ私は病院にいる。もうあれだ、私は病院の主になれるかもしれないって位になっている。
そして隼人はまだ私の使っている個室に来てくれる。
偉いやつだなー…私学校に全然行けなかったから頭良くないし、学歴もないから病気が治っても社会の役にたつとか無理なやつだし…。こんなことまだまだ出てくるよ…
ああ、ダメだダメだ…。今日はとことんブルーな日だ…
「おい、聞いてんのか?」
「あ、ごめん何?」
この会話にデジャブを感じつつ、
「ちょっと考え事しててさー…ごめm………
「好きだ。付き合ってくれないか?」……………え?」
凄くびっくりした。
こいつは文字通り引く手あまただ。私でもわかる。そんなのが私なんかに恋やら愛やらを向けるとか、、、それに私はこの通り病院にずっといたので、、、
「…そんなこと……………考えたこと無かった…。」
***
あの後「考えといてくれ。」と言って隼人は帰ってしまった。
なんで?なんでなの?隼人。普通の健康で可愛い子にすればいいのに。私なんて全然役に立たないどころか邪魔だよ?いつか私のこと煩わしく思わない?
というか言えなかったけど…
「私もう少しで死んじゃうんだよ…!?」
うんやっぱり断ろう。隼人のこと好きだけど、恋愛的にかと言われると
「……分かんないし…。」
だから、
だから私は隼人と会う度動かされる心を無視するよ。
***
[隼人目線1]
俺はやっと由希に告白することが出来た。
やっとだ。やっと想いを伝えることが出来た。
「俺やっぱ超ヘタレ。だっせー…」
返事の期間いつまでにしよう。
といっても、俺があいつを諦めるとか選択ないんだけどね。
***
[隼人目線2]
結果としては成功。ホッとしてるし、やっぱ凄く嬉しい。
…と言ってもあいつに1回断られたけど…
そこはまあ上手く丸め込んだ。おい!そこのやつ聞こえてるからな!うわぁーとかこいつ最低…とか。
というか、最終的にはあいつも気づいてなかったけど隼人のこと好きだったのかも…とか言ってたし。
あの時の由希可愛かったなー…
俺の顔見た友達がうわ、キモ…とか言ってきたけど、機嫌が良かったので特別に許しておいた。
***
はぁはぁはぁ
「…ごめん…ね…?はやと」
「おい由希!!!聞いてんのかよ!!由希!!!」
私たちの会話で良くやったやり取りを今ここでもするなんて…
(思わなかったなぁ…)
ごめん、ごめんね。
お父さん。お母さん。病院にいるみんな。
そして、隼人。
長生きできなくてごめんなさい。期待を裏切るようなまねをしてごめんなさい…親不孝でごめんなさい…置いていってしまうこと、ごめんなさい。
せめて、せめてこれ…から、
幸せに…生きて…くださ…い。
***
「俺は、絶対に諦めないからな…由希。」
ベッドを取り囲む人達の中一人ポツリと呟いた者がいた。
読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m
※)更新スローペースです。