第六十二話・嘘はいつかばれる……⑦ それぞれの怒りポイント
私の父はサラリーマンでした。不幸中の幸いです。Jからお金を借りることはただの一度もなかった。なお私の同居人はこれを知ったからにはもうつきあいはできないと断言しました。私も同感です。
母はJの態度が冷たいと嘆くので、すぐ忘れるかもなあと危惧しながら横領の話をしました。絶句していました。薄々とでも感じなかったのか。祖母はわかっていたのではないかと問うと、母も頷きました。昔の記憶だけはしっかりと残っているのです。母はうつむいて、ぽつりと言いました。
「私のお母さんは生前私によく言った。Jにお金の管理を任せたことを後悔していた……このことだったのか……」
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叔母Jの言い分……私に対する怒りポイント
① かわいがってあげたのに金融ADRまでやった恩知らず。シンガポールまでつれていってやったのに ⇒ かわいがったことが免罪符になるのか? 親族の通帳の不正操作も全部反故にせよと? 数十年にわたり、私達家族は「相続税も払えぬ家のために一千万円を払ってやった」 と言われ続けていた。父はその負い目があったため、母実家つまりJ所有の田畑の手伝いをずっとしていた。倒れたのもJ所有の畑だ。
旅行の件は、シンガポールではなく、オーストラリア。貯金者旅行と称しても、Jに関しては主催のJTBの接待旅行でJと同行の私は無料だった。Jは私が気に入らず、本当はZと一緒に行きたかったと言われ、旅費は返すつもりで金額をJTB職員に聞いたので間違いはない。それなのに私費で連れて行ったことになっている。その分恩知らずという印象を強めたつもりなのだろう。
金融ADRで雑談と称して相手方の担当と話したが、貯金者旅行なのでJも自費で参加したはずだと言った。つまりJはそうやって肉親のみならず、当時の勤務先にも細かい嘘を重ねて信じさせていた。横領する人は対人関係に長けていると聞くがその通りだと思う。Jに対する怒りと軽蔑に輪をかけている。
② 私のためを思って保険をかけてやったのに ⇒ 金融ADR席上ではJは私に依頼されたので保険加入をしたと出席した元支店長や担当職員に言わせています。
不審な印紙税は保険金用のものだという。それも私から依頼されて保険をかけたという。これも金融ADRではじめて相手方から知らされた。保険の内容を問うと、それは開示できないと言われた。顧客管理台帳も見せられないという。
金融ADR実施前でも思ったが、叔母Jの持つ権力は強い。Jが誇る元同級生との交流は、つまり例の議員は国会議員。しかしその議員だってJが勤務先から横領していたとは思ってないはずだ。Jが必死になって私の悪口をいい、恩知らずな姪だと罵るのがよくわかる。
改めて私の怒りポイント
① 本来は金融ADRまでするつもりはなかった。しかし説明がない上に、会話しても紛糾する。なぜ私の実家の相続で一千万円を払ってやったという嘘をつきつづけていたのかという質問には絶対に答えぬ。母の実印を何に使ったのかにも答えぬ。全部亡くなったGのせいにした。
② 叔母Fによる叔母Jの横領暴露発言で、今までの不審が氷解した。しかし私がJにお金を要求したことになっている。祖父母の相続が不満でお金を要求した話になっている。本年七月の親戚の葬儀でJがそう説明したという。私はその場に不在だったので言いたい放題だったろう。
③ 嘘を重ね華やかに暮らしているJの人生を軽蔑するしかない。物証がないので余計に怒りがつのる。支店窓口では祖父母の名義も残っていず、担当者がおかしいと口走った。後日調査で名簿登録があったらしいが得るものがなかった。昭和時代のものは一切なかった。例の支店長は昭和時代の手書きのものはどこかに探せばあると言っていたが反故にされている。
④ Jは私と母との貯金は盗っていないと主張しているが、私は盗ったなど、そんなことは一言も言ってない。横領隠しのために私や母の通帳を利用したことに怒っている。
次いで私の同居人の怒りポイント、こちらの方が私にとって重要です。
彼はJの横領を知って唖然としていた。そんな汚いことをするJと縁続きになってしまった。
① 金満家で旧家然としているのに、実印の不正使用も認めず逆に私を攻撃する神経が信じられない。
② 横領の証拠の有無にかかわらず、肉親の実印の不正使用と不正な入出金は事実で今後のつきあいは一切ない。
③ こちらの親戚の事も考えてくれ。
……同居人が怒るのも当たり前です。離縁されないだけマシだと思っています。本シリーズはあと少しで終了します。
Jとの嘘だらけの主張がされている会話記録並びに各種記録は保全、特に録音しているものはいずれ個人名を伏せて公開します。万一のために複製して数か所に預けています。




