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第五十八話・嘘はいつかばれる…… ③ 実母の学歴詐称


 今回は実母の学歴詐称の話です。倒れてから私の母の本当の履歴がわかりました。私の母は中卒でした。でも、私や周囲に対しては高卒といっていました。私は学歴自体にはこだわりがありません。中卒だろうが小学校卒だろうが幼稚園卒だろうが人に迷惑をかけていなかったらそれでいい。私は学歴で差別はしない。

 私がこだわるのは、中卒なのに「高卒だと嘘をついていた」 ことです。この点をわかってください。ずっと専業主婦でいたので、学歴の話自体をどなたにもする機会がなくそれで周囲にばれなかったのだと思います。五十をとっくに過ぎた娘の私に対してもです。


 この件に関し、最大のイラクサは

 ↓ ↓ ↓

 私が結婚する際に、相手が高卒だったので「結婚相手が大卒でないと出世しないからダメ」 と反対したこと。

 ↑ ↑ ↑ 

 

 娘である私の幸せを考えての発言だと思うが自身が中卒だったのに、なぜ私の結婚相手が高卒であることにけなしまくったのか……。同居人にはこの話をもちろん伝えています。彼は学歴の件で非難されたことを覚えているのであきれていました。

「……あの高卒攻撃はコンプレックスの裏返しだったのか……」

 でも、もう八十もすぎた人には怒れない。それに母は本当は高校には行きたかったのです。それを涙ながらに告白しました。

「当時は家があまりに貧乏だった……お母さん(私の祖母)が……家にいてくれと……Gちゃんが生まれたばかりなのに、お父さん(私の祖父)がリウマチで寝たきりになったし……高校にはとても行かせてやれない……ごめんて言った……」

 このGちゃんは叔父Gのことです。


 母は成績は良い方で「某」 というお嬢さん学校があったのですが、そこへ行きたかったそうです。その願いはずっとあり、せめて娘は通学させてやりたいと望んでいました。結果として、私の妹Zがそこへ入学しました。中学校、高校、短大と実に八年間もお世話になりました。しかし、Zは「某」 に無理やり入れやがってと怒っていましたね。母の心中いかばかりか。

 ちなみに私はその某とは別の学校に行きました。今は偏差値が落ちて誰でも行けるそうですが当時は頭が良くないと行けなかったところです。成績だけはよかった私……母は周囲に私の自慢話ばかりしていました。親戚の集まりでも平気で成績自慢をするので、居心地が悪かったです。親戚の年の近い人から、にらまれたこともあります。

 なぜ私ばかりをほめるのか。妹Zは絶対にほめない……根底に母の学歴コンプレックスがあったのでしょう。

 

 母に関しては、私の入れ込みよう、私の称賛は、コンプレックスの裏返しだったのだとわかりました。この年ではじめて実母の学歴詐称が判明するなんて、と驚く私。

 叔母Fは、それを知っていました。知っていてずっと黙っていたのです。

「よくもまあ、五十年以上も長いことだませていたわよね……」 と笑っていました。

 母は学歴コンプレックスがあるゆえに私を操作しようとしたのだなと思います。過去私に恋人がいなかった時代から、相手は国立大卒にしなさい、と言ってました。医師ならどこの学校卒でもいいわよとも。

 いざ、ふたを開けてみれば、私の相手は高卒な上に過疎地の農家の長男。私はとことん母からバカにされましたが、母自身が中卒なのに、よく貶められたものです。

 最初は怒りがわいていましたが、病人と年寄りには怒れない。今は逆に母のことを哀れに思っています。

 それにしても実家が貧乏すぎて高校には行けなかった、とは……全然知らなかった。とすればなぜ母の実家はあんなに金持ちなのか……いよいよJの横領話に続きます。




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