プロローグ
1、5〜6人で遊ぶ
2、一列に並ぶ
3、眼は動かさない
4、手を握る行動は何があっても決してとめない
5、トウガネ様の質問には必ず答える
6、トウガネ様が出て行くまで質問に答え続けること
7、上記の事を守らなかったものは祟られるので予めご承知ください・・・
「やっぱ・・・止めた方がいいんじゃない・・・??」
「なんだよ。ここまで来たんだからやろうぜ」
危険だと分かっていても
「いくぞ・・・」
ついつい自分に嘘をついてしまう。
「・・・ゴクッ・・・」
怖いんだよ。本当は。
「ワレヲ・・・ヨンダノハ・・・オマエカ・・・・」
震えて、声が出なくなってしまうの。
「・・・は・・・はい」
質問に答えるだけなのに。
「オマエハキョウ、ウソヲツイタカ?」
なんで?なんでこんなに怖いの?私には理解できないよ。
「・・・いいえ。ついてません」
トウガネ様が今
「ウソヲツクナ。オマエ、イマ、ウソヲツイタ。ワレニハワカル」
目覚めた。
こんなの本当に質問なんですか?そう質問したくなる。
「サイゴノシツモン。オマエラハ、ワレノコトヲウタガッテイルカ?ホントウニジツザイスルト、オモッテイルカ?ドッチダ。ワレハドッチデモヨイ。サァ、コタエヨ」
答えられない。どっちでもよいと言われても、なぜか答えられない。トウガネ様は実在した。私たちは今ここで見たから。見ているから。でも金縛りにあったかのように答えられない。実在してるのに、実在してるのに!
ここがトウガネ様の恐ろしいところ・・・
本当のことを言えないところ・・・
「やめてください・・・トウガネ様ぁぁぁっ!」
トウガネ様。これは東金市という所で密かに流行っている遊びだ・・・