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そうだ、冒険者になろう

更新が遅れてしまい申し訳ございません。

 城塞都市に入った。

 中は活気に溢れてはいないが、それなりに人が行き来していた。

 まあ、取り敢えず色々と探索をしたい気持ちはあるが、情報が足りないし、身分証明書も仮なんで、冒険者ギルド的なものを探すことにした。


 てなわけで、ぶらぶらと城塞都市の中を歩くこと5分、ありがたいことに冒険者ギルドと堂々と描かれた他の建物よりも大きな建物を見つけた。

 早速中に入ってみる。


 中は明らかに戦闘職ですって感じの装備を身にまとったごつい男たちに明らかに男受けを狙ってますっていう女性&奥のカウンターに座る受付嬢っぽい人。


 その他、素朴な木製の椅子に机、もちろ机の上には酒のようなものが置いてある、壁には掲示板のようなものに依頼表のようなものがびっしり張ってある。


「うん、THE冒険者ギルドって感じだな」

 俺が少し感動した気持ちをもってそう呟くと、ありがたいことにテンプレもとい、いかついオッサンがやってきた。


「おいおい、こんな場所にガキが来るもんじゃないぞ、それとも何か、男娼として売り込みにでも来たのか」

 イカツイおっさんのテンプレセリフが俺に向かって放たれる。

 少し感動ものだが、思ったよりも言われると不愉快だな。

 しかも、これ最近のテンプレだと実はいいやつとか、心配してとかあるのに、このオッサンからは悪意しか感じれない、うん、不愉快やし殺すか。何か異世界に来てから殺意の沸点が低くなった気がするな。

 そう思い俺はほんの少しだけ俺は殺気を出した。


「アヒャアヒャアハヤアアアア、ヒュアハハハハハハハ」

 いきなり、近くの椅子に座って酒を飲んでいた、美青年が狂ったように笑い出した。


「どうしたんですか、先輩、いきなり笑いだして」

 近くに座っていたオッサンが美青年を先輩呼びで心配しだす。えぐい位違和感があるな。


「ハハハハハハハハ、みんな死んだ、皆死ぬんだあの化け物に喧嘩を売ったんだ、ハハハ、分かれよ、あ、分からないのか、お前らは、アイツが全てを皆殺しにできる化け物だと分からないのか、ハハハハハハハ」

 美青年がそう言って、狂ったように笑いだすと周りがザワつき始める。


「あの、青の貴公子がここまで言うなんて一体」「というか、あの人ってAランク冒険者だよな」「ああ、この中で一番の実力者だ」「それがここまでって、俺たちやばくないか」「というか、俺たち悪くないだろ」「そうだな、悪いのはアイツにちょっかいを掛けた馬鹿だ」「ああ、そうだな」「それに、あの馬鹿元々少年大好きのくそ野郎だし」「確かに死んだところで別にいいやろ」「まあ、普段からイキッてるゴミだしな」「あの馬鹿が死ねばいい」「そうだな」「確かに」「賛成だ」


 すごいな、全力であの馬鹿が死ねばいいってオーラでてるぞ。

 でも、話を聞く限りくずっぽいし、俺の直感もくず野郎って言ってるし、一応確認の為に悪魔法・悪鑑定で感じたところ、こいつ本気の悪人もといくそ野郎だし、よし、ここはこれから舐められないためにも盛大に殺しますか。

 俺は無詠唱で闇魔法・闇飛ばしを馬鹿の心臓に向けて放った。


 パタン


 心臓が闇飛ばしにより破裂して死亡する馬鹿。因みに盛大にとは言わないけど胸から血が出てます。

 草生える。いや、人殺して笑うとか大分サイコパスってるけどな。まあ、やろうと思えば蘇生できるしね。


「てなわけで、受付嬢さん、冒険者になりに来ました」

 俺は至って普通にそう言い切った。


 ・・・・・・・・・


「は、はい」

 少々顔を引きつらせながら受付嬢さんが対応してくれる。


「あのう、この馬鹿の処理どうしましょうか、もし、殺したのが不味かったら生き返らせますけど」

 流石に殺したのが不味かったのかなと思い、受付嬢さんにそう言った。まあ、この感じだと死霊魔法・死者蘇生で簡単に生き返れそうだったしね。


「え、生き返らせることが可能なんですか?」

 心底驚いた顔で言う受付嬢さん、ここまで驚くってことは死霊魔法・死者蘇生は使われてないんだな。

 じゃあ、異世界で元居た世界よりも魔法レベルが高いかなと思ったけど、そうでもなさそうかな?


「まあ、はい、てなわけで生き返らせますね、死霊魔法・死者蘇生」


 俺がそう唱えたら、倒れ伏していた馬鹿が目を覚ました。


「ここは、一体、俺はなんで倒れてるんだ」


「死人が生き返った」「こんなことがあるのか普通」「というか、本当に死んでたのか」「というか死霊魔法って禁忌魔法じゃ」「いや、それよりも、死者を生き返らせるなんて正教会が黙ってないだろ」「じゃあ、口封じとか」「やめろ、おっかない」「いやでも、口封じあるんじゃないか」「あるかもな」「俺たちで勝てるか」「無理だ」「負けるな」「殺される」「でも、逃げれるか」「無理だろ」「あれだけの魔力と力だ逃げるなんてできない」


 ざわざわっとなり始める、冒険者達、つか、死霊魔法も死者蘇生も禁忌なのかよ。

 そうなると確かにやばいな、もういっそのこと全部殺して眷属にするか、そうすれば万事解決だしさ。それに、どうせここは異世界だし俺は1年すればさよならだしね。

 うん、そうするか、恨むなら俺に絡んできた馬鹿を恨んでくれ。そいつが俺に絡みさえしなければ俺は普通に冒険者になっていたのだから。


「死魔法・抗えぬ死」

 俺はそう結論ずけたら、格下殺しに向いている死魔法を使いきれいな状態でその場にいる全員を殺した。


「死霊魔法・死霊生産」

 ほんで死体を全部死霊もとい忠実なる眷属に変えて命令を下す。


「俺の正体を一切しゃべるな、そして誰にも怪しまれないように普段通り生活をしろ。もし、何らかの拍子に俺の正体をしゃべりそうになったら死霊魔法・死霊転移等で逃げるか、それも無理なら情報保護のため自爆しろ。ほんで、受付嬢は俺を新人冒険者にしてくれ」


「分かりました、主様」

 全員がそう言って頭を下げるとさっきと変わらない様子で酒を飲騒ぎ始めた。


「てなわけで、今度こそ受付嬢さん俺を冒険者にしてください」

 俺のその言葉に、いつもしてるであろう営業スマイルでにこりと笑って。


「はい、分かりました」

 と言った。


「では、ようこそ、冒険者ギルドへ、冒険者は基本的に自由です。依頼を受けるのもそれで死ぬのもお金を稼ぐも自由です。基本的に冒険者同士の争いは一部悪質なものを除き対処しません。全て自己責任です、それでも冒険者になりたいですか」

 少し俺に威圧をしながらそう言う受付嬢さん。

 なるほど、こうやって威圧をすることで無駄な死人を減らしてるのかな。というか、今更だけどそこそこの実力者だなこの受付嬢さん、多分さっき殺した馬鹿の倍は強いぞ。

 まあ、俺には何も感じないのと一緒だけど。そもそも論として眷属になったせいで実力がかなり上がってるけど。


「はい、なりたいです」


「分かりました、では、あらためてようこそ冒険者ギルドへ、今から貴方は冒険者の一人です。自由に冒険を楽しんで下さい。では、今から冒険者の基本的な説明をしますね。冒険者ギルドではEDCBASの6段階に分かれていますSが一番高くEが一番低いです。そのランクに見合った依頼をあの掲示板から探して受付に提出して依頼を受けてください。説明は以上です。何か他に質問がありましたら私共受付に聞いてください、というわけで、今から冒険者カードの作成に入ります、では、まず最初にこの紙に自分の名前と特技、持っているスキルを書いてください、もし、言葉が分からないようでしたら代筆いたします」

 そう言って、俺に一枚の紙を渡してくる。何故かはわからないがその文字を俺は読めた。


「はい、分かりました」

 俺は紙に名前はカタカナでタイト、特技は二刀流、使えるスキルは無難に身体強化に魔力強化と書いて提出する。


「はい、内容確認しました、では、次にこの水晶玉に触れてください」

 そう言って水晶玉を前に出されるので手を出して触れる。

 特に何も起きない。


「はい、魔力認証完了しました、では、冒険者カードをお作りしますので、少々お待ちください」


 待つこと5分


「はい、冒険者カード完成しました、では、こちらがタイト様の冒険者カードです」

 そう言われて、プラスチックのようなもので出来たカードを貰う、そこには、俺の名前とランクであるEが

 刻まれていた。


「では、タイト様の自由な冒険者ライフを応援しております」

 そう営業スマイルでお辞儀される。

 何か思った以上に受付嬢凄いわ。うん、マジで。さてと、じゃあ、早速依頼を受けていきますか。


 ――――――――――――――――――――――――

 補足説明

 主人公はこの異世界を本当の世界とは違う、どちらかというとゲームに近い世界と思っています。

 その為、元の世界では絶対にしないような無茶にエグイことを平気でしていきます。

 何故そんな設定にしたかというと、その方がよりたくさん問題を起こせるし話を面白くできるから、後、自分もとい作者が力を持って異世界に行けば、そこを異世界と思い元の世界というか日本と同じような人を傷つけずに、問題を起こさないようにして、もし、起こったとしても最低限の傷で済まそうとする、そんな生き方をしないと思ったからです。


 この世界ではスキルは非常にレアです、一部の高難易度ダンジョンやそのボス討伐の報酬などでしか出ず、かなりの高額で取引されています。因みにスキルの書を重ねることは出来ません。


 この世界にはステータスがありレベルがあります。もちろん、主人公にもステータスとレベルの付与がされています、しかし、種族が死霊王の為レベルはかなり上がりにくいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 新しいスキルが出る度にワクワク感はあります [気になる点] 1話からの主人公の豹変ぶりがすごくないですか? 精神強化をしたら普通の青年だった子が「全員殺して解決しよう」っていう風な思考回路…
[一言] お!定番と思ったら 早速やらかしてましたわw
[良い点] どんどん強くなっていくのが面白い [気になる点] 最初のセリフの「THA・冒険者」 もしかして「THE・冒険者」の間違いでは無いか [一言] 次の更新も待ってます!
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