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慈善団体に寄付とか良いやつかよ

 氷真・壱春を捕まえて報酬を貰ってから1時間が過ぎた。

 

 その間にやったことはもちろん楽しい学園祭だ。思った以上に出し物が多く、今日中には全部回り切れそうにない。多分明日丸々使ってようやく全ての出し物を回れるかなって感じだ。


 まあ、もし、明日も何か問題が起きたら回れなくなるけど。そうはならないことを祈るしかないね。でも、流石に今日ここまで問題が起こってそれを解決したんだし起こらないでしょ。

 いや、今そんなタラレバを考えたってしょうがない、意味もない、今は学園祭を楽しも。


 ――――――――――――

 そして、学園祭が終わるまで楽しんだ。


「あ~~~、楽しかった、楽しかった、さて教室に戻りますか。死霊魔法・死霊転移」


 ――――――――――――


「あ、泰斗殿、監視の仕事に様々な問題の解決、眷属の統制と本当にお疲れ様でござる」

 転移して早々いきなり鉄志にねぎらわれる。

 けど実際そこまで苦労してないんで、少し罪悪感が、いや、でも仕事はしっかりやってるし、罪悪感を感じる必要なんてないか。


「ああ、本当疲れたよ。特に問題の解決、これがマジえぐぐくて、魅了スキルで操られた女性に戦闘劇中に襲われたり、でっかい虫が湧いて出たり、爆弾処理をしたり、化け物と戦ったり、指名手配犯捕まえたりでね。こう、口に出してみると結構頑張ってるね、俺、というか問題起こりすぎ」


「ハハハ、確かにそうでござるな、某もデート中に誘拐犯と遭遇して戦ったり、幾つかのクラスの助っ人を頼まれたり、暴走した魔物の駆除やったでござるからな」

 いや、鉄志も問題に巻き込まれてるな、警備どうなってんだよ、ガバガバだろ。(警備は貴方の眷族が主となってやってますよ)


「おい、泰斗、お前何があった、今日の朝よりも格段に強くなってないか」

 いきなり金山に話かけられる。というかよく分かったな、凄。これが戦闘狂の勘ってやつか。


「よく分かったな、まあ、いろいろ合ってな」


「そうか、・・・、これで俺はお前に勝てなくなった、なんて力だ、ハハハ、待ってろ絶対強くなってお前に勝ってやる」

 そう、俺を指さして走ってく。多分ダンジョンに潜る気だろう。


「おい、明日の戦闘劇にはしっかり来いよ」


「おう」

 そう、返事をすると、そのまま走り去っていった。

 身勝手な奴だな、まあ、実害はないからいいけど。いや、たまにあるか?


「それで、闇助、今日の売り上げはいくらやった」


「はい、主様、これが簡易売上一覧表にございます」

 そう言って、闇助が俺に一枚の紙を渡してくる。


 簡易売上一覧表

 お化け屋敷・・・入場料・・・50万4千3百円

 お化け屋敷・・・ダンジョン連合協力売店・・・21万8千円

 お化け屋敷・・・回復代・・・185万円

 戦闘劇・・・入場料・・・50万円

 戦闘劇・・・ダンジョン連合協力売店・・・68万5千3百円

 戦闘劇・・・グッズ売店・・・274万9千円


「中々、いい売り上げやな、確かこのうちのダンジョン連合協力は半分持ってかれるっていう契約やってけど、それを差し引いてもかなりの額やな。正味優勝狙えるレベルだな、というかグッズ売上やばいだろ、何があったって言いたいが、これ大半が勇気関連グッズだろ」


「はい、そうです、主様、勇気関連グッズは全部で230万円もの売上をたたき出しています」


「そうか、凄いな、で、勇気この売上の欲しかったら半分は上げるけどいるか?」


「いや、お前からそんな施しは受けん、その代わり慈善団体にでも寄付しろ」

 カッコイイ、慈善団体にでも寄付しろって。

 いや、何か勇気のことあまり好きではなかったのだが今ので結構好感度上がったわ。

 まあ、でも正義感満載のいい奴やし、それくらいのこと言うか。よし、グッズの売上勇気分は慈善団体に寄付するか、俺も何だかんだで金持ちやしね。


「じゃあ、グッズ売上の勇気分は全部慈善団体に寄付するわ、それでいい皆」


「それでは、少ないでござるが某のグッズ売上も慈善団体に寄付してでござる」

 お、流石にこの流れやしね、鉄志も寄付してくれるか。後は金山の分だがアイツお金に興味ほとんどなくて、売上自由にしろって言ってたな、その分もというかグッズ売上は全部慈善団体に寄付しやすか。


「じゃあ、鉄志のも慈善団体に寄付するわ」


「そうしてくれでござる」


「お前悪魔の分際だが偶には良いことするんだな」

 勇気に微妙に嫌味がこもった感じそう言われる。

 まあ、これは少し見直されたってことかな、なんか最近勇気をボコボコにしたり触手プレイするのにも飽きてきたし俺の方が強くなりすぎちゃったんで、大きな心で勇気の嫌味が許せるようになってきた。成長だな。


「あ、それと、その他の売上やけど基本このクラスで自由に使えるが使いたい人はいる?」


「特には」「別に、というかお金に困ってないし」「泰斗君が一番仕事してるんだし、泰斗君が自由に使ったら?」「某も特に使い道は思いつかないでござる」「じゃあ、全部慈善団体に寄付ってどうかな?」

「それはいい」「ああ、確かに」「うん、勇気の意見なら大賛成だぜ」

 なるほどね、特に俺も使い見思いつかないし、確かに全部慈善団体に寄付ってのが一番無難で良い案かもね。


「よし、それじゃあ、学園祭が終わった後、ダンジョン連合の取り分と税金関係整理して来たお金、全部慈善団体に寄付するよ」

「いいよ」「オッケー」「某は賛成でござる」「泰斗君がそう決めたなら」「どうぞ、ご自由に」


「よし、じゃあ、他に皆聞きたいことある人いる?」


 ・・・・・・


「無いね、じゃ、解散、お疲れ様でした」


「「「お疲れ様でした」」」


 ――――――――――

 寮に戻ったら早速、今日手に入れたスキル死霊憑依の実験を始める。


 ―――――1時間後―――――――


 大分このスキルが分かってきた。というか、相当ぶっ壊れでかなり使えるスキルだった、流石に固有スキル【変幻自在な弾々】に比べると弱いけど。

 まあ、何が強いかってと。まず、このスキルを使って闇助を憑依してみたら闇助の力が丸々乗っかってきたうえに、意識が闇助と俺二つ分出来、俺が剣に集中してる間に闇助が魔法を放つことや。闇助が俺の身体で剣を振るいながら、俺が魔法をぶっ放すとか、そういったことが出来るようになったのだ。

 これ、本当に強い、しかも、ヤバいのがこのスキルある程度重ねられるのだ。

 どういう事かというと、俺の身体に闇助と万死手・ヘカントケイルを憑依させてみたら出来たのだ。

 これがヤバい、だって、憑依させればさせるほど俺の能力が上がって意識が増えてくんだよ。強すぎる、まあ、今の俺だと四天王全員憑依が限界だったけど。

 まあ、それでも、四天王全員憑依状態なら漆黒竜にも勝てる気がするくらい強くなった。自分でもちょっと怖いくらい力が溢れた。

 他の使い方としても、リッチ系統を大量に憑依させて魔力を上げれば結構えぐい魔法が連発できるぐらいの魔力と知識と意識が出来るし。

 鎧死霊憑依させまくったらアホみたいに硬くなったし。

 相当凄いスキルやった。

 一応他にも人間に憑依させることが出来るけど流石にそれは不味そうなんで止めておいた。


 ある程度スキルの検証が終わったら、アニメを見ながらスキルの書を使い、夜食を食って明日に備えて10時には寝た。


 ――――――――――――――――――――

 補足説明

 あの化け物もとい修羅ののっぺら寄生鬼によってボロボロにされた万死手・ヘカントケイルは主人公の再生魔法と大量の魔石消費により復活しました。


 売上計算は何となくで考えて書きました。あまり突っ込まないで欲しいです。


 学園再編思った以上に続いていますが、まだ、1日目です。後2日もあります、正直ここまで長引くとは思ってませんでした。軽めの後悔。


 勇気は主人公の事をいまだに怨んでいます。ただ、主人公がアホみたいに強くなったせいで戦っても返り討ちにされて触手プレイをするため手は出さなくなりました。

 勇気はまあ良い人ではありますよ。正義感が行きすぎたり、歪だったり、空回りすることはあれど、彼に助けられた人はたくさんいますし、彼に感謝している人もたくさんいます。


 普通の店では売上は新しい武器や防具を買うのに使ったり、均等に分けて全員に配布とかしています、それを全部慈善団体に寄付何てSクラスの面々がかなり強く金持ちというかダンジョンで充分に稼いでいるからです。

 金持ち喧嘩せずですな。クラスによっては利益配分でもめたりもしてますからね。


 主人公の眷族達は今回の学園祭の警備を担当してます。もちろん一部ではありますが。

 一応動員させた眷族は全部で1000を超え中には特殊進化で人化したりした者も混じってます。

 ただ、スケルトン何かは、一般人怯えさせないように、警備中って書いた服を着て、頭にお花の冠を乗せてたり、大きな仮面を被ってたり、鎧というか甲冑を着こんで中が見えないようにしたり等々の様々な工夫をしています。

 それでも警備の穴をつき侵入してくる犯罪者はいます。でも、主人公の眷族が居なければもっと犯罪者が侵入して大変でした。頑張れ眷族達。


 氷真・壱春の処罰は当たり前ですけど背後関係を徹底的に洗っての処刑です。

 多分二度と出てきません。因みに氷真・壱春は結構なクズです、実は冤罪とかそんな設定はありませんし作りません。死んで当然ってぐらいのクソキャラです。

皆オラにポイントを分けとくれ~~~。

皆オイラにポイントを分けとくれ~~~。

皆オデにポイントを分けとくれ~~~。

皆某にポイントを分けとくれ~~~。

皆拙者にポイントを分けとくれ~~~。


やっぱり一番最初のオラが一番しっくりくる。

はい、というわけで、皆オラにポイントを分けとくれ~~~。

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