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やっぱり俺の眷属は凄い

 そんなわけで、教室まで死霊転移したのだが、もう既に化け屋敷が出来上がっていた。流石俺の眷属だぜ。というか凄すぎる。


「主様、どうでしょうか、お化け屋敷のほうはご要望通りに組み立てました、それと、戦闘劇の方は少しこちらで手を加えさせていただきました」

 大工って感じが凄いある鬼?がいい笑顔で俺に言ってくれる。


「ああ、凄くいい出来だ。取りあえず、今からどんなものか見させて貰うよ」


「どうぞ、かなり頑張って作りましたのできっと主様も納得いただけると思います。では、また何かあればお呼びください」


「ああ、分かった。お疲れ様助かったよ。千鬼死霊大行進解除」

 スキルを解除して鬼と死霊を返した後、早速お化け屋敷を見て回る。


 全体的に少し薄暗く、歩いていると少し床がきしんだり、どこからともなく女性の叫び声が聞こえたり、井戸からはいきなり手が出てきたり、薄暗く光る提灯、等々、俺が思った通り、いや、それ以上だ。

 レベルごとに怖さもしっかりと分けられているし、レベルが高くなれば石嶋の家から借りた。様々な道具が置かれるようになり、より怖さと重圧感が出ている。


「いや、本当に凄いわ、俺の眷属優秀すぎる。あんな短時間でここまでの素晴らしいものを作り上げるとは、これなら、皆満足してくれるだろう」

 さて、次に戦闘劇の会場を見に行きますか。


 てくてくてくてく


「うわ、凄いっていうか、ヤバいわ」

 戦闘劇の会場に来てみたところ、本当に凄かった、何が凄いって全てが凄かった。


 一応渡した設計図では椅子を用意して、そこに客が座って前のステージで劇を見るそんな感じだったのだが。

 出来上がっていたのは、どういうわけか知らないが空間が高くなっており、それを利用して映画館のように階段状に椅子が並び、前のステージは高さ幅全てを限界まで使った大きな物となっていた。


 そこには様々な仕掛け(アスレチックジャングルの断片図みたいな感じ)があり、戦闘するにしても工夫が必要な感じになり、見る人がかなり楽しめそうな感じになっている。しかも、驚いたのが石嶋の家に置いてあった、【捨てられない人形】(この人形に触れた者を永久に追いかける・基本的に破壊不可)と【視覚強制共有の鏡】(この鏡に映されたもの同士の視覚を共有する)と【固定の呪物】(呪系の効果を固定し続ける)の3つと現代技術のプロジェクトマッピングを組み合わせて、【捨てられない人形】に追いかけられている者の様子を前のステージに大きく映し続けるという素晴らしい仕組みを作り上げている。

 いや、マジで凄いわ。優秀すぎるやろ、お化け屋敷も完成度高かったけど、これは半端ないわ、完成度高いとかじゃなくて、もはや、完璧やな。今すぐ褒美上げるか。


「千鬼死霊大行進・部分発動・工事系」


「何か至らぬ点でもございましたか、主様」

 そういって俺にひざまづいてくる。


「いや、そういうわけじゃない、この出来が本当に素晴らしかったから褒美を与えようと思って、というわけで、死霊には死霊魔法・死霊超強化っと、鬼には、取り敢えず身体強化と魔力強化と精神強化のスキルの書を一つずつどうぞ」

 俺は死霊達を闇空間から魔法石を取り出して強化させた後、闇空間から最近眷属の一部が鑑定魔法を行使出来るようになったおかげで分けられているスキルの書を取り出して鬼に渡す。


「あ、ありがとうございます、主様」

 めっちゃくちゃ、喜んでもらえた、うん、こう喜んでもらえると嬉しいもんだな。


「どういたしまして、俺としても助かったよ。また、必要になったら呼ぶね。千鬼死霊大行進解除、さてと、眷属に褒美渡し終えたし、お化け屋敷も戦闘劇も出来たし、取り敢えず後必要なのはお化け役の眷属、一応お化け役としての心構えの教育するのは必須として少し時間はかかるが言うても1日あれば事足りるだろう。後は、戦闘劇の具体的な時間と価格設定、お化け屋敷と戦闘劇の受付対応をどうするか、治療する値段設定をどうするか、ぐらいかな、うん、多分これだけだ、お~~~、そう考えると大分出来たな、北先生に1週間でやれなんて無茶ぶられた時はどうしようかと思ったが、案外何とかなりそうだ」


 ―――――――――――――――

 戦闘劇の仕組みを一応補足説明。

【捨てられない人形】を戦闘する人に使います。

【視覚強制共有の鏡】を【捨てられない人形】と【プロジェクター】に使います。

 もし、何かの拍子にそれが狂わないように【固定の呪物】を使って固定します。


 因みに小型カメラとかも考えましたが、激しい戦闘をするため壊れる可能性を考えてやめておきました。

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