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何か謎のオッサンが眷族になった

 俺は一切のためらいもなく人を殺した。


「てめ、よくも仲間を、死ね~~~」

 さっきの謎のオッサンの仲間が、俺に刃物を向けて殺そうとしてくるから、殺し返した。


 一切の躊躇なく敵の首をはねて。


 俺は人を殺した、それなのに特に何も思わなかった。

 う~ん、多分スキル精神強化のおかげかな。

 もしくは元々人を殺せる人間だったか。いや、元々人を殺せるってのは流石に怖すぎやな。サイコパスかなってな?

 まあ、多分精神強化のおかげやろうな、めちゃくちゃ持ってるし。

 うん。ありがたいことだな、おかげで一切取り乱すことがなく人を殺せた。その結果この女性の命は救われたわけだ、結果論だけ考えればいいことだ。


 精神強化様々だな、しかしどうしてこのオッサンは女性を殺そうとしたんだ?

 女性に聞いてみるか、いや待て、別に俺の死霊魔法を使えば本人に聞けるんじゃね?駄目で元々だ、やってみますか。


「死霊魔法・死霊生産」

 俺は謎のオッサンを死霊魔法で眷族にして質問をする。


「おい、なんで冒険者教育育成学校でこのようなことをしている、答えろ」


「分かりました。主様、私はダンジョン連合が力をつけるのに反対している森園議員から、冒険者教育育成学校を荒らすとともに、大事な資料を根こそぎ奪ってこいとそう依頼されてきました」

 お、上手くいった、ラッキー。


「なるほどね、じゃ、他に仲間はいるか」

「はい、仲間は後6人います」


「じゃ、そいつらは何処にいる」

「仲間とは冒険者教育育成学校を出て少し行った漫画喫茶で落ち合う手はずになっています」


「なるほどね、このことをここの職員に伝えたらどうなると思う」

「もし、職員に事がばれたら逃げる手はずになっておりますので、逃げられると思います」


「そうか、この悪事をやったていう証拠とかはある」

「そんなものは、流石に残していません、全て処分しています」


「じゃ、どうやったら、森園議員とお前の仲間たちを裁けると思う」

「私がこのまま仲間の元に行き本拠地に戻り証拠を闇空間経由で我が主に渡すのが一番いいと思います」


「なるほどね、じゃ、そうしろ」

「はい、分かりました」


 そう命令すると謎のオッサンもとい俺の眷族は漫画喫茶に向かってた。


「君は一体何者」

 知らない女の声が後ろから不意打ちで聞こえたもんだから。ついビックリしてしまう。


「うわ。驚いた、誰だよって襲われてた女性か、は~~~、びっくりした」

「ねえ、ちょっと君聞いてる」

 何かジト目で睨まれた、でも中々の美人にナイスバディって目のクマが凄いな、大丈夫かこの人。


「ねえ、聞いてる」

「あ、はいはい、聞いてますけど」

「聞いてるのね、じゃ、聞くけど、君は一体何者」

「え~と、新入生かな」


「いや、そういうのじゃなくて、躊躇いなく人を殺しその背後関係を簡単に突き止め証拠まで用意させる、そんなの普通の人には絶対に出来ないことだと思うのだけど」


「あ~、そういうこと、でも人を殺すのは今日が初めてだしって、あれ?もしかして俺捕まっちゃう?いやちょっと待って、考えてみたら俺は命の恩人のはずなのに何か態度酷くない」


「いや、別にあの程度自分一人で何とか出来たから(多分)それと、今回の事例は事が事だから、警察沙汰にはならないと思うから捕まることはないと思うよ」


「あ~、そうなの良かった、良かった、じゃ、別に恩着せがましく何か要求するつもりはないし、見たいテレビがあるので、また」

 なんとなくめんどくさそうなので逃げようとしたら腕をつかまれた。


「何、逃げようとしてるの、私の話を聞きなさい」

 しょうがない無理に逃げられないこともないが止めておくか、後が怖そう。まあ。これがむさ苦しいオッサンだったら逃げてるかもしれないけど、美女やしね。


「え~と、話って何でしょうか」

「まず君の名前は」

「名前ですか、泰斗ですけど」

「じゃ泰斗君どこかの組織に属している?」


「組織って、属してるといったらダンジョン連合ぐらいだと思うけど」

「ダンジョン連合に属しているのね、よし、決めた、泰斗君、裏ダンジョン連合に入るつもりはない?」


「いや、いきなりそんなこと言われても、というかそもそも裏ダンジョン連合って何ですか?」

「裏ダンジョン連合ってのは今のような裏の世界がかかわってる案件を処理する組織よ」


「はあ、そもそも俺がその組織に入っても何の得もないと思うんですけど」


「そんなことないわ、裏ダンジョン連合に入れば高い給料に危険な敵との死闘、ダンジョン連合でかなり高い地位につけるし、ダンジョン連合内の鑑定や武器の修復なんかが完全無料、他にも優先的にスキルの書や武器防具、アイテムを手に入れられる素晴らしいところだよ」


 なるほど、それならかなり利点があるな、特に危険な敵との死闘、スキル戦闘狂のせいか凄く興味をそそられる。

 それに、お金はいらないがスキルの書とか武器防具の優先権はすごく便利そうだし、でも本当にそんな組織あるのか。この女性の妄言の可能性だってあるし。


「泰斗君、で、入るの、入らないの」

「もし、本当にあるなら入ってみたいですね」

「よし、言質取ったからね、数日後部屋にお邪魔するね、それと一応後助けてくれてありがとう」


 そう言って、近くにある部屋に入っていった。


 そういえば、あの人、何かデートしてライブするあれに出てくる白衣着てるあの人に似てたな。

 まいっか関係ない、関係ない、さ~て、寮に戻って深夜アニメの録画でも見るか。

死霊魔法 死霊創生・死霊生産で作った死霊は主のスキルの力の100分の1ほどを行使できるという設定です。

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