寮中々広くて良いね
受験がおわってから3日後
合格してるか見に行ったら受かってた、それも特別クラスSに。
確認したけど俺を含めてクラスメートが8人しかいない、それに引き換えAクラスは30人、Bクラスは50人、Cクラスは100人もいた。
ま、でも特別クラスSか。やっぱり実技満点は効いたかな。
まあ、自分で言うのもあれだがかなり強い自信はあるしな。
さ~て、受かってるし、もう寮に入ろっかな。
どうやら授業開始は7日後らしいがそれまでの間に合格者は寮に入ることが可能らしいし。
正直いって俺は家に居てもどうせやることは変わらない。それに一人でいた方が気が楽なんだよな。まあ、思春期だし当たり前かもしれないが。
てなわけで早速合格報告をお母さんにスマホで連絡してから寮に入ると伝える。
「受かったの、良かったねおめでとう、というか寮にもう入るのってどういう事準備はどうしたの大丈夫なの、それに一人で大丈夫なの、寂しくないの」
「大丈夫だよ、自分の部屋のものは闇空間に全てしまってあるから、部屋を見て見てよ」
「あ、本当だ部屋に物がない、どうやったの」
「闇空間っていう魔法で全て仕舞ったんだよ、それに一人でも寂しくないし、お父さんと妹にもそう話しといて、じゃ」
「ちょと、ま」
ぶちぎった。
いやね、ぶっちゃけお母さんはいきなり寮に移るというと、めっちゃ反対されそうやし、逃げるが勝ちってね、たぶんお父さんは寮生活認めてくれるというか、むしろ入れ、入れって言いそうだしな。
一人暮らしは人を成長させるとか言って。うん絶対に言うと思う。
そんな訳だからお父さんが帰って来る時間になったら、もう一度電話するか。
さ~て、寮に入るかってどうやって入るのだろう。適当な係員に聞いてみるか。
「すみません、受験番号387番なんですが寮に入るにはどうすればいいのでしょうか」
「受験番号387番ですね、クラスはSですか、それでしたら学園の中にある受付で受験票を渡せば案内して貰えますよ」
「ありがとうございます」
てなわけで学園の受付まで行くか。
てくてくてく
5分ほどかかってしまった。大きいなここの学園。それよりも受付、受付。
「すみません、受験番号387番です。寮まで案内してください」
「はい、分かりました、今ご案内致します」
てくてくてくてくてくてく
やっぱり大きいなこの学園、そう思いながら歩くこと10分後、ようやく寮についた。
「受験番号387番上野 泰斗様こちらが寮になります」
「ありがとうございます」
「では、これで、何かあったらお呼びください、それとこの学園の中は自由に出入りしても大丈夫ですよ、どうぞ好きに探索なさってください」
そう言って受付の人は仕事に戻ってた。というか探索なさってくださいって中々に面白いいいかただな。
「さ~て、寮はどんな感じかな」
ガチャ
「広い、なんだこれ、俺の部屋の3倍以上はあるぞ。それに、トイレとお風呂は別だし、テレビにエアコン、ベットにソファーに机、基本的な物は全て揃ってる。相当いい部屋だな、こんな部屋を一人で使っていいのか贅沢だな。まあ俺としてはそこまで広くなくてよかったけど、だからどうしたって話なのだが、それよりもせっかくだしこの超広い学園を探索してみるか、受付の人も言ってたし」
てくてくてく
「誰もいないな、しかし、超広いな、廊下何十メートルあるんだろう、部屋数もどれだけあるんだ」
キャア~~~
「黙れ、殺すぞクソアマ」
「何だ今の叫び声は?」
俺は慌てて叫び声の方向に走ると、そこには、謎のオッサンが若い女性に刃物を振りかざし殺そうとしていた。
シュ
その光景を見た俺は頭で判断するよりも早く直感で剣を抜いた、そして、気が付いたらその謎のオッサンの首をはねていた。