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ハニートラップは突然に

俺は今店員さんにハニトラを仕掛けられてます。


 完全なる密室に誘い込まれているし、何やらアレな匂いが部屋中から漂ってくる。


 まあうんようは。完璧な言い訳のしようのないハニートラップです。


 まず。大切なのだが死んだ人が~~~~とか下りは全部嘘だった。


 俺を部屋に誘い込むための大嘘だった。


 部屋につくなり。ビックリしたよ。明らかにアレな匂いだったもん。

 後はなんかこう、媚薬?発情薬が鑑定したら部屋中に散布されてた。


 それも自我が消えるレベルのがちがちの化け物レベルに強いやつが。


 いやまあ俺は状態異常無効する云々の前に神なんで。こんなものは効かないのが、いやはや、ねえ、普通にそんなことするか?


 そんでそのまま玄関でそうそう押し倒されてって感じだ。


 で、今玄関に押し倒されて、さあどうしようかと悩んでいる。


 マジでどうしましょうか?


 方法は3つかな?


 一つ目はもう据え膳食わぬは男の恥とか何とやらとラノベのハーレム主人公も言ってるしこのまま俺は童貞を捨てる。


 二つ目は殺して眷属にして背後関係を吐かせる。


 三つ目はこの空間に空気を入れ替えてから状態異常を治させて対話を試みる。


 この三つの場合。一つ目はまあ楽しそうではあるが、後片付けが少し面倒そうではある。いやまあその後片付けも楽しそうだが。


 でもぶっちゃけ一番大切な性欲が俺にはないんだよな。

 そうんなだよ。性欲がないんだよ。マジでないんだよ。そんな状態で俺の息子は相も変わらず死んでいる。


 ・・・・・・・・


 うん。無理だな。

 泣きそう。

 男として泣きそうだ。


 二つ目は一番楽だ。

 でも。店員さんの自由意思を奪い。俺に絶対服従の眷属もといペットにしてします。

 まあ、俺は一応この店員さんを気に入ってるし。喋ってて面白かったから、あまり眷属にしたくはいな。


 となるとやっぱり三つ目か?


 うん。三つ目でいくか。


 まあ、最悪何かあれば殺して眷属にすればいい。

 そうすれば全部解決オールオッケーだ。


「さて。じゃあ空間魔法・空気入替・治癒魔法・完全治癒」


 俺はサクッと適当にここの空気を空の空気と入れ替える。多少酸素は薄いが、まあ店員さんは冒険者だ、余裕だろう。

 そんで部屋の空気を元に戻したら店員さんの毒を治癒して正常な状態に戻す。


 はい。これで完璧と。


「さて、じゃあ店員さん何がどうなってるのか説明をしてくれ」


「え?えっと?あれ?私は一体何を?」

 店員さんは本当に今の状況を戸惑ってるように振舞う。

 いや?まさか本当に戸惑ってる?


 噓魔法で見るか。真実と出た。

 本当だ。

 じゃあ、一体どういうことだ?


「店員さん、えっとその死体は何処にあるの?」


「死体ですか?え?そんなものはないですよ。それよりも貴方は誰ですか?」

 全部本当とでる。


 え?俺の事を忘れている。

 どういうことだ?


「えっと。高級焼肉店で店員さんをしてますよね?」


「あ。はい。していますが。それが一体・・・」

 そこは覚えてると。


「じゃあ。今日夜何を食べたか覚えてる?」


「今日ですか?え?いや、え?あれ?あれ?何で思い出せない?というか質問を質問で返さないでください。貴方は一体誰ですか?」


「俺は神だ」


「え?ふざけないでくださいよ」

 俺の言葉に怒る店員さん。まあうん普通の反応だな。


「ああ。ごめんごめん。そしてついでにもう一つこれからすることも謝るよ。ごめんね。洗脳魔法・完全洗脳」

 俺は眷属という手段があるために滅多に使わないというか初めて使う完全洗脳を使う。


 その瞬間店員さんは虚ろな目となり。腕がだらんと垂れる。


 魔法の効果は超絶シンプル対象を洗脳状態にさせる。

 洗脳されてる間の記憶は失われる。

 いつでも解除は可能。


「さて。えっとまず俺の事は知ってるか?」


「知りません」


「今日の記憶はある」


「今日お店で昼過ぎくらいまで働いていた記憶はあります」


 昼頃となると俺が来る少し前くらいか。


「じゃあ君は冒険者で強いかい?」


「いいえ。スキルは多少持っておりますが、ダンジョンにはほとんど潜ったことがありません」


「なるほどね」


「じゃあ何か俺に対して危害を加えようとは思ったか?もしくは知ってたりするか?」


「いいえ。全く知りませんでしたし、危害を加えようとも思ってません」


「そうか。なるほどね。じゃあ所属してる組織等はあるか?」


「ないです。強いて言うなら高級焼肉店・マラだけです」


「なるほどね、つかあの店マラって言うのかよ。まあいいや。分かった。じゃあ洗脳解除」


「あれ?私は一体」


「ああ。ごめんね。取り敢えずこれは迷惑料」

 俺は適当に100万円分の札束を闇空間から出して渡す。


「えっと?え?」


「まあそういうことだから。ごめんね」

 俺はそう言って店員さんの家を出た。

ようは完全治癒で元々かかってた洗脳が解けた感じです。

諸々の話は次回。

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