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思いつきの行動は事後処理の方が大変なのはあるある

「そう言われましても。私は貴方様に忠誠を誓いたい。ただその一心でございます」

 土下座した状態で唾が散りそうな声量でそう懇願される。


 いやはや。本気でどういうことだ?

 マジで理解に苦しむのだが。まあいいや。普通に殺して眷属にすればいいか。そしたら狙いがあろうが、裏があろうが。100%俺に忠誠を誓う眷属になるからな。


「オッケー。分かった。じゃあ死ね。からの死霊生産」

 俺はいつもの様に殺して眷属にする。


「さて。これで俺の眷属になったよ?という訳で一応聞くけど、俺に忠誠を誓うとか言ってたけど、なんかそれに狙いがあったりする?」

 少し気になったので聞いてみる。まあほんの興味心だ。


「狙いなんてありません主様。私はただ主様に忠誠を誓いたいと思っただけでございます」

 眷属だし本当のことなんだろうな。

 うん。嘘つける筈がないし。

 いや。そう考えるとなんというか。この人ヤバいな。は?普通初対面の俺に向かって忠誠を誓いたいとか言うか?

 何があった?どういう人生を送ったらそうなる?まあいっか。別にさして問題はないし。


「そ。そうか。うん。分かった」


「分かっていただきましてありがとうございます。主様」

 再度土下座をしてくる。


 何だろう他の眷属よりも忠誠心が高い気がするな。

 もしかしたら元から忠誠心が高い人間を眷属にすると忠誠心が高くなるとか?


 まあ。いうても基本忠誠心マックスだし、さして意味はないか。


「まあいいや。取り敢えず。あんたの組織。明翫天竺だっけ?のメンバー全員招集してくれ。俺が眷属にするから」


「分かりました主様。差し出がましいかもしれないのですが一つご提案よろしいでしょうか?私の力を使えば私の組織だけでなく。普段は隠れてて滅多に表舞台に出ない裏組織や。強力な力を持った犯罪者を集めることが出来ます。せっかくなので集めましょうか?」


「ああ。いいね。じゃあそうしてくれ」


「はい。分かりました主様。では30分程時間をいただけますでしょうか。今すぐに集めて来ます」


「うん。よろしく。じゃあ俺ここでラノベ読んでるから。終わったら教えてくれ」


「はい。分かりました主様。では私は今すぐに行きますので。暫くお待ちください。空間転移」


 ―――――――――――――――――――――

 一人でラノベを読み始める。

 そうして20分程ラノベを読んでてふと思う。


 あ。今眷属達どんな感じかなって?

 というわけで思いついたら即実行の精神で念話で聞いてみる。


【お~い。眷属共。お前らの様子はどうだ?】

【はい。主様。今の所は半分以上の犯罪者組織の壊滅及び眷属化が終わっています】

 闇助が念話に出てくれる。


【マジか。流石だな。仕事が早い】

【お褒めに預かり光栄です。主様。後1時間と40分程で全ての犯罪組織を壊滅出来ると思います】


【なるほどね。オッケー、じゃあ。それまで待つわって、あ、そうだ。今新しく眷属にした明翫天竺の首領がなんか他の犯罪組織とか集めてるっぽいから。一応連絡取り合っといて?】

【分かりました主様】


 そうして念話を終わらせてまたラノベを読むこと3分。

 闇助から念話が来た。


【今。念話を取り合ってきました。六道殿のおかげで探すのに手間のかかる厄介な犯罪組織等や個人で有名な凶悪犯罪者等を一網打尽に出来そうですので、後1時間で全ての犯罪組織を壊滅出来ると思います】

【そうか。それは良かった。じゃあ。終わったら念話をくれ】

【了解しました。主様】


 闇助との念話も終わったので再度ラノベを読みだす。


 待つこと5分。

 念話が来た。

 多分六道もとい明翫天竺の首領からだろう。


【主様。私の力の及ぶ範囲で犯罪者を集めて来ました。地下大広場に一か所で集めてますので。どうぞ主様のお力で彼らを素晴らしい主様の眷属にさせてあげてください。それがきっと彼らにとっても最高の幸福であり名誉だと思います】

 少々忠誠心行き過ぎてるなと思う念話が来たが。まあ悪い事ではないしいいだろう。


【オッケー。じゃあ今から向かう】


「というわけで死霊転移」


 ―――――――――――――――――――――

 転移した先にはだだっ広い地下室に何万という人がいた。俺の姿を見るなり一部の人間がげろ吐いたりぶっ倒れたりする。まあ多分俺の魔力とか死霊神として格にやられたんだろうな。

 だから何って感じだけど?

 まあ俺が気にする必要はないか。


「にしても。これが全部犯罪者いや。裏社会の人間って考えると怖くなるな。凄い数だな」


「何をおっしゃいますか。主様が怖がる必要などありません。ここにいる者は全員主様の力の前には塵と同じです」

 まあ。言われたらそうだな。全員俺の一言で死ぬわけだし。


「それもそうだな。というわけだから。皆死ねからの死霊生産」

 俺の一言で広場にいた全員が死に。そして俺の眷属として蘇る。


「やはり主様のお力は素晴らしい。彼らも主様の眷属となれて光栄の極みでしょう」


「まあ。そうだな。じゃあ眷属化も終わったし俺は一旦寮に帰るわ。その間、犯罪行為はしないようにしつつ人の為になることをしてろ。後は犯罪行為をした者を見つけたら警察に突き出しといて。まあ、何かあったら呼ぶわ」

 そんな訳ないだろと一瞬思ったが、まあ突っ込むのも面倒だったので適当に返事をする。


「分かりました主様。ではそのように致します」


「ほいほい。じゃあ死霊転移」


 ―――――――――――――――――――――


 俺は寮に戻った。

 そしてゲーミングチェアに座りながら悠々自適にラノベの続きを読み始めた。


【主様。全ての犯罪組織壊滅終わりました】


 暫くラノベを読んでいたら闇助から念話が来る。


【おう。終わったか。あ。もちろん犯罪組織の人間は眷属にしてるだろ?】

【もちろんでございます。主様】


【オッケー。じゃあ。そいつらに犯罪行為をしない。犯罪者を見つけたら警察に届ける。人の為になることをするを守らせといて】

【分かりました主様】


【それと主様。一つお願いがあるのですがよろしいでしょうか?】

【何?お願いって】


【主様のご命令通り強い人間は全員殺した後闇空間に入れておきましたので眷属化をよろしくお願いします】

【ああ。そうだったね。ごめんごめん。すっかり忘れてたよ。じゃあ俺が適当に終わらせとくわ】


【ありがとうございます。主様】

 念話を終わらせてから俺は闇空間から死体を取り出して片っ端から眷属にしてからお馴染み3点セットの命令を下した後、適当に転移させる。


 少し驚いたのだが眷属にした強者の死体の数が46人とそこそこ多くいてビックリした。

 特に3人ほどかなり強い力を感じるやつがいて。眷属化した今ならばワンちゃん四天王にすら届きうる力を持っていた。

 まあ。今は俺に絶対服従の眷属だけどね。

 いやはや戦力増強が出来て嬉しいわ。


 そんなことを考えていた時だった。

 電話がかかってきた。

 番号を確認すると天神だったので出る。


「おい。流石に派手にやり過ぎだぞ。今お前を狙って世界各国が動き始めてるぞ」

「は?」

 俺の声がそこそこ広い寮によく響いた。

 それくらい俺にとって衝撃的なことが飛び込んできたのだから。

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