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合コン開催前に出来る友人と突然なる邂逅

 そんなこんなで今現在俺は服を選んでます。いや正確に言えば眷属に選んでもらった服を着ている。


 え?

 何でかって。

 それはもちろん合コンの為だよ。合コンの為。ぶっちゃけ今日の俺の予定は基本夜に行われる合コンが一番のビックイベントとしてあったからな。そんでそれを楽しみにしてたからな。その為に服を選ぶのは当たり前という物だ。


 それが何か知らないけど、今日はメダルゲームして懐かしの友人と会って魔物暴走の件の死者蘇生をして、何か目の前で友人のイチャイチャ見せつけられて、オッサン共に囲まれて、襲われて、そんで殺して蘇らせてダンジョン連合創設者と出会って、同盟結んでオッサン共蘇らせてって。


 うん、マジで今日の俺の運勢どうなってんだ?

 ほんでまだ昼過ぎっていうね。今から合コンだよ。今からが本番だよ。


 何だろう恐ろしい厄介ごとの予感がする。

 あれ?楽しい合コンを今から始める予定だよな?嫌な予感がえぐいんだけど。

 いやでも厄日ってあると思うんだよ。そんで今日はその厄日に該当している気がする。凄いする。


 ・・・・・・・・


 まあ、気のせいか。うん気のせいだ。気にしない気にしない。それに合コンに来た女の子で何か問題事を抱えてたりしても俺の力は使えば大抵のことは解決できるからな。

 うん。多分大丈夫やろ。何?俺は世界最強なのだから。


「さて、じゃあ眷族が選んでくれた服を着て、時間になるまでスキルの書&深夜アニメの消費でもしながら待つか。あ、いや待て、そう言えばダンジョン貰ったな。あ~。どうしようか、その場に行って眷族生産して大量生産状況でも作るか、いや。待て普通に眷族に向かわせて後々俺が転移すればいいか。うん。そうしようそれが楽だ。というわけで眷族この指定されたダンジョンに向かえ。ほんで明日にでも空いた時間に転移するわ」

 俺はそう結論を出してからアニメを見ながらスキルの書の消費を始めた。

 そうしてスキル消費をしている途中、ふとダンジョン連合創設者に対して大量の死霊虫を渡す約束を思い出したので眷族達に虫の死骸を集めさせる。

 その後、闇空間から取り出して全部を一気に死霊虫にする。

 これで大丈夫だろう。

 さて、じゃあスキルの書消費とアニメ鑑賞の続きをしますか。


 数時間後。


 結構良い感じで時間も立ち合コン開催の10分前になった。


「さて、じゃあ行きますか。死霊転移」

 俺は先に向かわせておいた死霊虫を使って転移した。


 ――――――――――――――――――――


 転移した先は椅子の上だった。因みに座ってる状態だ。

 そんでもって、俺の隣に何処かでみたことあるような青年が座っていて。目の前には空席が3つと、もう隣にも空席が一つあった。


「うわ。びっくりした。え?転移魔法持ちか?というか?あれ?お前もしかして泰斗君か?」

 青年が軽く驚いた様子でそう質問をしてくる。

 え?何で俺の名前知ってるのか?いや。どこかで見た記憶はあるけど・・・思い出せねえ。誰だっけ?


「あれ?もしかして違った?すまない人違いをしていた」

「いや。あってるぞ。俺は泰斗だ。それで、すまないが、誰だっけ?」

「あ、そうか俺のこと分からなかったのか。まあ自分で言うのもアレだが俺影薄いからな、それに泰斗君とは一度しか会ってないからな」

 一度しかあったことがない?あれ?えっと。何となく思い出せそうな気がしてきた。顔はまあ普通の顔だな。

 ほんでもって中肉中背でマジでパッとしない感じに溢れてる。青年?

 マジで誰か分からない。ヤベエ申し訳ないな。


「えっと。すまない。何処であったけ?」


「あ~。やっぱり忘れられてたか。まあ、ぶっちゃけ喋ったことはないからな、まあいいや、じゃあ改めて自己紹介を俺の名前は佐藤 真司。最近はダンジョンに潜って極影魔法を獲得した超ルーキーだ。といっても俺よりも強い人なんていっぱいいるけどな。因みに泰斗君とは数か月前に加藤教官との訓練に参加した仲だ」

 あ~。思い出した。思い出した。なるほどね。確かにそういえばいたな。完璧に忘れてた。いやでもこれは忘れても仕方がないやろ。うん。忘れても仕方がない。まあ、多少は申し訳なく思うが。


「すまない。完璧に忘れてた。じゃあ。一応俺も自己紹介をするか」


「いや。いいですよ。泰斗君のことは結構知ってるので」


「え?何その唐突なストーカー宣言」


「いや違います。そういうんじゃないです。ただ泰斗君は各方面で有名な人ですからね。一応裏ダンジョン連合情報部所属の俺としては、それは知ってますよ」

 あれ?俺の記憶が正しければあの自己紹介の時にまだダンジョンに潜ったことがないって言ってなかったけ?


 それが裏ダンジョン連合情報部に所属してる?それに、極影魔法って凄くね?いやまあ俺も人のことを言えないけど。普通冒険者って言っても、ダンジョン潜って簡単に強くなれるわけではない、超や極が手に入る光輝くスキルの書なんて超レアアイテムで滅多に出る物ではない。

 更にそこから使えるスキルを獲得出来るとも限らないし。

 それを極影魔法という明らかに強そうなスキルを獲得って凄いな。滅茶苦茶に運がいいな。もしくはずっとダンジョンに潜ってた戦闘狂か。


「なるほどね。まあ納得したよ。じゃあ俺の力も知ってるってことか?」


「まあね。泰斗君が死霊神であの超絶大英雄純武に並ぶ強者だってことぐらいは知ってるよ」


「あ。そこまで知ってるのね。因みにそれ知ってるのどれくらいいる?」


「多分20人ぐらいだと思う」


「あ、そんな少ないの?え、因みにその情報っていつ入ったの?」


「今日だよ。いやまあ正確に言えば今日調べたって感じだ。という訳で聞いてくれよ俺は今日休みだってのに上司から急に連絡が来たんだよ。そんで、まあこれがふざけた話なんだけど、泰斗君のことを調べろって命令が来たんだよ。その数十分後に頑張って調べてた最中にもう何も調べるなって、彼とは同盟を結んだって連絡が来て。まあ。てんやわんやでさあ」

 あ~。多分俺が死者蘇生してからのうんたからこんたらのアレだろうな。

 いやはや少し申し訳なく感じるな。まあ俺が気にする必要はないけど。


「そうか、それはまあ、何というかお疲れ様」


「ああ。本当だよ。いやまあ泰斗君に言っても仕方がないけど。いやごめんね」


「いや。別にいいよ。しっかし意外だな、泰斗君がこういう合コンに出るとわ」


「まあ。確かに言われてみれば意外かもね。いやまあ。何だ、少しアニメを見てそれに影響されて恋してみたいなって思ったんだよな」

 我ながら結構ふざけた理由で合コンに参加してんな。いやまだ始まってないけど。 


「ああ。なるほどね。あるあるだな。俺も恋愛漫画に影響されて今回合コンに参加したって感じだ」

 いや、まさかの似た感じかよ。なんかこう仲良くなれそう。


「そうなん。いや。なんだか気があうな」


「ハハハ。そうかもな。あ。因みに好みのタイプとかは何だ?」

 おう。中々にいきなり質問をしてくるな。まあでも今から合コンなわけだし。女性陣はまだ来ていないし。こういうのも有りか。


「そうだな。まあ身長は俺が一応175もあるわけなんで、160ぐらいで、容姿は黒髪長髪の巨乳かな?そんで性格は明るい感じがいいかな?」

 あれ?なんかそれ既視感があるな。


「ハハハハハハ。泰斗君。それって、女体化した泰斗君じゃないか。いやイトちゃんだっけ?」

 言われて気が付く。確かにそうだなと。


「ほんまやん。いやにしてもそれも知ってるのかよ。凄いな」


「いや。それは有名な話だよ。結構知ってる人多いよ」


「マジかよ?驚きやわ。まあバレた所でさして大きな問題はないんだけどな。ついでに俺が死霊神だってことも別に隠してないし」


「え?そうなんだ。少しびっくりだわ。まあでも確かに隠す意味がほとんどないもんな」


「まあな。強いて言うならば、人に怖がられるとか?」


「いや。いうても威圧とかされん限りは怖くないわ。それに泰斗君は無差別に人を殺すような性格してないしな、怖がる必要ないじゃん」


 まあ、イラついたら殺すけどね。そんでもって異世界で大虐殺してるけどな。それは黙っておこうか。でも確かに俺は理由なしに人を殺したりはせんな。


 いや。しかし。真司君?真司さん?それでも俺という存在は怖いと思うぞ。

 だって死霊神であり、今この場でこの町にいる人間を一瞬で皆殺しに出来る力を持ってんだぞ。普通の人は俺がそれをしないと分かっていても恐れるだろう。

 ようは多分人の能力じゃなくて性格とか感情面を見て判断してくれる人なんだろうな。結構好感度上がるわ。

 趣味も合いそうだし。鉄志に並ぶ友人になれるかも知れないな。


「そうか。それは嬉しいな。ありがとう」


「おいおい。何で急にお礼なんて言うんだよ、お礼を言われるようなことはしてないよ」


「ハハハ、そうだな。ごめんごめん。じゃあ、俺からも質問いいか?」


「お?何でも言ってくれ。答えられる範囲ならば答えるよ」


「真司さんの好みのタイプは」


「お。良くぞ聞いてくれました。俺の好みのタイプはもちろん金髪ロリ巨乳一択」

 真司さん、いや犯罪者予備軍はそう高らかに声をあげた。


「てのは、もちろん、冗談で真面目に言うと、俺の好みのタイプは清楚系の金髪お姉さん、巨乳か貧乳かはさして気にしてない。どちらも同じおっぱいであり。両方に大いなる魅力が込められてるからな。あ、後俺の事は普通に真司で構わないよ。わざわざ、さん付けなんてええで」


「そうか。じゃあ俺の事も泰斗でいいよ。いやでもさっきの金髪ロリ巨乳が好きって言ったの冗談に聞こえなかったのだが?」


「あ~。まあ、ぶっちゃけるととある漫画で最近ハマってる作品のヒロインが金髪ロリ巨乳だったんで。言ってしまいました。反省はしていません」


「なるほどね。納得はしたわ。因みにその漫画ってもしかして○○?」

 俺はつい最近ラノベで読んだ覚えがあったのでそう質問をしてみる?


「え?知ってるの?」


「それはもちろん俺も好きだよ。いや、あの作品原作がラノベでさ?」


「え?マジで、あれ?原作ラノベなん?初めて知った。最近アニメ化するのは知ってたけど?」


「おい、タンマ、アニメ化するん?初耳なんだけど?」


「あ、そうなんだ。いや、しかも制作会社は△△でさ、いやもう神アニメ確定だよ」


「マジか。それは良いな。あ、そうだ今俺○○の原作ラノベ持ってるけど貸そうか?」


「それはありがたい、是非貸してくれ」

 俺はその言葉を聞いてから闇空間から○○の原作ラノベを取り出して机の上に置く。


「ほい、どうぞ」

「ありがとう。感謝やわ。あ、そうだ良かったら連絡先交換しない?」

 丁度俺も交換しようかと思ってた所だ。なんというか凄い気があうな。


「もちろんいいとも。ほいこれ、俺の連絡先」

「ほんじゃ、これ俺の連絡先」

 そうして俺と真司は暫くオタク話に花を咲かせた。

 そうして5分程喋っていた時だった。


 最後の男の合コン参加者がやってきた。

 因みに約束の時間までは後2分程余裕はあるから、この人が遅れて来てるわけではない、むしろ少し早いくらいだ。

 ただ、その男が問題だった。

 それはまあ、大きな問題だった。


 容姿がついさっき見たような白髪の細身イケメンで。ついさっき同盟を結んだ気がする相手でついさっき俺と厄介事を起こした相手。


 ようはダンジョン連合創設者・天神・喰臥その人であった。


「何でお前がこんなところにいるんだよ。年齢考えろよ。というかお前みたいな大物がこんな合コンに参加するな」


「それはこっちのセリフだよ。お前だって15歳と若すぎる上に死霊神とかいう人外の化け物じゃねえか?子孫残せない体なんだから。合コンに参加するなよ」

 あってそうそう互いに互いを罵り合った。

佐藤 真司君

彼は16歳となり加藤教官との訓練が終わってから滅茶苦茶に濃い人生を送ってます。

具体的に言うとなると長くなるので今度外伝書きます。

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