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お針子さんに転生しました。  作者: 待合馬車6号
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策士ミネア(私だけど私でない)

あれからいろいろ考えたが、結局のところ何もわからなかった。

何せ、あと一日働いたら3連休!

重い体を引きずるように会社に出勤したとこまでは覚えているがその先が全く覚えていない。

3連休に某召喚士の服を作りたいな。

ロッドの材質は何にしようかな。

とか、色々考えていたところまで覚えているが、そこで記憶が途切れている。

あとは、ミネアとして生きてきた記憶しかない。

そして、その中で重要なことに気づいた。


ミネア意外にリア充!

だって、幼馴染(男)とお祭り行ったり、近所のお兄ちゃんとご飯デートしたり、教会学校の帰りに男の子と手をつないで帰ったり、キスしたり…。

何この子すごい!

同じ自分とは思えない…。


環境なの?

環境で変わるの?


前世(?)では、小学校の登校班や運動会のダンスぐらいでしか手をつないだことないよ。

一緒に帰るどころか、目を合わせるだけで恥ずかしくて、デートは3次元の世界のことだと思っていました。

記憶が戻った今、同じように私はリア充にジョブチェンジできるのか?

できるのか…?

無理だよ…。


どうしよう、明日衛兵さんと買い物の約束をしているのだ。

無論、記憶が戻る前のミネアがした約束だ。

父にお昼ご飯を届けたときに、将来有望な衛兵パムさんの前で父に買い物の誘い。

仕事で断る父に、しょぼんと肩を落とすミネア。

そして、ならば私が行きましょうと声をかけるパムさん。

これをすべて計算して行うミネア。

鳥肌が立ちました。


まず、父はお昼ご飯はほとんど食堂で食べるのだ。

まあ、みんな仕事に出ているし、母娘は工房で食事が出るからね。

それをパムさんが出勤とリサーチした上で、父に昼ご飯を届けると伝えた。

もちろん、パムさんが好きなガーリックを効かせたマスタード多めのローストチキンサンド。

父が仕事に行くときにはサンドイッチは出来ていたがまだ準備ができていないと伝えた。

そして身支度を念入りに終えて父の職場に持っていったのだ。

もちろん、独身パムさんにもよろしければと伝える。

胃袋がっちり作戦ですね。

そして、家でも買い物のお願いはできるのにわざわざ父の職場というかパムさんの目の前でお願い。

そりゃあ、パムさんも誘うしかないよ。

サンドイッチ食べてるし。

父より食べてたし。


す・べ・て、計算して行っているのだ。


すごいよ、ミネア!

いや、ミネアは私だけど…。

2回目。


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