友情の詩
友情をテーマにした作品です。そしてこれは私の周囲にいる友人をモデルに制作してみました。
自分にできることとは何であろうか。
目の前にいる人が困っているとき、私にできることがあるとするならば、それは一体どんなことなのだろうか。
『友情の詩』
「んー。」
本を読み終えて、私は大きく伸びをした。
どっぷりと、物語の世界に浸っていた私は、ようやく意識を現実に戻すことができた。
周囲は既に薄暗くなっており、窓の向こうには橙色の夕焼けが広がっている。
入った頃には大勢いた生徒も、気が付けば私ひとりであり、カウンターに図書委員がいるのがせいぜいだ。
両手を合わせて、上へと引っ張るように伸びをしていた私は、左右に体を倒して疲れた体をほぐした。
「いやぁ。面白かったね。」
今しがた読み終えた本をぽんぽんと叩いて、悦にひたる。
「南川先輩。すいません。そろそろ閉館にします。」
長い黒髪の図書委員が、私に近寄ってきて声をかける。
眼鏡の向こうの目をにっこりとさせて、私が差し出した本を受け取っている。
彼女、細口真希絵さんは一年下の後輩だ。
図書委員である彼女とは、よく話ことがあったので面識ができたのだ。
とりわけ部活をやっているわけでもない私は、この図書室の常連。
顔は自然と覚えられた。
「これ、面白かったね。細口さん。」
「シラーですか?」
「そうそう、それ。書いた詩にあとから曲を付けられるって感動だよね。」
「そうですね。」
にっこりと柔和な笑みを浮かべて、細口さんは受け取った本を抱きかかえる。
「それよりも、そろそろ閉館にしますから。忘れ物はしないでください。」
「ああ、そっか。ごめんごめん。」
床に放りだされている鞄を手に取る。
確か、椅子の足に立てかけておいたと記憶しているが、本に熱中している間に蹴ってしまったのだろうか。
今では、床に無造作に横になっている。
手に取った鞄を一度叩いて、埃を落とす。
「またおすすめの本があったら教えてね。」
立ち上がりざま、カウンターに戻った細口さんに声をかける。
「はい。」
作業をしていた細口さんは、手を止めてこちらを振り返って答えた。
椅子を押して、もう一度大きく伸びをしながら図書室の扉を開ける。
そろそろ下校時間か。
遠くからブラスバンドの音が聞こえる。
私の高校は、ブラスバンドが特に強いので遅くまで練習に励んでいることが多い。
合同練習が始まる頃合いはちょうど下校時間になることが多く、今や下校時間を伝えるチャイムのようなものだった。
廊下に人影はない。
今しがた読み終えた本の内容を頭で反芻する私は、一人にやにやと廊下を歩いていた。
突然、隣の扉が開く。
「1八角は考えてなかったかな。」
「飛車回った時から狙ってたからさ。」
二人の女子が話しながら出てくる。
こちらには気が付いていないようで、小柄な少女は出てきた部屋にカギをかけながら話に夢中になっている。
髪をまとめた長身の少女は、鞄を手に不敵な笑みを浮かべていた。
「筋は悪くないんだけどね。まあ、まだ首を渡すのは早いよ。」
二人のことは、私もよく知っている。
音を立てないように近寄って、長身の女子の方の肩をポンと一つ叩いて見せる。
「ども。今帰り?」
「ん?ああ、南川か。」
「どうも、南川さん。」
二人は私の方に気が付いて視線をこちらに向けてくる。
長身の髪を束ねた女性は舘泉有華。
小柄な方が、白石優菜。
二人は同学年の友人だ。
私と違い、将棋部に属する二人は、今の今まで部活にいそしんでいたようだ。
「二人だけ?」
「ああ。部長もとっくに帰ったね。」
「そう考えたら、熱中しすぎたかな。」
他の部員はとっくに帰ったようだが、二人はずっとこの時間まで対局していたのだろう。
優菜は、カギを顔の前で振って見せる。
これ、返してくるとそのまま職員室に足早に向かう。
有華は、首に腕を回して私をそちらにずいっと引き寄せた。
「それより、南川。なんだか、浮かれた顔してるぞ。なんか、面白い本あったか?」
「そんなところ。いや、面白かったんだ。」
「それ、今度貸してよ。」
有華は読書家でもある。
そんなところが気が合い、友達となったのだ。
「いいけど、高いよ。」
「どうせ、図書館でしょ?」
そんな話をしていると、優菜が戻ってくる。
「ごめん、お待たせ。」
「んじゃ、帰ろっか。」
有華は、私たちに先立って歩きだす。
それを追いかける形で、私たちも歩き出した。
外靴に履き替えて、玄関の扉を開けると、ひんやりとした空気が流れ込んできた。
それと同時に、緑の香りがした。
そろそろ夏か、などと考えながら首元のリボンを緩める。
後ろを歩く優菜は、上着を脇に抱えている。
「涼しくなったなぁ。授業中は暑かったのにさ。」
「まだ初夏だからなぁ。」
有華に答えつつ、第一ボタンを開ける。
学校の中で服を着崩すと、生徒指導の教員がうるさい。
大きな通りに出ると、車が頻繁に行き交っている。
時折、自転車が通り抜ける。
家路につく人々は忙しなく見えた。
「これから暇?」
なんとなくそのまま帰るのは惜しい気がした。
二人に尋ねると、きょとんと有華はこちらを見ている。
「別に何もないけどさ。優菜は?」
道を塞がないようにと後ろを歩いていた優菜の方を振り返って、有華は尋ねる。
「空いているけど。」
「よし。カラオケ行こう!」
有無を言わせず、有華の手を掴んで引っ張る。
「ちょ!こら、南川!」
「いざ、抱き合おう諸人よ!この口付けを全世界に!」
走り出す私は、大きな声で叫んだ。
道行く人々は、何事かとこちらを振り返っている。
後ろを歩いていた優菜は、慌てて私を追いかけてくる。
「何言ってんの!こら!南川!」
抗議する彼女の声をまるで意に介すことはせず、家路を急ぐ人々の間を走り抜けた。
横断歩道の信号が点滅しているのが見える。
そのまま、私は道路に飛び出した。
クラクションが鳴り響く。
気にせずに私はくるりと回りながら、横断歩道を渡りきる。
「おお、友よこの旋律ではない!もっと心地よい歌を歌おうではないか!」
引っ張られる有華は、バランスを崩して前のめりになりながら私に続く。
後ろで、優菜は車に向かって一度頭を下げてから追いかけてくる。
「聞け!」
渡り切ったところで、有華に頭を叩かれて止まる。
追いついてきた優菜は、肩で息をしていた。
乱れたブレザーを直しつつ、有華はこちらを非難するような目で見ている。
「物語の世界に漬かるのはいいけど、ここは現実の世界だって。」
「気にしてもしょうがないじゃん。ほら、行こう行こう。」
歩き出す私の手を優菜が掴んだ。
「ちょ、ちょっと待って。」
まだ息を整えているところのようだ。
呆れたような顔で、有華は優菜を見ている。
「あのね。ちゃんと食べてるの?偏食ばっかりしてるから。」
「ちゃんと食べてるよ。」
「嘘ばっかりつくんじゃないの。」
有華は、優菜の腹部を掴んだ。
慌てたように優菜は飛び跳ねて、有華の手を掴む。
「だったら、ついでに色々頼んじゃえばいいしさ。ほら、行こう。」
声をかけると、ようやく有華は優菜から手を放す。
長く息を吐いて、優菜も後ろから続いてくるのであった。
カラオケルームの一室。
有華が歌っているのを、私はじっと聴いている。
手元には、お茶の入ったグラス。
目の前には、有華が頼んだ揚げ物やサラダなどが並んでいる。
優菜に食べさせようと頼んだのだが、当の本人はデンモクを手に考え込んでいるようで、まるで箸に手を伸ばしていない。
「食べろって言ってるでしょ!」
間奏に入ったところで、有華がマイク越しに叫ぶ。
下を向いて曲を選んでいた優香は、びくっと体を跳ねさせる。
手にしていたグラスを置いて、ほらほらとお皿を優菜の方へ押しやる。
「い、いや。今お腹空いてないから。」
「遠慮なく食べなよ。」
「えっと。さっきからご機嫌だね。」
「それはまあ。」
画面に歌詞が映し出される。
それをじっと見つめて、私は頷いた。
「いいよね。想像力が掻き立てられるというか。」
「そうだね。」
ごまかされた感じもないではないが、座りなおして有華の歌を聴く。
歌詞を見ながら、私は想像の世界へと旅立つ。
歌い終わって、有華が座ったところで私の意識は現実に戻ってきた。
「うん。いいねいいね。」
「何?」
にこにこと有華を見る。
彼女は、気味が悪そうにこちらを見ていた。
なんでも、と言いながらマイクを手に取って立ち上がる。
体を軽くひねって、歌う準備をする。
「ほら、優菜はさっさと曲を選んで食べなよ。唐揚げ最低でも四つは食べることね。」
「そ、そんなにはちょっと・・・。」
前奏の間、二人はそんな会話を繰り広げている。
歌が始まって、私はマイクに向かって思い切り叫んだ。
数日後。
よく晴れたその日、私は茫然と立ち尽くしていた。
図書室には、閉館の文字。
横に張り紙が貼ってあり、内装変更のため、しばらく閉館いたしますと書いてあった。
「あれ?南川先輩。」
「細口さん!閉館っていつまで!?」
私からしてみれば、学校生活の楽しみの八割を奪われたようなものだ。
思わず彼女に詰め寄って、肩を掴んで前後に揺さぶってしまう。
「お、落ち着いてください先輩。」
「ごめん。」
慌てて手を放す。
彼女は、ずれていた眼鏡をかけなおした。
「今週いっぱいですよ。棚の配置とか変えてるんです。新しい本が入ったんで。」
「新しい本か。それは魅力的だけど。」
それでも、今週は図書館は使用不能というのは大きい。
申し訳なさそうに細口さんは両手を合わせた。
「すいません。先輩。できるだけ早く済ませますから。」
「そっか。うん。ごめん。無理言って。」
これ以上彼女を困らせるわけにはいかないと大人しく引き下がる。
がくりとうなだれながらとぼとぼと歩く。
仕方ない、今日は大人しく帰るか。
そう思った矢先、突然隣の扉が開いた。
「あ。」
「あ。」
優菜が出てきたところで、彼女と目が合う。
珍しいことに、有華は一緒ではないようだ。
「珍しいね。有華は?」
「あ、うん。えっと、そのね。」
どうにも、彼女の返事は歯切れの悪いものだった。
その返事を前に、私は首をかしげる。
「何かあったの?」
「何があったかは知らないんだけど。最近、あんまり部活に顔出してなくて。」
困ったように眉尻を下げて、優菜は俯いた。
「何かあったのかな。聞いてない?」
「んー。何も言ってなかったと思うんだけど・・・。」
思い返してみるが、これといった思い当たる節がない。
授業が一緒、というわけでもないしな・・・。
「どうしたのか聞いてみたいけど、本人が聞いてほしくなかったら聞きづらいし。」
「そんなこと、気にしてもしょうがないから、聞いてみるしかないよ。」
上着のポケットから携帯を取り出して、電話をかけてみる。
何回かコールが鳴るが、一向に出る気配がない。
「やっぱり、そっとしておいた方が。」
「よし。」
反応がないことがわかると、短くメールを打って携帯をしまって優菜の手を取った。
「行こう!」
「え?でも。」
困惑する彼女の手を引いて、私は駆け出した。
今から、そっちに行きます——。
「いいの?」
走りながら、後ろの方で優菜が声を上げる。
「いいと思う。」
「ほ、本当に?」
「いいとか、悪いとかじゃなくて。そうじゃないと自分が納得できないっていうかさ。」
何ができるのか。
一瞬、頭をよぎる言葉。
でも、何もしないわけにはいかない。
「わかってる。結局自分が我儘なだけだって!」
息も上がってくる。
そのせいか、声が大きくなる。
優菜はそれ以上何も言ってこない。
横断歩道の信号が赤に変わる。
ようやく立ち止まると、二人とも荒く息をしていた。
「はあ。はあ。」
「はあ・・・はあ・・・。でも、わかるかも。」
「え?」
「なんていうのかな。自分だけが大丈夫というか、そういうのは納得できないっていうか。つい立ち止まって周囲を見渡してしまうっていうか。」
顔を上げた優菜は、はにかんだように笑った。
「多分、最善手だと思う。将棋をやっていると思う時があるんだ。なんか、ぴったりきたっていう感覚があって。こうじゃなきゃいけないみたいな。
根拠があるわけじゃないんだ。でも、多分こう指さないといけないって直感で感じることがあるの。
だから、南川さんが舘泉さんにやろうとしていることは間違いじゃない気がする。むしろ、ここでそうするのが最善だって。」
「ありがとう。」
頷いた時に、丁度信号も変わる。
優菜の手を掴んで、私は再び走り出した。
何ができるというわけでもない。
でも、ここで会っておかなければいけない気がする。
そうでなければ、ずっと後悔するだろう自分がいる。
街路樹と人々が行き交う間を駆け抜ける。
「ひとりの友と友となるという、彼の歓喜に声を合わせよ!そうだ、地上にただ一人だけでも心を分かち合える魂があるといえるものも歓呼せよ!」
大声を張り上げると、何事かと人々はこちらを振り返る。
人々が道を開けるのをいいことに、私はただひたすらに駆け抜けた。
舘泉家に到着すると、すっかり顔馴染みになった彼女の母親に挨拶する。
彼女の家は、あまりカギをかけていない。
気にせず上がっていくことを、誰も気にしたりはしない。
一階部分はお店になっているので、玄関先には大量の箱などが積んであった。
「「お邪魔します。」」
声を揃えて、階段を上がっていく。
私は大分落ち着いたが、優菜はまだ息が上がっているようだ。
上着を抱えて、額を流れる汗をしきりと拭っている。
上り切った先に、有華の部屋があった。
「きたよ!」
声を張り上げてノックする。
少し間があってから、ドアが開いた。
「本当に来たの?」
顔を出した有華は、呆れたような顔で私を見ている。
「行くって連絡したでしょ?」
遠慮なく私は部屋に上がり込む。
「アクティブな奴だな。」
有華は、ため息をついてベッドに座り込む。
机前にある椅子を引いて、私は背もたれにもたれかかるように座った。
優菜は遠慮がちに、有華の向かいに正座する。
「あ、ごめん。優菜、椅子使う?」
「え?いいよ。将棋やってると、つい正座しちゃうだけで。」
「こんなところまで、真面目な奴ね。」
優菜らしい、といえば優菜らしい。
とりあえず、と私は有華を見た。
ベッドに両手をついて座る彼女は、足をぶらぶらとさせていた。
「部活行ってないって?悩み事でもあるんじゃない?」
「んー。まあ、そんなとこなのかもね。」
「言っちゃいなよ。」
有華はそのまま押し黙ってしまう。
私も優菜も、じっと有華の様子をうかがった。
ふっと笑った有華は、目を閉じて呟く。
「ごめん。そういう気分じゃないから。」
優菜は落胆した表情を見せるが、それ以上追及はしない。
何ができる——。
頷いて私は立ち上がった。
「南川さん?」
「優菜、行こう。」
「え?」
ドアに手をかけて、廊下に出ていく。
「ご、ごめんね。また。」
優菜は、慌てて私を追いかけてきた。
足早に階段を下る私の後ろを、落ち着かない様子で彼女が追いかけてくる。
「ねえ、南川さん。」
靴を履き、玄関の扉を押し開ける。
まだちゃんと靴を履いていなかったせいでもつれながらも、私は舘泉家を出た。
つま先で地面を叩きながら裏手に回る。
壁に手をつき、指をかかとに入れて左足の靴を履きながら優菜が付いてくる。
有華の部屋の下にまで来ると、私は彼女の部屋をじっと睨んだ。
大きく息を吸い込むと、あたりによく響く声で叫ぶ。
「歓喜よ!神々の麗しき霊感よ!天上楽園の乙女よ!我々は火のように酔いしれて崇高な汝の聖所に入る!」
大げさな身振りで叫ぶと、周囲の人々は何事かと振り返る。
「南川さん!?」
隣にいた優菜も驚いている。
「言いづらいなら聞かないよ。でも、だからと言って放っておけないし。なら、ここで叫ぶ。笑ってほしいから。」
彼女の方を見ないで、私は言った。
何もしないよりはいい。
自己満足かもしれないが、それでもこれはやらなければいけない気がした。
「ひとりの友の友となるという!大きな成功を勝ち取った者!心優しき妻を得た者は彼の歓声に声を合わせよ!」
隣で優菜も、手にした上着を振り回す。
この間読んだ本。
フリードリヒ・フォン・シラーは言った。
友情は喜びを倍にし、悲しみを半分にする。
私は、二人が友達でよかったと思う。
だからせめて、その歓喜を言葉にするのだ。
友情を詩にするのだ。
大きくもう一度息を吸った時、突然有華が飛び出してきた。
肩で息をしながら、私たちを見ている。
「あんたらは。」
ふっと笑い、有華が続けた。
「そうだ!地上にただ一人だけでも心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ!」
驚いたように優菜は眼を見開く。
どうやら、あの後有華も読んだようだ。
私たちは言葉もなく、ただ顔を見合わせた。
「ふ。あはは。」
「あ、あはは。」
誰からともなく笑った私たちは、暫くの間声を立てて笑いあった。
目から出てくる涙を拭って、優菜は言う。
「もしかして、知らないの私だけ?」
「そうだね。」
「ひどいな、二人とも。」
ようやく笑い声も収まり、今度は沈黙が流れる。
私は、満足して一つ頷いた。
「よし。優菜。帰ろう。」
「え?うん。」
「南川。」
有華が突然私を呼び止める。
彼女を見ると、彼女は小さく頷いた。
「あんたは、本当に無鉄砲で。でも。そういうところ、嫌いじゃない。」
私はただ、にっこりと笑った。
「よし。南川。優菜も、カラオケ行こう。私のおごりで。」
「いや、それは悪いから・・・。」
「いいから。明日は部活も出るし、優菜はちゃんと食べないといかんでしょうが。」
「またその話?ちゃんと食べてるから。」
「どの口が言うわけ?」
腹部を掴み、有華は言う。
その手を掴んで、必死に優菜は抵抗する。
「痛い!痛いから!」
やれやれと思い、私は二人の手を掴んだ。
「おお、友よこの旋律ではない!もっと心地よい歌を歌おうではないか!」
大声を張り上げながら二人の手を引っ張って走り出す。
日もだんだん傾き始めていた。
でも今はもう少し、この時間を楽しんでいよう。
そう思った。
終
趣味は将棋なのですが、将棋というものは中々奥が深いと思う今日この頃。
急ぐところは急ぎ、しのぐところはしのぐ。
早く攻めるだけでも、ゆっくり守るだけでも勝てない。
この中間、最善手を常に追求し続けるものなのかと思っています。
そして、人生にも言えることなのかとも最近は思います。
今はゆっくりでも、それは決して大丈夫なのではないかと。
そして、そんな中で友人の存在とは本当にありがたいものだと痛感する今日この頃でした。